読売新聞 2013年1月9日付 夕刊 【妻に尻たたかれ オス子育て】 一緒にいないと知らんぷり 金沢大がマウス実験 オスのマウスは、連れ合いのメスのにおいや声に促されて子育てに参加するという研究結果を、東田陽博(ひがしだはるひろ)金沢大学特任教授(神経化学)が、科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ電子版に発表した。 マウスのオスは、自分の子を産んだメスと一緒にすると、マウスの子どもを口にくわえて運んだり体をなめたり子育てをする。 ところが、オスとメス約40組の実験で、メスのにおいがしない新しい飼育箱にオスを入れて約5分たつと、子どもを一緒にしても子育てをしなくなった。メスと一緒だと子育てをした。 メスはふつう50~90キロ・ヘルツという甲高い声で鳴くが、子どもと引き離されると38キロ・ヘルツの低い声を出す。この声を聞いたオスは、メスのにおいがなくても子育てをした。連れ合いのメスでなければ、においや声に効き目はなかった。 東田さんによると、マウスの子育てに関して、においや声の影響は、これまで確認されていなかった。「母子が引き離される『家庭崩壊』の危機的な状況で、メスからオスへ強力なコミュニケーションが行われたということだろう」と東田さんは説明する。 マウスのにおい物質に詳しい東原和成・東京大学教授(応用生命化学)は「子育てを促すにおい物質が何なのか興味深い」と話す。 ○○〈読者投稿〉 私は、笑うと良い気分になります。それでこの記事を見たときにたくさん笑ったので、「HAPPY」になりました。 マウスは、サルのように人間と似ている、と聞いたことはないけれど、この記事を見てマウスも人と同じでこの記事の題のように、「妻に尻たたかれ」ているんだなと思い、おもしろくて笑いました。お母さんやお父さんやお姉ちゃんに見せたら、いっぱい笑ってくれました。だから私もその分、良い気分になりました。 そしてこの記事の真中に書いてある、「一緒にいないと知らんぷり」という文字を見て、このオスのマウスはメスが大好きなんだと思いました。確かに子育てをしないのはいけないけど、私はマウスの愛情表現なのかなと思いました。だから、ここからも「HAPPY」な気分になりました。 たくさん笑って、たくさん「HAPPY」になりました。 近藤ことねさん 11歳 埼玉県 × × 誤字脱字写し間違いあります。 |