.かれこれ40年以上も前のことですがが東アフリカを“サファリバス”に乗って旅をした思い出があります。ドライブ中に“もよおした”場合は普通なら茂みに入って用を足すのが当然と思われがちですがアフリカではそうはいきません。猛獣が襲ってくる可能性があるのでトイレ休憩は草や茂みのない見通しの良い場所に限ります。特に女性の場合、最初はかなり抵抗がありますが命と引き換えなのですぐに慣れます。男女まとめていわゆる“連れション”が一番安全なんです。日本のそれとは大違いで国全体がサファリパークみたいなものです。野生の世界に人間が住まわせてもらっているような感じですからどこにも柵も何もありませんでした。..現地の部族は牛を飼って生活しています。昔は野生動物を狩って食べていたようですが時には部族争いで相手の肉も食べていたとか・・・・・牛の糞を塗って乾燥させた円形の家に住み、糞を燃料にしています。野菜を食べる習慣がないので牛の血をミルクと混ぜたものを飲んでビタミンCを採っているみたいです。夜はロッジに宿泊しますが暗くなってからの外出はロッジ同志でも禁止されます(食堂棟へはレンジャーが護衛します)ロッジにはプールがありますが昼は人間用、夜は猛獣が水を飲みに来ます。夜中にどこかの部族同士で連絡を取り合っているのか低い太鼓の音が「ドンドコ♪ドンドコ♪」鳴り響いて来て “これぞアフリカだ!” という気分に浸りました。ちなみに“サファリ”とはスワヒリ語で旅をすることです。槍一本持って一人で歩いている人を見かけますがそれに耐えると“一人前”として認められるようです。