【第1回レポート】棚田保全活動に学ぶ(菊川)
2015年09月13日 14:29
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中東遠地域づくりシンポジウムin菊川
棚田保全活動に学ぶ 平成27年度第1回目のNPOプレゼント講座は、菊川市での開催です。「棚田保全活動に学ぶ」をテーマに、NPOと大学生の協働の様子をレポートします。 【1】スガイづくり まずは「スガイ」づくり体験。スガイは、わらで作った縄のようなもの。収穫した稲をまとめたり、昔は様々なことに使われていたそうです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 【2】講座 ①「棚田保全活動活動に学ぶ」 NPO法人せんがまち棚田倶楽部 事務局長 堀延弘 氏 ![]() ![]() 「せんがまち」の名前は、千の「框(かまち)」から来ている。框(かまち)は、上り框ともいうように、千の段々の田んぼというような意味がある。 私たちは、昭和40年代のこの美しい姿を取り戻したいと、20年ほど前から活動を始めた。 ■棚田を守る仲間たち ![]() ○一社一村運動認定企業 (株)ウエブアクセス 7年前から無料でホームページを制作、運営してくれている。 人気のあるホームページで、1ヶ月20,000~30,000アクセスがある。 (株)沖開発 ハード系のサポートをしてくれている。棚田の近くに無料で駐車場を整備してくれた。何かあればすぐにサポートに来てくれる。 ○棚田オーナー 年間32,000円で20キロのお米がもらえる。いろいろなイベントにも参加できるが、新しくオーナーになれないほど人気がある。 ○静岡大学棚田研究会 最初は3名で参加。 現在は40名。大きな戦力になっている。年々、年をとり、体力が落ちていくNPOメンバーのサポートをしてくれている。 ○行政 関東農政局(国)、中遠農林事務所(県)、菊川市(市)など、イベントに協力してくれたり、様々なサポートをしてくれる。 ○学校 保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、すべての年齢の子どもたちが協力してくれている。 ○賛助会員 個人、企業など、資金面でサポートしてくれる。 ○棚田の生き物たち 棚田は生態系が豊か。外来種の侵入は9パーセントと低い。 このように、多くの人たちに助けられ、棚田の保全活動が行われている。 ■棚田の魅力 ○春の棚田 ![]() ・ニホンアカガエル。カエルの産卵のために水をはる。 ・田起こしが始まる。 ・茶草場ではハルリンドウ。 ・代掻き(しろかき)が始まる。 ○夏の棚田 ![]() ・田植え始まる。500~600人+保育園、幼稚園の子どもたち。棚田女性部のお弁当も楽しみ。 ・あぜ道アート。 ・シュレーゲルアオガエルは、「田んぼの貴公子」ともいわれるカエル。 ・フジタイゲキ、ユウスゲ。 ○秋の棚田 ![]() ・お月見コンサート。 ・稲刈り。500~600人の参加。農産物の販売や棚田女性部のお弁当。 ○冬の棚田 ![]() ・茶草場の風景。 ・そば打ち教室。 ・しめ縄教室。 ・雪の棚田が見られることも。 多くの人に支えられ、様々なイベントを通じ、また保全活動によって、次世代に橋渡ししながら、いつかあのころの美しい姿になることを夢見て、守り人の活動は続いている。 ②「静岡大学棚田研究会」活動紹介 静岡大学棚田研究会4年 山本達郎 ![]() ![]() ■静岡大学棚田研究会とは 静岡大学棚田研究会は静岡大学公認サークル。2009年設立、現在の現役メンバーは28名。 菊川市上倉沢千框の棚田で、NPOと協力して、棚田保全活動やビオトープ作りなどを行っている。 昨年は20回程度参加、1回の参加人数は15人くらい。 ■他校との交流 静岡大学だけでなく、信州大学など他校の学生も呼び、交流会等も実施している。 ■楽しむイベント 静大棚研の企画するイベントでは、子どもたちと楽しむ工夫もしている。たとえば、流しそうめんでは、そうめんを流すだけでなく、梅干し、トマト、ゼリー、ぶどう、サクランボ、こんにゃくなども流している。 せんがまちでとれた古代米を使い、魅力を伝えるイベントも実施。 ![]() ![]() ■ブログで「せんがまち」の情報を発信 しず大棚けん(静岡大学棚田研究会) http://www.tanada1504.net/tanaken/ ![]() ![]() 静岡大学棚田研究会2年 溝口友也 あぜ道アートでは棚田でカフェを開催。 月見コンサートは「棚田でコンサートがしたい!」の想いを実現したイベント。 ![]() ![]() 【3】棚田見学 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |