2016年07月30日(土) 

 

 

>それはまだ18歳で、その名前は平凡な「日本会議」である。だが、日本で最も強力な圧力団体の1つとして、国家主義の、実際、露骨に修正主義の要求事項を掲げている――戦時の日本による、西側植民地主義からの東アジアの「解放」の称賛、軍隊の再建、左翼教師から洗脳された学生への愛国主義の教え込み、戦前の古き良き時代に行われたような天皇崇拝――である。

 

横文字文化は、我が国には浸透しない。愛国主義は、最も安易な国民への説得法である。
ヘルマン・ゲーリングの言葉を引用すれば、以下の様になる。

 

勿論、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、常に簡単な事だ。とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ。(引用終り)

 

だから、平和国家を自認する国民を、戦争国家の国民にすることも可能である。


><戦後の占領は民主主義をもたらした>として米国をほめるどころか、日本会議の支持者たちは、<占領およびそこから生まれたリベラルな憲法は日本を去勢した>と言う。奇妙なことにこの団体は、日本のメディアにほとんど注目されていない――その強い影響力が政治の中枢で増大しているというのに。

 

自由 (liberal) であるとは、相手の異なる考えを認め、相手の異なる習慣を容認する事である。

しかるに、我が国の伝統である素読・暗記の勉強法は、異口同音の練習・強化に他ならない。

両者は、水と油の違いである。努力の方向が異なっている。だから、大和民族には、アングロ・サクソンの考え方は通じない。

>日本会議は影の影響力を持っている――280以上の地方支部があり、3万8000人の会費支払い会員を抱え、政治支配層に深く入り込んだネットワークを持っている。元最高裁判所長官が前の代表だった。国会議員のほぼ3分の1が、この団体の議員連盟の会員であり、また安倍晋三(首相)内閣の閣僚19人のうち半分以上が会員だ。安倍氏はこの団体の「特別顧問」である。

 

もう一度、大和絵の夢でも見たいのでしょう。


>その攻撃力は、日本を「普通の国」にすることに捧げられている――と主要支持者の桜井よしこは言う。教育は、輸入された西洋的権利という概念を薄め、国家と天皇への義務を強調すべきだ、というわけだ。日本は再軍備し、中国に対して紛争領域を断固として守り、そして、紛争解決の手段としての戦争を放棄した1946年憲法を廃棄すべきだ――と日本会議は言う。目的は、日本の「真のオリジナルな特質」を反映することだ――とそれは言う。

 

国粋主義 (超国家主義) の復活を目指しているのでしょうね。序列社会への愛着か。


>日本会議は、恐るべき動員能力を持っている。10年前、それは360万人の署名を集めた――教育基本法を改正して、子どもへの愛国教育を義務化するためだ。この要請を持った法律の制定が、1期目の不名誉な首相任期中(2006~07年)の安倍氏の数少ない達成の中の1つだった。会議のメンバーは常に、日本の戦時中の侵略を悪く見せるあらゆることを不満としてきた――例えば、戦争犯罪の展示会を請願や電話で総攻撃した」

 

日本人は、見栄と外聞に特にこだわるようです。国際社会において、名誉ある地位を占めたいのでしょう。お山の大将になる夢のようなもの。小さな身体に大きな望み。復古調というのでしょうね。はたして、日本人の魂は蘇りを見せるのか。

 

相変わらずの無哲学・能天気を披露する。新しい国際社会に関する夢がない。相手と自分の住む世界を考えない。相手と世界観に関する対話がない。大同がなくて、建設計画がない。’自分さえ善ければ・・・・・’ と考える。だから、国粋主義になる。英米の高等教育とは疎遠である。民度の低さが、我々日本人の根本的な問題である。この足かせの解決が必要である。

 

 

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閲覧数494 カテゴリアルバム コメント0 投稿日時2016/07/30 23:25
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