NPOプレゼント講座2015の「【第1回レポート】棚田保全活動に学ぶ(菊川)」
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【第1回レポート】棚田保全活動に学ぶ(菊川)
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中東遠地域づくりシンポジウムin菊川
棚田保全活動に学ぶ

平成27年度第1回目のNPOプレゼント講座は、菊川市での開催です。「棚田保全活動に学ぶ」をテーマに、NPOと大学生の協働の様子をレポートします。

【1】スガイづくり

まずは「スガイ」づくり体験。スガイは、わらで作った縄のようなもの。収穫した稲をまとめたり、昔は様々なことに使われていたそうです。





【2】講座
①「棚田保全活動活動に学ぶ」
NPO法人せんがまち棚田倶楽部 事務局長 堀延弘 氏



「せんがまち」の名前は、千の「框(かまち)」から来ている。框(かまち)は、上り框ともいうように、千の段々の田んぼというような意味がある。
私たちは、昭和40年代のこの美しい姿を取り戻したいと、20年ほど前から活動を始めた。

■棚田を守る仲間たち



○一社一村運動認定企業
(株)ウエブアクセス
7年前から無料でホームページを制作、運営してくれている。
人気のあるホームページで、1ヶ月20,000~30,000アクセスがある。

(株)沖開発
ハード系のサポートをしてくれている。棚田の近くに無料で駐車場を整備してくれた。何かあればすぐにサポートに来てくれる。

○棚田オーナー
年間32,000円で20キロのお米がもらえる。いろいろなイベントにも参加できるが、新しくオーナーになれないほど人気がある。

○静岡大学棚田研究会
最初は3名で参加。
現在は40名。大きな戦力になっている。年々、年をとり、体力が落ちていくNPOメンバーのサポートをしてくれている。

○行政
関東農政局(国)、中遠農林事務所(県)、菊川市(市)など、イベントに協力してくれたり、様々なサポートをしてくれる。

○学校
保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、すべての年齢の子どもたちが協力してくれている。

○賛助会員
個人、企業など、資金面でサポートしてくれる。

○棚田の生き物たち
棚田は生態系が豊か。外来種の侵入は9パーセントと低い。

このように、多くの人たちに助けられ、棚田の保全活動が行われている。

■棚田の魅力

○春の棚田



・ニホンアカガエル。カエルの産卵のために水をはる。
・田起こしが始まる。
・茶草場ではハルリンドウ。
・代掻き(しろかき)が始まる。

○夏の棚田



・田植え始まる。500~600人+保育園、幼稚園の子どもたち。棚田女性部のお弁当も楽しみ。
・あぜ道アート。
・シュレーゲルアオガエルは、「田んぼの貴公子」ともいわれるカエル。
・フジタイゲキ、ユウスゲ。

○秋の棚田



・お月見コンサート。
・稲刈り。500~600人の参加。農産物の販売や棚田女性部のお弁当。

○冬の棚田



・茶草場の風景。
・そば打ち教室。
・しめ縄教室。
・雪の棚田が見られることも。

多くの人に支えられ、様々なイベントを通じ、また保全活動によって、次世代に橋渡ししながら、いつかあのころの美しい姿になることを夢見て、守り人の活動は続いている。


②「静岡大学棚田研究会」活動紹介
静岡大学棚田研究会4年 山本達郎



■静岡大学棚田研究会とは
静岡大学棚田研究会は静岡大学公認サークル。2009年設立、現在の現役メンバーは28名。
菊川市上倉沢千框の棚田で、NPOと協力して、棚田保全活動やビオトープ作りなどを行っている。
昨年は20回程度参加、1回の参加人数は15人くらい。

■他校との交流
静岡大学だけでなく、信州大学など他校の学生も呼び、交流会等も実施している。

■楽しむイベント
静大棚研の企画するイベントでは、子どもたちと楽しむ工夫もしている。たとえば、流しそうめんでは、そうめんを流すだけでなく、梅干し、トマト、ゼリー、ぶどう、サクランボ、こんにゃくなども流している。
せんがまちでとれた古代米を使い、魅力を伝えるイベントも実施。



■ブログで「せんがまち」の情報を発信
しず大棚けん(静岡大学棚田研究会)
http://www.tanada1504.net/tanaken/



静岡大学棚田研究会2年 溝口友也

あぜ道アートでは棚田でカフェを開催。
月見コンサートは「棚田でコンサートがしたい!」の想いを実現したイベント。



【3】棚田見学







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