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2009年04月03日(金) 
ライズしたばかりの魚へのスローイングとランディング
Throwing to a Fish just risen, and killing him.

 ある魚が自然の虫にライズしたら、ライズは彼の居場所を示しているので、ライズで起こった水面の輪の中にすぐにフライを投げるのが良いのです。ですが、投げたときにはすでにライズの波はほとんどおさまっているので、結局ライズの1-2ヤード上流側(できるだけ魚に近いと思われる場所に)に投げることになります。そして、フライを魚が居るところに流れ下らせることになります。もし、フライに魚が出なかったとしたら、魚は移動してしまって、フライは見ていないかもしれませんので、ライズのあった場所の両脇1-2ヤードにフライを流してみるのもいいでしょう。魚がフライに出て釣り人が合わせのコツを知っていれば、うまく魚を鉤に掛けることができるでしょう。その”合わせのコツ”というのは、他のことがらと同じで、練習の結果初めて身につくものです。それは、急激な動きですが、ストロークが長くてはいけません。手首をピクッと動かすのです。
 魚が鉤に掛かったら、竿のしなやかさがもっとも発揮できる位置で竿を保持します。そのためには、竿を肩より上に持ち上げて、竿尻を魚に向けるようにします。魚には持続的に弱い力をかけ続け、必要に応じてリールでラインを巻き取りながら、必ず川下側へ魚を寄せてきます。もし魚が釣り人が立っている側の岸に向かって奔ったら、水際すれすれまで移動して、手を一杯に伸ばして竿を水平の位置に保持してください。もし、リールが例によって出来の悪い代物であれば、左手でラインをできるだけ速く手繰ります。これらの操作は魚が自分の避難所に戻るのを止めるためです。この操作がうまくできなかったら、魚は木の根や水草にガットを巻き付けて切って、逃げてしまいます。
 魚を取り込む時には鼻をできるだけ高く保持しておいてください。魚が執拗に抵抗し、断固として寄ってこない場合は、ラインを出さなければいけないでしょう。だけど、ラインはすぐさま手繰って、できるだけ出ているラインを短くしていきます。魚は力を使い果たし、逃げることが不可能だと悟ったら、釣り師は魚の鼻を水から出して、自分の側に寄せて、ランディング・ネットを魚の下に差し入れます。
 魚を掛けてから取り込むまで、もし魚が大きかったら、先に述べた状況以外ではラインには決して手を触れないように注意して下さい。竿のしなやかさによって魚を寄せてくることが重要なのです。もしランディング・ネットが手元になかったら、リールを逆転停止の状態にセットして、ロッドは地面にスパイクを使って立て、両手をフリーにして、釣り人はかがんで両手で鰓の後ろ側で魚を掴んでください。ところで、もっと良いランディングの方法があります。それは、魚を下流側の浅瀬まで引いていき、棚状の砂利の上に徐々に引きずりあげる方法です。このような浅瀬があればこれはとても確実な良い方法です。この際、竿は左手で保持して、魚はたとえ5ポンド半の大鱒であっても、右手でしっかりと掴むことができるのです。筆者はこのことを経験しており、このやり方に満足しています。
 もし、6オンス以下の魚にちゃんと鉤掛かりした場合は、ラインを持って魚が暴れないように静かに魚を持ち上げて、水中に落とします。そのような小魚はまた鉤に掛かってしまうかもしれませんが、また同じように放してやればいいのです。
 鱒釣りとグレーリング釣りの大きな違いは、グレーリング釣りではデリケートな手と、良い動体視力、一番細いガットに繋いだ小さなフライが必要なことです。合わせはヒットの瞬間に行わねばなりません。もし、グレーリングがいい型で水の透明度が高ければ、フライに向かう魚影が見えることがあります。それが見えたら直ちに合わせをくれなければなりません。なぜなら、グレーリングがフライをくわえる動作は敏捷すぎて目に見えないくらいですから。
 釣り人が良いグレーリング釣りの場所に来たときには、彼はまず、この魚は鱒のように自分からフライを追いかけてはこないこと、だから、きわめてナチュラルにフライを流す必要がある、という事を思い出さねばなりません。なぜなら、グレーリングが待ち構えていて、流れてくるフライが引っ張られて消えたら、グレーリングはがっかりしてフライをくわえないのです。釣り人はグレーリングにご馳走をあげようとしたのにね。
 さらに言えば、グレーリングの口は鱒よりもずっと柔らかいのです。だから、ランディングには細心の注意が必要で、岸が高い場合にはランディング・ネットは必需品となります。なぜなら、魚を水中から持ち上げるときに体重に負けて口が切れてしまうことが多いからです。
 大きなグレーリングや鱒においては、ラインにスラックが入っていなければ自動的に鉤掛かりすることも多いのですが、合わせには特別の配慮が必要なことがあります。そのような魚に通常の合わせをすると、ことにダウンストリームに釣っている場合には、ラインが切れることがあるのです。たくさんの釣り人が合わせの瞬間にフライを失ったり、フックポイントを折ったりしています。フックポイントはフックが鱒の骨に掛かった場合に折れる危険性が増大します。大鱒の動きと釣り人の合わせが同時の場合には、ガットがバチンと音を立てて、鱒の頭のすぐ横で切れ、フライは失われてしまいます。そのような場合、釣り人と魚が同時に(訳者注:反対方向へ)引くことになります。これは何としても避けなければいけません。

---連載休止

閲覧数365 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2009/04/03 15:21
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