「掛川ロケ地めぐりサイクリングツアー」レポート
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2012年02月22日 16:24
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歴史ある建築物や風景が、実はロケ地として活躍している掛川市。掛川城御殿と加茂荘と天竜浜名湖鉄道沿線を、 スローライフ掛川【自転車】部室メンバーのガイドでめぐってきました!
掛川城御殿 スタートは掛川市竹の丸。 まずは、掛川城御殿です。 ■掛川城御殿豆知識 御殿は、藩の公的式典の場、藩主の公邸、藩内の政務を司る役所という三つの機能を持っています。掛川城御殿は現存する城郭御殿としては京都二条城など全国でも四ヶ所しかない貴重な建物です。安政2年(1855)から文久元年(1861)にかけて再建されたものということなので、150年も前の建築ということです。 実は掛川市、建て替えるお金がなかったため、そのまま女学校や町役場や市庁舎、農協、消防署などとして使われていました。貧乏だったから、重要文化財として残った、ともいえるかもしれませんね。 ※掛川城御殿は、昭和55年、国の重要文化財に指定されています。 ■掛川城御殿は、どんな映画に使われたのでしょう 「雨あがる」山本周五郎原作 黒澤明脚本 寺尾聰主演 「必死剣鳥刺し」藤沢周平原作 豊川悦司主演 「小川の辺」藤沢周平原作 東山紀之主演 「雷桜」宇江佐真理原作 岡田将生&蒼井優主演 ■撮影時のエピソードを聞く 掛川城御殿では、忍者姿の掛川城スタッフ小澤さんのお出迎え。撮影時のエピソードや「このシーンはここで撮影したんですよ」などの裏話を聞きました。 「俳優さんたちは、玄関から出入りすると目立つので、『足軽目付』の出入口から出入りしていました。でも皆さん、背の高い俳優さんが多いので、頭をぶつける人も多かったんですよ(笑)」 「『雷桜』の岡田将生さんが亡くなるシーンに使われたのは『小書院』でした。前日から部屋にお殿様の布団が準備されていたのですが、その上に古ぼけた『櫛』がぽつんと置かれていました。その櫛が最後の想い出のシーンになる重要な小道具だったと、映画を見てはじめて気づきました」 「『徒目付(かちめつけ)』の部屋は、窓枠を格子の付いた木枠に変えることで座敷牢に変身しました。美術さん、すごかったです(笑)」 「『必死剣鳥刺し』」では、『御用人部屋』の畳が板敷の部屋に早変わり。畳を敷いたり、ふすまを外したり、窓に木枠をつけたり、日本建築はいろいろに応用がきくんだなあと思いましたね」 「『小川の辺り』に出演した西岡徳馬さんからは、『こんな重要文化財の中で撮影するのは初めて。身の引き締まる思いがした。こうした建物を残してくれた掛川市民の皆さんに感謝』と言って下さいました。いや~、嬉しかったですね」 ■エキストラとして参加した斉藤さんにもお話を伺いました。 エキストラとして参加したサイクリストの斉藤さん。 「『小川の辺』の東山紀之さんと片岡愛之助さんが登場する場面。早朝から昼過ぎまで撮影にかかっていましたが、映画を見たらたった3~4分のシーンでした。撮影の大変さを垣間見る思いでした」 天竜浜名湖鉄道の駅舎やホーム さあ、次は天竜浜名湖鉄道の原谷駅に向かいます。逆川沿いの道を走ります。気持ちいい~! ■天浜線豆知識 地元では「てんはません」の愛称で知られる天竜浜名湖鉄道。旧国鉄二俣線を前身とし、掛川-新所原間の67.7kmを走ります。 現在、天浜線全線で36施設が国の登録有形文化財に登録されています。 【掛川市内の有形文化財は……】 ○桜木駅本屋及び上りプラットホーム ○原谷駅本屋 ○原野谷川橋梁 ■どんな映画のどんなシーンに使われたのでしょう 桜木駅:「エラいところに嫁いでしまった!」仲間由紀恵主演 原谷駅:「ウォーターボーイズ2」 「原谷駅」に行ってみると、駅舎内には「姫乃駅」の看板が! ローカル線沿いの風景も素敵! 青春ドラマみたいに天浜線の列車と競争。さあ、どっちが勝ったのかな?? 加茂荘 さあ、次は花菖蒲で有名な加茂荘へ。 ■加茂荘豆知識 江戸時代中期の安永2年(1773)に建てられた庄屋屋敷で、長屋門前に広がる花菖蒲はあまりに有名です。 ■どんな映画のどんなシーンに使われたのでしょう 「雷桜」宇江佐真理原作 岡田将生&蒼井優主演 「小川の辺」藤沢周平原作 東山紀之主演 「ICHI(いち)」綾瀬はるか主演 「百合子、ダスヴィダーニヤ」菜葉菜&一十三十一主演 ※静岡出身の浜野佐知監督によって静岡オールロケで行われた「百合子、ダスヴィダーニヤ」。加茂荘は主人公宮本百合子の祖母の家として登場し、『伸子』の執筆を始める重要な場面としても描かれる。 ■撮影時には浜野監督にインタビュー 加茂荘に初めて訪れたとき、建物自体、生きているパワーを感じました。人が暮らし、人が訪れる建物には『気』というようなものがあるのです。開成山の祖母の家は、百合子にとって精神的な拠り所であり、『伸子』を書き始める転換点にもなる場所なので、非常に気を使いました。 こうした江戸時代の建物を、今も大切にされているからこそ、この場面が撮れるのだということにありがたさを感じますね。 実際の撮影場所で、女優さん気分を味わってみる♪ 気分は映画のポスター(笑)。「はい、ポーズ!」 【ツアーを終えて(参加者の感想)】 「掛川城御殿」「天竜浜名湖鉄道」「加茂荘」、三ヶ所ともよく知っている場所だと思っていましたが、「ロケ」「映画」「撮影」という切り口で建物や歴史の解説を聞くと、建築物や歴史的背景にも興味を持つことができました。(普段、本当は、あんまり歴史好きじゃないんです)(#^.^#) ロケ地として使われる場所や建物には、やっぱり魅力があるんだなと感じました。 好きな俳優さんがいた場所だと思うと、その場所がキラキラ光って感じました(笑)。実際、ロケの様子を見ていたスタッフの方にお話を聞くのが、とても面白かったです。掛川城御殿のファンになりました! いつも見慣れた風景が、「ロケ」という視点が加わることで魅力がアップするように思いました。ミーハーっぽい発言ですけど(笑)。 ロケ地めぐりをしてから、「この風景も映画になりそうだな」とか「こういうシーンだったら、この場所ピッタリ!」とか、映画づくりのスタッフになったような気持ちで身近な風景や建物を見るようになりました。「ロケ地めぐり」は、私たちの暮らす掛川のまちをいつもと違った目線で見る、新たな価値発見の旅なのかもしれません。 ■スローライフ掛川【自転車】部室はこちら レポート:いいじゃん掛川編集局/河住雅子 |
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Re: 「掛川ロケ地めぐりサイクリングツアー」レポート
【返信元】 「掛川ロケ地めぐりサイクリングツアー」レポート
2012年03月14日 18:45
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