■[シリーズ]掛川がんばる人の輪松井三郎さん (掛川市長)「掛川がんばる人の輪」は、「私はこの人ががんばっている」と思う人を紹介していただき、その紹介された人がさらに「がんばっていると思う人」を紹介し……、というように、次々、掛川の頑張る人の輪をつなげていくシリーズです。
そのスタート、第一番目は、今年4月に掛川市長に就任された松井三郎市長です。
どんなお話が飛び出すのでしょう!
掛川市役所市長室となりの応接室でお話を伺いました。
今日はお時間を作っていただき、ありがとうございました。さて今日は、「掛川市長」としてではなく、「松井三郎さん個人」としてがんばっていることをお聞かせいただければと思うのですが…。うーん、今は公務が忙しくて、松井三郎個人としてがんばっていることはないかなあ……。がんばっていることではなくて、時間があればやりたいことはあるよ。
それはどんなことですか?釣りに行きたいんだ。
釣りですか? そういえば、原野谷川漁協の組合長をされていたと伺ったことがありますが……。いやいや、渓流釣りではなくて、海に行って防波堤で黒鯛を釣りたいんだよ。なぜ、防波堤かって? 舟に乗ると酔っちゃうからね(笑)。
穂先を見ながら、何も考えず、糸をたれて引くのをただ待つ時間。余分なことは何も考えず、ただ掛かるの待つ時間がほしいな……。県議会議員になる前に行ったきりだから、もう七年はやってないかな。
黒鯛のえさは、さなぎや貝を使うんだよ。防波堤にくっ付いている貝をとって、尺(約33cm)くらいの黒鯛を釣りたいんだ。実はいまだかつて、釣ったことがないんだけどね(笑)。
釣り上げたとき……、あっ、これは頭の中で想像したイメージの話だけどね(笑)、銀色に輝く姿が見えたとき、「黒鯛だ!」とわかるんだ。黒鯛が背びれを立てて怒る命の躍動感。そんな、釣り上げたときの驚きや喜びを感じたい。そんな大きな黒鯛を釣ってみたいんだよな(笑)。
そうそう、私が小学生のときだから五十年以上前かな。原野谷川の水量も豊富で、今より水がきれいだった頃、父と一緒にアユ釣りに行ったんだ。子どもの手では握れないような、太くて長い竹の竿を持ってね。重い竿を上げたり下げたりするのが大変で、だからアユ釣りはあまり好きではなかったんだ。
でも今は、無性に釣りに行きたいなあ……。
釣りができないぶん、今はやっぱり仕事をがんばっているかな……。カッコつけちゃうようだけど、掛川市民の皆さんの「安心」と「安全」をどうやって実現しようかと、日々、考えているんだ。財政状況が厳しい中、ニ、三年は市民の皆さんに耐えてもらうことになるかもしれないが、知恵と工夫で市民サービスが低下しないように真摯にがんばっている。
まあそうなるまで、黒鯛釣りはお預けだ(笑)。
釣りに行きたい。大きな黒鯛を釣り上げたい。そんなささやかな夢を語る松井市長が、次に「がんばっている人」と紹介してくれたのは……。
次回もお楽しみに!
(取材レポート:いいじゃん掛川編集局 河住、杉山)