異なるアーキテクチャのコンピュータ間の通信を可能とするネットワークプロトコル、昭和50年代後半でしょうか、7層からなる大規模複雑なOSIの実装に多くの人が嘆いていたものでした。
其処に登場した、簡素で軽いIPとTCP、当初からUNIX 4.2bsdで実働しており、大喜びで受け入れる人が続出しました。勿論、最初の内は、懐疑的な人も多かった(私も其の一人)ですが。
TCP/IPが実績を積むにつれ、賛同派が多くなりました。
しかし、頑健なOSIに対し、IPは脆弱だったのだと思います。マァ、私もOSIの委細を知らぬ(OSI参照モデルに基づくDECnetは部分的に知ってる)ので、確かなことは言えませんが。只、三十年以上前に拙速に作られたIPは、そろそろ役目を終えても良いのかもしれませんが、余りにも広く使われていて置き換えるのは容易ではないと思います。
※ 「OSI参照モデル」は、OSI其の物ではないですが、今でも参考にすることが多いです。
※ IPとTCPは、ごちゃ混ぜで作られたそうです。其の後に、ルータが知る必要がある部分をIPに、そうでない部分(上位プロトコル)をTCPにと、分けたと聞いています。