>コロナ以前は、インバウンドが増えていました。 >もちろん日本への憧れをもって来日する人もいたとは思います。 >しかし、もっと違う理由があるのではないかという気がしていました。 (略) >日本の物価が安いからインバウンドが増えた。
経済成長の低い国では、物価も安いですからね。低収入でも人々は生活できるようになっています。
>そう考えると日本をめぐる現状が腑に落ちてきます。>雇用状況を見てもそうでしょう。>物価が下がり続けるから、もっと安い労働力が必要になる。>そこで、格差が激しく、いまも貧しい生活を強いられているベトナムやミャンマーなどの農村から来日する技能実習生という名の労働者に頼るしかなくなった。
‘技能実習生’ とは、わが国の政府は都合の良い口実を見つけましたね。哲学 (非現実) がないにも関わらず、処世術 (現実) に狂奔しているのでしょうね。だから、矛盾が表れる。
>「派遣切りのときよりもずっと残酷」 >——2019年4月から改正入管法が施行され、受け入れがさらに拡大されました。 >2010年以降、団塊世代が大量に離職し、日本の労働人口が一気に減りました。 >とくに低賃金で、仕事がきついというイメージがついた職種は人手不足に悩まされています。
3K (きつい・汚い・危険) の仕事は秀不足ですね。
>それにデフレのなか、下請け、孫請けの企業は、日本人の派遣労働者を使っていては高コストで収益をあげられない。>だからより賃金が安い技能実習生が必要とされている。
脆弱な企業を政治が法律で保護すれば、さらにわが国には脆弱な企業が増えますね。
>そこまで日本は追い詰められているんです。
我が国には人手不足はあっても、頭脳不足は存在しない。頭を使って金を稼ぐ方針がわが国には必要ですね。頭脳労働の奨励は、資源小国のわが国には実りの大きい政策でしょうね。
>——登場人物のひとりが「万が一、リーマン・ショックのような事態に直面した際、大量に受け入れた海外の人材をいきなり切り捨て、母国に帰れ、と命じるのですか。 >派遣切りのときよりもずっと残酷で、外交問題になりますよ」と発言しています。
御都合主義にも限度というものがありますね。前後の見境も無くただいきなり切り捨てて帰国させるのではひどいですね。その場限りの政策ですね。政治屋には未来を切り開く知恵がない。
>コロナ禍のなか、技能実習生はリーマン・ショック時以上の苦境にあります。>『アンダークラス』の連載は、2018年から19年でした。 >当時はまさか、新型コロナウイルスが流行するなんて、思いもしていなかった。
本当にそうですね。
>「悪徳ブローカー」に国はなんの対策も打たなかった
我が国のような ‘本音と建前’ の社会では、効果的な対策はないでしょうね。
>実際、コロナ禍の影響で、働く場を失い、国にも帰れない外国人労働者がいる。 >豚や果物を盗んで逮捕された不良外国人について報道されましたが、ぼくには起こるべくして、起こった事件と感じました。
これらの事件は無節操な社会の産物ですね。
>本来なら受け入れを拡大する前に、技能実習生の働き方や生活をサポートする体制や、悪徳ブローカーを取り締まる仕組みをつくるべきでした。>しかし実際には、国はなんの対策も打たなかった。
我が国の政治屋の目的は始めから違っていますからね。彼らには処世術 (現実) があって、哲学 (非現実) がない。だから、完全な現実肯定主義になっている。
>だから奴隷のような環境で働かされる技能実習生や、働き口をなくして犯罪に走らざるをえない人が出てしまっている。
‘技能実習’ というのは建前 (言い訳・口実・言い逃れ) ですからね。’後は野となれ山となれ’ でしょう。
>——そうした技能実習生の状況に対して、世間の関心が薄いように感じます。
日本人には教育哲学がない。だから、満足した教育ができない。各人に哲学が必要である。Everyone needs a philosophy. 政治に関する考えは政治哲学になる。歴史に関する考えは歴史哲学になる。宗教に関する考えは宗教哲学になる。科学に関する考えは科学哲学になる。人生に関する考えは人生哲学になる。などなど。
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