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2014年01月25日(土) 

>靖国参拝は「不戦の決意」、「軍国主義の復活」などではない-中曽根氏ら日米議連が米国の理解醸成

神社は武士が戦勝を祈願するところであって、不戦の決意などをするところではない。このことは、わが国の遺族が一番よく知っているはずだ。
ところが、‘戦死して上とみられた。神となった。’ という遺族の切なる願望が、首相に靖国参拝と「不戦の決意」をさせることになった。敗戦により、命を国に捧げて ‘神となるはずの人間’ が、軍国主義の名のもとに’下と見られた’では遺族の心が治まらない。戦死者の追悼はどこの国でもやっていることであるが、「不戦の決意」などやっていない。国のために戦うのは’神になることだ’ という励ましが下々の日本人には通じやすい。世俗の上下感で政治家は力を得ている。国防への励ましは、理念に基づくのではなく、序列メンタリティの信仰に基づいていた。階称 (言葉づかい) のある日本語思考では無理もないことかもしれない。だが、核心は政治ではなく、宗教である。この問題は宗教会議では決着できない。議会で政治的に決着すべきである。政治家は、国家と結びついた宗教から手を引く必要がある。難しくてもやり通せ。米国の理解醸成は難しい。

カレル・ヴァン・ウォルフレンは、<日本/権力構造の謎・上>の中で、日本語の”理解”について下記のごとく述べています。
“信念”が社会・政治的状況によって変わり、”リアリティ”も操作できるものであるとすれば、多種多様な虚構 (フィクション)を維持するのはかなり容易になる。このような虚構によってもたらされる国際的な言語表現上の混乱は、日本の評論家や官僚が”理解”ということばを口にするときの特別な意味づけによって、さらに複雑になる。”相互理解”をさらに深めることかが急務である、という表現をもって強調されることが多い。
ところが、たとえば日本語で「わかってください」というのは、「私の言っていることが客観的に正しいかどうかはともかく、当方の言うことを受け入れてください」という意味の「ご理解ください」なのである。つまりそこには、どうしても容認してほしい、あるいは我慢してほしいという意味が込められている。したがって、このように使われる場合の”日本語”の理解は、同意するという意味になる。だから、”理解”の真の意味は、その人や物事を変えるだけの力が自分にない限り、そのままで受け入れるということである。、、、、、(引用終り)

わが国民の意識改革の主なところはどこか。考え方の ’そのままでよい’ を ‘どこに行くか’ に変えなければならない。’安定の気分’ を ‘改革の機運’ に変えなくてはならない。
これは、日本人の脳裏を無時制から有時制に変えることに相当する。英語を話す国民にとっては、これは言語能力の発達であって、珍しいことではない。彼らは大人になれば自然にそうなる。高等教育を受ければさらに考え方は鋭くなる。
無哲学・能天気の国民にとって、この発達は得体のしれない事実である。太平の世に蒸気船が出現した。追い払うことは難しい。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
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閲覧数1,968 カテゴリ日記 コメント6 投稿日時2014/01/25 09:01
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コメント(6)
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  • 2014/01/25 16:57
    コッチさん
       私が不勉強の所為か、「神社は武士が戦勝を祈願するところ」との意味づけは初めて聞きました。勿論戦国時代に戦いの勝利を神社で祈った例は多々あるでしょうが、五穀豊穣、大漁追福、商売繁盛、家内安全、無病息災、安寧長寿、夫婦円満、子孫繁栄、祖先崇拝、豊楽万民、天下泰平の招福祈願、厄除祈念などが主体であるものと思っていました。

       靖国神社では国の為に命を投げ出した人々(祀られた人々)を慰める祈りが加わったものと思っていました。戦勝祈願の場所とは新鮮な考え方のようにも思えます。

       「神社は武士が戦勝を祈願するところ」との考えの文献などがあれば御教示ください。
    次項有
  • 2014/01/25 21:48
    コツチさん、コメントありがとうございます。

    >私が不勉強の所為か、「神社は武士が戦勝を祈願するところ」との意味づけは初めて聞きました。勿論戦国時代に戦いの勝利を神社で祈った例は多々あるでしょうが、五穀豊穣、大漁追福、商売繁盛、家内安全、無病息災、安寧長寿、夫婦円満、子孫繁栄、祖先崇拝、豊楽万民、天下泰平の招福祈願、厄除祈念などが主体であるものと思っていました。

    おっしゃる通り、神社は五穀豊穣、大漁追福、商売繁盛、家内安全、無病息災、安寧長寿、夫婦円満、子孫繁栄、祖先崇拝、豊楽万民、天下泰平の招福祈願、厄除祈念などが主体なのでしょうね。
    ところが、今回の中曽根氏ら日米議連による米国の理解醸成は、そのようなところには存在しないようです。
    ワシントンでも表面に出る意見の多数は、首相の参拝を「軍国主義の復活」や「過去の戦争の美化」「A級戦犯の礼賛」だと断じる非難であります。
    このような点から考えますと、「神社は武士が戦勝を祈願するところ」という私の意味づけも外国のものと似たものであることがわかります。
    この点に焦点を当てて解決方法を示したのが今回の私の文章です。

    >靖国神社では国の為に命を投げ出した人々(祀られた人々)を慰める祈りが加わったものと思っていました。戦勝祈願の場所とは新鮮な考え方のようにも思えます。

    引用による: 靖国は、出征兵士の高揚と戦死者の遺族への言い訳として、戦死者を「神」として祀っています。そうするために戦前の軍が、わざわざ作った神社です。特に、これから戦死するために出征する兵隊には、「お前らの行為は神に匹敵する尊い行為」だと、これから特攻へ行き戦死する兵士を、納得させ高揚させるために、すでに戦死者となった人を「神」にして、お前もこうなれば良いし幸せだと、戦死者を利用して兵士と家族を納得させているのです。戦死者を追悼するためではありません、利用するためです。国に戦争に取られ死んだ後までも、魂を利用しているのです。
    http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_de…1345059918

    >「神社は武士が戦勝を祈願するところ」との考えの文献などがあれば御教示ください。

    戦国武将ゆかりの神社:  
    毛利元就、武田信玄、伊達政宗、上杉謙信、、、、全国には歴史に名を残している戦国武将にゆかりのある神社仏閣が数多く残っています。 戦勝祈願がされた神社や、何人もの有名武将に信仰されてきた神社に詣でれば勝負運も上がりそう!! 有名武将のエピソードが残る神社仏閣をご紹介。 http://www.shinryuji.com/

    次項有
  • 2014/01/26 11:31
    コッチさん
    ご丁寧なご返事を有り難う御座います。
    もしよろしければ、もう一つ御教示ください。

    > 首相の参拝を「軍国主義の復活」や「過去の戦争の美化」「A級戦犯の礼賛」だと断じる非難

       中国や韓国は兎も角、 米国におけるこのような意見は目下私は見ていません。

       米国の「失望」の意味はこの時期に中国や韓国から反発を受けることが判っている行為を自ら行ったことにあることが主体だと思っています。米国の中韓との外交を難しくさせてしまったからだ…と理解しています。上記非難の情報源をお知らせ頂ければ ありがたいです。
    次項有
  • 2014/01/26 21:55
    コッチさん
    有り難う御座います。

    靖国にA級戦犯が祀られていることと歴史認識にはチョッピリ触れていますが、「軍国主義の復活」・「過去の戦争の美化」・「A級戦犯の礼賛」だと断じる非難はみあたらないようですね。安心しました。
    次項有
  • 2014/01/27 05:38
    どうもご苦労様です。

    相手から一挙手一投足を指示されないと、何が正しく、何が誤りであるかを判断できないところに問題があるのでしょうね。
    首脳は愚鈍か。
    序列体制のもとにあって、指導者の '耐えがたき愚鈍を耐え、忍びがたき愚鈍を忍んで、もって万世の為に太平を開かんと欲す' ることには無理がある。
    外交の問題は、教育の問題でもあるようです。



    次項有
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