■バックナンバー
■RSSフィード
RSS 1.0 RSS 2.0 Atom 1.0
■このブログのURL
https://e-jan.kakegawa-net.jp/blog/blog.php?key=217657
2008年11月11日(火) 



> カレル・ヴァン・ウォルフレン 『日本/権力構造の謎 上』 ハヤカワ文庫 >P371 国民の監護者

>その“闘争心”や、無理やり集団化させられること、会社の上下意識、また特に、会社が従業員を“家族”の一員として占有物さながらに扱い、独立した個人としての成長を阻むことなどから、“サラリーマン生活”は、明らかに軍隊の伝統を彷彿とさせる。

日本語には階称 (言葉遣い) がある。
だから、日本人は社会生活において「上と見るか、下と見るか」の上下意識から逃れることは難しい。

>実際、日本人の生活はたいていが高度に規律を要求する組織によって統制されている。

日本人は自己規律をもたない。いや、もてない。
だから、自己は外部より規定されなければならない。
高度に規律を要求する組織によって統制されている。

>憲法によって交戦権を否定している世界で唯一の国であり、その公式スポークスマンが、平和を愛するよう世界に訴えることができる国だといってはばからず、いつ、どこで、誰に戦争を仕掛けられても武力の行使を放棄しているという国が、軍隊組織を彷彿させるのは皮肉である。

明らかに軍隊の伝統を彷彿とさせる社会が交戦権を頼りにしたらどうなるであろうか。
なにしろ、感性あって理性なしの国である。いつか来た道を引き返すことになるのか。
危険な日本人を成り立たせている根本問題である。

>この国の中・高校生が、20世紀初頭のプロシア軍服のようなデザインの黒い制服を着ていることなど表面的なことにすぎない。

わたくしは、中・高校生の黒い制服は牧師の服装を真似たものかと思っていた。

>集団体操の重視をはじめ、技能の限界を超えた訓練のための訓練、“ガンバリズム”(あきらめず、理不尽なほど執拗に頑張り続けること)に対する社会的是認、若者の一途な努力の“純粋さ”への感傷的な絶賛、柔道、空手、剣道、合気道におけるスパルタ式の訓練、これらすべてが軍隊式の手法による社会秩序の維持につながる。

“ガンバリズム”は、日本人に上と見られる材料になる。それで、日本人の向上心を満足させている。
太平洋戦争も“ガンバリズム”であった。
“ガンバリズム”は怪我のもと。

>日本人にとって最も大切だと教えられる自己規制と忍耐は、忠誠とともに実は兵隊が涵養すべきいちばん重要な徳目である。

どこの国のアニマルも似たような取り扱いを受けている。



Professor Terashima is an accomplished scientist but also an acutely observant philosopher and sociologist whose critical ideas are deeply penetrating. What he writes will give his readers much cause for reflection. His contribution is that he articulates through carefully structured analysis what the Japanese have for a while but only vaguely suspected about themselves.

沖縄県立芸術大学教授 A. P. Jenkins




http://e-jan.kakegawa-net.jp/modules/d/diary_view.p…?id=210392


閲覧数654 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2008/11/11 13:07
公開範囲外部公開
コメント(0)
  • 次項有コメントを送信
    閉じる
    名前 E-Mail
    URL:
■プロフィール
シンちゃんさん
[一言]
明るい未来社会を築こう
■この日はどんな日
ほかの[ 11月11日 ]のブログは、
■最近のファイル
■最近のコメント
■最近の書き込み