書き込み数は2,180件です。 | [ 1 ... 153 154 155 156 157 158 159 160 161 ... 218 ] | ◀▶ |
第四章 攻める意識 バンドの極意 誤解を恐れないで書けば、バンドは嫌いだった。日本一になった2001年にシーズン67犠打のプロ野球記録をマークしたが、打者として誇れる数字ではないと思っている。 試合終盤の大事な場面は別にして、バンドのサインを出されるというのは、やはりベンチから信用されていないということだ。ベンチから信頼されていれば、送りバンドではなくヒッティングのサインが出る。だから、早くベンチから「打て」のサインが出るようになりたいと思いながらプレーしていた。 高校時代から二番を打っていて、バント自体はプロ入り当初から … [続きを読む] |
第四章 投手との情報戦を制す 投手のわずかな癖から、球種を見抜けることがある。そこはコーチ、スコアラー陣の腕の見せ所である。試合の映像を何度も見直し、攻略の糸口を探している。 ID(インポータント・データ)野球と呼ばれた1990年代は、チームとして徹底していた。1995年に広島で15勝を上げたロビンソン・チェコは、グラブの中でボールを握った時の腕の角度で球種を見分けることができた。チェコがヤクルト戦を苦手にしていたのには、理由があったのだ。 広島といえば、同年に14勝を上げて新人王に輝いた山内泰幸にも、本人が気づいていない癖 … [続きを読む] |
第四章 攻める意識 苦手だった投手、得意だった投手 19年間の現役生活で最も苦手だった投手を一人挙げろと言われれば、意外な選手の名を挙げたい。中日の鈴木義広は、顔も見るのが嫌なほど苦手だった。身長188センチと大柄で、横から変則的に投げる右投手なのだが、17打数で1安打しか打つことができなかった。 基本的にサイドスローとアンダースローはあまり好きではなかった。こうやって打てば対処できるのではないかというのがやっと分かったのが、現役を引退する三、四年前のことだった。その答えは、その場でトスバッティングをする意識で打つこと。タ … [続きを読む] |
第四章 攻める意識 A~D型の使い分け ヤクルト入団時の野村監督は、バッターを四つのタイプに分け分析していた。簡単にまとめると、次の四つだ。 A型=理想型(天才型であれこれ考えないタイプ。狙い球も大まかで対応力に秀でる) B型=無難型(内角か外角か、大まかに狙いをつけて対応できる打者) C型=器用型(流すと見せて引っ張ったり、駆け引きを使えて方向を決めて対応する) D型=不器用型(コース、球種で狙い球を絞らないと対応できない打者) 四つのタイプから自分のタイプを決めたうえで、相手投手との力関係やカウント、走者の状況、得 … [続きを読む] |
第四章 攻める意識 二番打者の役割 野球には打順がある。宮本慎也イコール二番打者というイメージを持っていただいている方も多いと思うが、何番が自分に合っているかというのは、現役を引退した今でも分からない。 バッターのタイプとしては、そこまで四球を選ぶタイプではなかった。2003年に140試合に出場しての38個が最高だ。2013年には鳥谷敬(阪神)が144試合で104個を選んでいるから、少ないほうだともいえる。 追い込まれてから粘ったという点では粘れたと思うが、本当にいいバッターはそこから四球を選ぶことができる。四球の数が少なかったと … [続きを読む] |
皆さんこんにちわ e-じゃんに入れていただき丸3年が過ぎ、4年目に入ります。 家にばかりいる私にとっては皆様の記事や写真にずいぶん励まされ癒されております、ありがとうございます。 私の体調は皆様に励まされても平行線で回復していません。 回復しないと嘆くべきか。現状を維持していると満足すべきか、微妙です。 これからも皆様の季節の便りや旅行の話し地域の話題を楽しみにしています。 私の投稿はリハビリのためにパソコンに向かっているだけですがおかげさまで続いています、これからもよろしくおねがいします。 |
第四章 攻める意識 配球は駆け引き 打者は打率三割を打てば、一流とされる。残りの七割は失敗が許されるわけで、それだけ安打を打つのは難しいというわけだ。私のような非力なバッターの場合、ヒットを打つ確率を上げるためには、どれだけ配球を予測できるかが重要になってくる。 配球を読むためには、まずは相手に自分がどういうバッターだと見られているかが分かっていなければいけない。 プロ野球では試合前のミーティングで、相手チームの各投手が投げる球種の割合やコースがデータとして出されるわけだが、当然、バッターのタイプで攻め方が変わってくるし、 … [続きを読む] |
第四章 攻める意識 打撃は下半身と利き手 スイングをつくりあげるには、試行錯誤を繰り返すしかない。選手によって長所、短所はさまざまだが、私の場合はなかなか手が動かないという欠点があった。 バットを構えてタイミングをとり、打ちに行く時のグリップの位置を「トップ」というのだが、このトップをつくった時に、自分が意識しているよりもグリップの位置が捕手側に動いていない。 だから、素振りやティー打撃でもわざと大きくトップをつくってから振るように心がけていた。身体にトップの位置はここだよ、と覚え込ませるわけだ。投手と対戦する試合のなかで … [続きを読む] |
第四章 攻める意識 詰まることを恥ずかしがらない プロ野球で生きる道を示してくれたのが入団時の野村監督なら、打撃の術を示してくれたのが中西太さんだった。 プロ一年目の打率は・220、二年目は・273。115試合出場した三年目は・282をマークしたが、そう甘くないのがプロの世界だ。四年目は・258、五年目は・248と打率が大きく下がっていった。 守備力が重視される遊撃を守っていたとはいえ・250前後というのは決して褒められた数字ではない。チームには毎年、ドラフトで若い選手が入ってくる。守りでは負けない自信があったが、自分より … [続きを読む] |
[ 1 ... 153 154 155 156 157 158 159 160 161 ... 218 ] | ◀▶ |