仕事でカタクリの移植場所の様子を見に行きました。5年前に県内のカタクリの生育地が道路工事でなくなるのでそこに生えているカタクリを掘り取り別の場所に植え替えました。
カタクリは種ができてから花が咲くまでに7年近くかかると言われています。
移植にあたっては、生育地に穴を掘り、カタクリの球根の分布の深さや土壌の質を調べました。
その上で、生育地の土を掘って篩でふるって球根を取り出し、生育地の他の植物も一緒に移動するように、表土を剥ぎ取って運びました。
表土を運ぶのは大変で、厚さ10㎝縦横30㎝の土塊を、3個ずつ背負子でしょって山の中腹まで運び植え付けました。
植え付けた翌年は多くの花が咲いたのですが、その後は移植のストレスがあったのか、葉が出ても小さな葉で花の数はだんだん減ってしまっていました。
ところが今年の花の数は少し増えた程度でしたが、株数は昨年の倍近くに増えました。
きっと今まで小さかった球根が成長して大きな葉を開くだけの養分が溜められるようになったためと思います。
このまま行けばこの場所はカタクリの名所になるかもしれません。