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2014年06月13日(金) 
第二章 気づかせること
  直接的、間接的な叱り方

リーダーとして怒らなくてはいけない時には、怒る場所や方法にも工夫が必要だ
 チームのなかで年齢が上のほうであったり、実績のある選手には、周囲から見えないところで話すよう気をつけていた。その選手のプライドを傷つけないためだ。
 2013年は石川雅規がそうだった。前年が8勝11敗、2013年は6勝9敗と負け越した。30歳を越えて、年齢とともに成績が下がったくることは、選手としては避けられないことなのだが、石川はその現実から逃げているように感じていた。
 打たれた後、ベンチに戻ってくると「ああ、今のはもったいなかった」と周りに聞こえるようにつぶやく。それが何回か続いていた。
 「もったいなかった」というのは、投げたコースが悪かったと言い訳しているように感じていた。最初は見て見ぬふりしていたのだが、何回目かに石川に「ちょっと、来い」と声をかけた。
 神宮球場のクラブハウスは、二階に選手のロッカールームがある。私のロッカーは奥まった場所にあるのだが、そこに連れて行って、他の選手に聞こえないように気をつけながら話した。
「『もったいなかった』じゃないんやないか。お前はどこまで意識して、そのボールを投げたんだ。現実を受け止めなかったら、このままで終わるぞ」
 石川は10年近くヤクルトのエースを張ってきたピッチャーである。当然、エースとしてのプライドがある。思うように勝てない現状を認めたくないという気持ちは、痛いほどわかる。しかし、まずは自分が衰えたことを認めないと、その先には進めない。
 やはり、まずは、己を知ることがスタートになる。自分が周りからどう見えているかを知ることが大事だ。そうすれば今の自分に何が足りないのか、何が必要なのか、自然と見えてくることがある。「もう一度主力としてやるためには、今の自分を認めることからじゃないか」という話をした。
 注意をするのは、外国人選手も例外ではなかった。2013年、王貞治さんを抜いてシーズン最多本塁打の記録を更新したウラディミール・バレンティンに対しても厳しく接したことがあった。普段はよく話す関係だったのだが、一時期徹底的に無視をしたことがあった。
 シーズン序盤に投手ゴロを打った際、一塁に走る素振りも見せずにバッターボックスの中で防具を外そうとしたのである。
 いくら本塁打王の助っ人だからといって、一塁に走るのは基本中の基本だ。足に故障を抱えていたことは知っていたが、そんなことを許してしまっては、チーム全体の士気にも影響してしまう。だから、バレンティンがベンチに戻ってきた時には、周りにも聞こえるように思い切りベンチを蹴り上げ、不満をあらわにした。選手全員が怒っていると伝えたかったのである。
 彼が日本に順応できた理由でもあると思うのだが、バレンティンには素直なところがある。翌日からしばらく話さなかったのだが、反省したのか、練習からシュンとして元気がなかった。そして次の試合からは、凡打に倒れても真面目に走るようになった。数日後、「罰金だぞ」と言うと「カンベンシテヨ」と日本語で答えていた。
 バレンティンが55本のシーズン最多本塁打を更新した時、スポーツ新聞の取材を受けた私は、「これからは成績にふさわしい人格をつくっていってほしい」とコメントした。
あの王貞治さんの記録を破ったのである。練習態度や私生活も含めて、野球少年たちが目標にするような選手にならなければいけない。残念なことに、オフには離婚協議中に夫人を監禁したとして逮捕されたが、根は悪いやつではない。失った信頼を取り戻してほしいと思っている。失敗した後、どうするかが大事である。
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 誤字脱字写し間違いあります。

閲覧数54 カテゴリ日記 コメント0 投稿日時2014/06/13 11:38
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