白鵬、優勝一夜明け会見
春場所で自らが持つ史上最多記録を更新する34度目の優勝を6連覇で飾った横綱白鵬が千秋楽から一夜明けた23日堺市内のホテルで会見した。
初場所の一夜明け会見で展開した審判部批判が大きな波紋を広げたが「親方を通じて、北の湖理事長とよく話し合った上で、終わったこと」と幕引きした。部屋関係者によると横綱自身、今場所前に直接、北の湖理事長に謝罪したという。
場所中は報道陣にほとんど無言を貫いていたが、この日は柔和な表情も見せながら30分、質疑に答えた。「相撲だけに集中してやりたかったと思った。その結果は、誰が見ても分かる相撲内容だった」と充実感をにじませた。
新関脇の照ノ富士に連勝を36で止められた。賜杯争いを千秋楽までもつれさせたモンゴル出身の後輩の成長を認めつつ「日馬富士関、鶴竜関が横綱昇進したことで再びやる気が出た。今回の照ノ富士の活躍はまた頑張れる原動力になる。いずれ新時代がくるが、そこで少し横綱として立ちはだかっていければと思う」と話した。(中日新聞)