掛川市は昨年「掛川市茶振興計画」を見直しました。 この計画において、⑴需要の把握と創出による消費の拡大、⑵買いたくなる・飲みたくなるお茶づくり、⑶茶生産の体制・マネジメント・マーケティングの強化 を基本施策として茶業関係者が一丸となって取り組みを進めることとしました。 このような時に、静岡県は「製茶指導取締条例」の廃止を公表しました。 廃止の理由は、この条例は昭和31年に制定され、60年が経過しており、この間食品衛生法や食品表示法が整い、不良製茶は見られなくなった。 条例廃止による規制を緩和して、フレーバー茶のような新たな商品の開発を奨励したいとのことであり、私もこの廃止案に報道機関から意見を求められましたので、「買いたくなる・飲みたくなるお茶づくり」による消費の拡大を進める方針から「異論はない」とコメントしました。 しかし、消費者、生産者、茶商、農協そして市議会議員など多くの皆さんから「異論はない」との市長の見解には納得できないとの意見を頂きました。 皆さんの意見をまとめると、この条例があることによって掛川茶の安心安全は保証され、日本一の深蒸し煎茶の名声の確保に繋がっている。 廃止ではなく改正が妥当ではないかとの意見でした。 いずれにしろ、県において、10年20年先を見据えた静岡茶の振興のあるべき姿やそのための戦略づくりを早急に進め、その中で、改めてこの条例の改廃については検討することが必要であると考えます。 |