自分の手が関わることの面白さ ~栗焼酎プロジェクトに参加して~
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2010年12月24日 10:40
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11月27日(土)、掛川城御殿前の広場で「掛川里山栗焼酎 自ら(みずから おのずから)」の完成お披露目会が行われた。掛川市の特産である栗を活用し、イノシシ被害などで荒廃のすすむ栗畑を再生し、里山の風景を守り、さらには商品化することで持続可能な農業を後押しする、というプロジェクトである。実施するのはNPO法人スローライフ掛川で、昨年に引き続き2年目となる。 「NPOによる商品化」とともに「市民が面白がって参加している」ことが、このプロジェクトの面白さの一つであるように思う。2年連続の栗拾いに参加し、店でも栗焼酎を提供、フィットする料理の研究をする沖縄料理&ヘルシー和風料理の店『料理屋 せっせ』の山崎直美さんにお話を伺った。 自分の手が関わることの面白さ ~栗焼酎プロジェクトに参加して~ 山崎直美さん(城西1丁目・沖縄料理&ヘルシー和風料理の店「料理屋 せっせ」) 2年目となる栗焼酎「自ら」のお味はいかがでしたか? 今年の栗焼酎を初めて口にしたとき、まず、「あっ、あの時の草の匂いだ!」と感じました。朝5時に起きて栗拾いに参加したときの、里山のしっとりした空気を思い出したんです。 私にとっての今年の栗焼酎は、「朝露に濡れた栗林の草いきれの匂い」だと感じました(笑)。 今、思わず「朝5時半の朝露に濡れる里山の風景」を思い浮かべてしまいました(笑)。 お店で試飲して下さったお客様は「栗せんべいの匂いだ!」とおっしゃる方もいましたが、今年は昨年より栗の風味が強いように思いますね。最初、少しだけ「くせ」を感じますが、そのくせは個性ですから、私には「くせ」はあったほうがいいと思います。沖縄の焼酎「泡盛」を飲むようになって、ある日その独特のくせが旨さになって病みつきになってしまうのと、よく似ています(笑)。 店では、試飲ちょこ一杯100円で提供させていただきましたが、ストレートで飲むのが一番美味しいかな。お湯割りも美味しいと思います。決して甘いわけではないのですが、栗の甘みも感じ、女性にも飲みやすいと思います。……えっ、私ですか? 私は普段は日本酒好きです(笑)。 山崎さんは、昨年に引き続き「栗拾い」に参加して下さったと伺いましたが……。 はい、実はこの年になって初めて栗拾いをしたんですよ(笑)。普段、栗の木を遠くから眺めることはあっても、栗の木の下に自分が入って栗を見上げるなんてことは初めてで、その非日常な感じが素晴らしいなと思いました。里山の雰囲気も空気も素敵でした。 私、栗が大好きなんです。拾った栗の一部をご褒美で少しいただけるのが、とても嬉しくて(笑)。今年は栗ごはんと栗きんとんを作りました。ゲンベエ農園さんで栗拾いをさせていただいたのですが、ゲンベエさんの栗は小粒なものでもとても甘くて美味しいですね。 自分の拾った栗が入った栗焼酎というのは、どんな感じなのでしょうか(笑)。 びんの中に醸し出された一滴は、自分の手も関っているんだと思うとロマンを感じますね。お酒自体に愛着が湧きます。 栗拾いはみんなの共同作業で行いましたが、一緒に酒づくりに関わった仲間だと思えるんですね。お披露目会で久しぶりに会ったら、旧知の友だちみたいに懐かしくて(笑)。 栗焼酎はどんなお料理と合いますかね? やっぱり、ラフテー(沖縄風豚の角煮)が一番ですね。あと、椎茸、ぎんなん、柿など、この時期に里山でとれる野菜の白あえも美味しいですよ。エビイモの素揚げ(ゆずみそ和え)も合います。少し濃いめの渋皮煮をお通しで出しても、季節感があっていいですね。 美味しそうですね~(笑)。 栗のお酒を飲むだけでなく、栗拾い、お披露目会、栗の料理、そうした一連の作業に関わらせていただいて、ほんとに楽しかったです。栗畑の状況が厳しい状況ということも初めて知りましたし、焼酎にするだけの栗がたっぷりあるのなら、ぜひこのまま事業を継続してほしいなと思います。必要なのは「人の手」ですね。 あと、お酒だけでなく、いつか栗を使ったスイーツが市民の手から生まれたら面白ですね。私はお酒も好きですが、甘いものも大好きですから(笑)。 ※栗拾いと料理や画像は、山崎さんからお借りしました。 取材レポート:いいじゃん掛川編集局/河住雅子 沖縄料理&ヘルシー和風料理の店『料理屋 せっせ』 掛川市城西1丁目2-13 (逆川沿い) TEL&FAX0537-24-8476 おいしい沖縄料理の向こう側 http://sesse.hamazo.tv/ 【お知らせ】 掛川里山栗焼酎「自ら(みずから・おのずから)」は、市内飲食店9店で楽しむことができます。 (各店、売り切れ次第終了となりますのでご了承ください) ◆12/1からの≪栗焼酎「自ら」≫が飲める協力店◆
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Re: 自分の手が関わることの面白さ ~栗焼酎プロジェクトに参加して~
【返信元】 自分の手が関わることの面白さ ~栗焼酎プロジェクトに参加して~
2011年03月15日 15:29
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「栗焼酎プロジェクト」の取材をさせていただいた「料理屋せっせ」さんに、久しぶりに行ってきました。
4月発行予定の「まち本!2011」の確認のためだったのですが、せっせさんが24周年だと、はじめて知りました。 24年前といえば、ほぼ四半世紀。 24年前、皆さんはどんなことをされていましたか? ☆☆☆☆☆ さて、そのせっせさん。 営業日が「水木金土日」とわかりやすくなり、ランチやお茶の時間も大刷新。 そして、お茶の時間は「salon ど・て」。 そうなんです! 逆川沿いの土手にあるからのネーミング。 この日は、風が強くて「沖縄そば」の真新しいのぼり旗が強くはためいていました。 逆川沿いには、原木が河津桜の木がなんと230本も植えられているのだそうです。 そろそろ見頃……。 春の訪れが、感じられます。 |
Re: 自分の手が関わることの面白さ ~栗焼酎プロジェクトに参加して~
【返信元】 自分の手が関わることの面白さ ~栗焼酎プロジェクトに参加して~
2010年12月24日 10:44
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「栗焼酎プロジェクト」インタビュー
NPO法人スローライフ掛川副代表、栗焼酎プロジェクトリーダー/山崎善久さん 栗焼酎プロジェクトがスタートしたいきさつをお聞かせ下さい。 掛川の特産を用いたもので何か商品企画をしたいというのは、NPOの仲間で以前から話しがあったのですが、なかなか具体的なものになりませんでした。 そんな時にNPOのメンバーでもある市役所の方から、掛川の栗の出荷が多いが、ほとんど知られていないこと。また、栗園が放置されたり、いのしし被害で困っており、有志で管理することなどの話しを聞き、栗で商品企画ができないかということで、全国的にも少ないという栗焼酎を造ってみようということになりました。 プロジェクトに参加すると、どんな楽しみ方ができるのですか? まず、なんといっても栗園の下草刈りから栗拾いと実際に焼酎にする栗を自分の手で世話をし拾うことができます。思う存分栗を拾う体験はなかなかできません。 プロジェクトリーダーである山崎さんのお宅の近くにも、イノシシが出没するということですが、こうしたプロジェクトについて、個人的にはどのような想いがありますか? 自宅でも少しですが栗林があり、栗が取れる時期は、イノシシが食べられる前に拾わないといけないので、日中拾っても必ず夕方にもう一度拾うようにするなどの対処をしています。 今回ご協力頂いたゲンベエ農園さんでは、栗園が大きいことみあり毎日栗を拾うこともなかなかできないこともあり、栗拾いの時にイノシシに食い荒らされた栗を沢山みました。そういう意味では、このようなプロジェクトが回ることで、市場以外に栗を引き受けるところができれば、農園の運営にもプラスになるのではないかと思います。 ズバリ、栗焼酎のおすすめポイントをお聞かせ下さい。 昨年の栗焼酎は、香りも味も上品な仕上がりでしたが、ことしは少しあくのある香りとなりました。 人により好みはあるかとおもいますが、是非味わって頂きたいと思います。 けっトラ市でPRする山崎さん 【お問い合わせ先】 NPO法人スローライフ掛川 連絡事務所 竹の丸内 掛川市掛川1200-1 TEL・FAX /0537-22-2112 |
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