掛川城天守1階のショーケースに「軍配」が展示してあります。 この軍配は山内家の御当主から寄贈していただいたものです。 この軍配を裏側から見るとマンジの模様になっています。 この模様を見て反応する人がいます。 私が案内している時はまず聞いてきます。 聞いてくる人は全部外人、それも欧米系の人たちです。
その理由はナチスドイツのハーケンクロイツを連想させるからです。 実はナチスドイツがシンボルマークとして使った以前にも、ヨーロッパを初めとして世界各国でこのマークは使われていたようでした。 それらはほとんどが右万字ですが、この軍配は左万字です。
ですから私は ・昔から世界各国で使用されているマークの一つ ・日本では仏教以外でも個人の家紋として用いられる模様のひとつ ・日本の地図では万字は寺院のマークとして使用 ・このマンジはハーケンクロイツとは逆方向(左万字) と説明しています。 欧米の人たちは年齢に関係なくナチスドイツに神経質だという事がよくわかります。
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