静岡新聞　2012年9月24日付　夕刊
【仲良し90歳　「横綱」ボウラー】
全国長寿番付認定「続く限り一緒にプレー」
浜松市中区のボーリング場「浜松エースレーン」の会員龍池恭子さん（91）＝同区文丘町＝と、同山崎戸玖さん（90）＝同区海老塚町＝が今月、日本ボーリング場協会が発表した本年度の全国長寿ボウラー番付で、それぞれ「横綱」に認定され、県内のランキングでも女性の1位2位を独占した。2人は約20年前から一緒に腕を磨き合ってきた間柄。10月中旬のボウリング場閉店で山崎さんは引退予定だが、「一緒にプレーできる残りの時間を楽しみたい」と笑顔を交わしている。
　女性の横綱位は88歳以上で、毎月1回以上ボウリング場に足を運ぶシルバーボウラーに贈られる最高位。
　龍池さんは高校時代にバスケットボールで全国大会の出場歴を持つスポーツウーマンでボウリング歴約40年。「バスケの下手投げに似ている」とボウリングを始め、279のベストスコアを持つ。
　山崎さんは、亡くなった夫の茂さんに誘われて自宅近くの同ボウリング場に通うようになった。「夫婦共通の趣味を見つけてうれしかった」と山崎さん。1週間に3日通い、200以上のスコアを出したこともある。
　現在は2人とも週1回の定例会で、会員仲間約30人と3ゲームを楽しむ。スコアは今もともに平均で100前後だが、「ボウリングは若さの象徴。スコアなんて気にしていない」と口をそろえる。
　「ボウリングで人生が楽しくなったし、勝ち気な龍池さんに元気をもらった」という山崎さんに、他のボウリング場への”移籍”を決めた龍池さんは「引退してしまうなんて寂しい」とぽつり。県ボウリング場協会理事も務める西川英昭支配人（57）は〈2人の存在は「2人の存在は他の会員の励みになり、シニアボウラーの育成にもつながっていた」とねぎらった。

〈読者投稿〉
　私がこの新聞記事を読んでHAPPYになった理由は二つあります。
　一つ目は、2人の仲良しな90歳のおばあさんが毎週ボウリング場に通い一生懸命ボウリングをやっているところを想像すると、とてもほほえましく思えてくるからです。最近お年寄りの方が家で一人寂しく過ごしているというニュースを見るけど、この2人の幸せそうな記事を読み、私も幸せな気持ちになりました。
　二つ目は、私の祖父母と似ているところがあるからです。私の祖父母は週に何回もグランドゴルフの大会に行っていて、とても楽しそうな老後の生活を送っています。最近では2人して優勝してきたりと、大会の結果を聞くことが私の楽しみの一つでもあります。そんな祖父母が、この記事の2人と似ていてつい記事を読みながら笑ってしまいました。
　以上の二つのことから、私はとても温かい気持ちになりました。
　　　　　　中野新奈さん　15歳　静岡県
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　誤字脱字写し間違いあります。