昨日(10/30)、遊家・家代区にある小さな森の中にある神社で小さな珍祭(?)が行われました。
地元の人たちが年に一度、集って祀る天神様とお稲荷さんがあります。
この森の中にある五穀豊穣や勉学の神様の「天満宮」と、忘れたものや無くしたものが見つかるというご利益のある「高須賀稲荷」があり、同日に二社を地元民が集まり祀りごとが行われました。
こんもりとしたこの森の中に二つの神社があります。
二つの神社。左2画像が天満宮。右が高須賀稲荷。神殿には奉納品がずらりと並んでいます。
まず、地元の皆さんが両神社に感謝のご祈念をしました。
ちょっと変わった奇祭・珍祭が見られます。
というのも、今ではあまり見られなく神社の前にゴザ(ブルーシート)を敷き、そこで、パーティー(なおらい《直会》)が行われたのです。
森の木々に囲まれたちょっと薄暗く感じる森の中。オードブルや飲み物、甘酒や、とろろ汁と言った郷土の味も堪能できる直会(パーティー)でした。
この1年の話題や出席者の近況などが小一時間が歓談されました。
そしてこれに続くのがまた珍祭(と思っています)。地域の皆さんから奉納された重箱の赤飯が、その場で少しづつ来訪者に配られるのです。みんな、ビニール袋を持って赤飯の周りに集まり「チョダイチョーダイ」と言いながら分けてもらいます。奉納したそれぞれのお宅の赤飯の作り方が違いますから何種類もの赤飯が混ざることになります。これがまたいいですね。そして奉納されたお菓子類もその場で配られるので、大人も子供もこの分けてもらうのが楽しいようです。
その後、場所を移動してもう一つの神社「高須賀稲荷」の前では餅投げです。奉納された紅白の投げ餅や菓子類がまかれました。集まった人数は数十人なので、一人あたりの取り分(拾い分)はかなりの量で、子供でも袋いっぱいに菓子や紅白餅を拾い、笑顔で家路についていました。
ある程度町中の風習しか知らなかった小生にとっては、この小さな祭りが奇祭・珍祭に見えた楽しい村祭りでした。
取材・撮影: 市民記者 Ann