NPOプレゼント講座2013新着トピック - 掛川市地域SNS「e-じゃん掛川」
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NPOプレゼント講座2013新着トピック - 掛川市地域SNS「e-じゃん掛川」
ja
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2024-03-28T18:28:08+09:00
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【レポート】第2回中東遠地域市町・市センター会議
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2014-03-13T15:04:58+09:00
中東遠地域づくりシンポジウム実行委員会
平成26年3月5日(水)掛川市役所南館にて、第2回中東遠地域市町・市センター会議が行われました。会議の様子をレポートします。(*^_^*)<br /><br /><a href="/img/image/bbs_data/i/72012_709509_1394690577.jpg" target="_blank"><img src="/img/image/bbs_data/v_200x200/72012_709509_1394690577.jpg" border="0" title="mceItemFile72012_709509_1394690577.jpg"></a><br /><br /><strong><font color="007927">■あいさつ</font></strong><br /><strong>掛川市役所生涯学習推進課 課長 高川佳都夫氏</strong><br />市民活動団体の...
■あいさつ
掛川市役所生涯学習推進課 課長 高川佳都夫氏
市民活動団体の中には、市域を越えて活動している団体もある。中東遠地域で連携して情報を共有しつつ、市民活動の後押しをしていけるようになるといい。掛川市でも近い将来、地域活動を支援する組織を作ろうとしている。今後、この会をご縁に、近隣市町の皆さんにいろいろ教えていただきたい。市域、中東遠という枠を越え、県西部として連携してやっていけるようになるといい。
■今年度の反省
◇NPO法人磐田まちづくりネットワーク 三輪邦子
このNPOプレゼント講座も3年目となり、大きな節目を迎えている。もともとは地域の課題を見つけることを目的に、去年と今年で8つのジャンルで事例発表を行ってきた。
講師と事例発表者の違いや、どのように発信していくか、また会場が分かりにくいなどの課題もあった。発信に関しては、チラシだけでなく、今年からデータでの送付も行った。障害者が介助者を伴っての参加もあり、分野を越えてのつながりもできた。
これら講座の意義と課題を検証しつつ、来年度に向けて計画を立てていきたい。
◇NPO法人スローライフ掛川 河住雅子
情報発信についての反省として、インターネット上に情報発信、情報交流の場ができたことは大きな成果だった。また、講座の冒頭でサイトの紹介をすることで、少しずつでも認知度が上がってきたようだ。実際、スマートフォンの普及により、講座の休憩時間にQRコードからアクセスしている参加者も見られた。
今後はさらに多くの人の参加を促すために、フェイスブックやツイッター等で情報拡散することも考えたい。ただ、フェイスブックはアーカイブ機能が弱い点があるので、ベースは地域SNS、情報拡散はフェイスブック、というように使い分けて考えていく必要がある。
■各市町の意見として
◇菊川市
・各回に参加させてもらった。様々なテーマがあり、多様な事例を知るきっかけとなった。これらをいかに市民に伝えていくかが自分たちの仕事。
・毎回、詳細のレポートをまとめてもらったので、議会対応などで参考になった。
・運営面で、500円の参加費がネックになっていないかと感じた。
・中東遠は広いので、会場が遠いと参加できない場合もある。
・案内文をデータで送ってもらえると、各NPO団体に送れるので助かる。そこから先、メンバーまでどのように届けるかがこれからの課題。
・興味のあるテーマについては参加してもらえる。反対に、興味のないテーマだと参加してもらえないのがもったいない。分野を越えてネットワークができることの大事さを感じた。
◇掛川市
・チラシをデータでもらえるようになり、市のホームページ等でも紹介できるようになった。もう少し早く送ってもらえると助かる。
・講座の中身は質が高い。もっと多くの人に参加してもらいたい。
・今、まちづくりの中でいかに地区を巻き込むかが大事になっている。掛川市でも自治会と市民活動が連携して地域課題を解決してくいことを模索している。自治会が「この市民活動と組みたい」と言ってくれるようになるといい。
・情報発信の手段として、フェイスブックではタイムラインが流れてしまうので、ベースを地域SNSにするのはいい。カテゴライズしていくなど、アーカイブの充実が必要。そうすることで、一過性でなくアーカイブをフィードバックして見ることができるようになり、価値が出てくる。
◇御前崎市
・当日の様子がレポートされているので、市のホームページなどで紹介していきたい。
・今は庁舎内にチラシを置くくらいしかできていないが、タイミングさえ合えば回覧することも可能。
・会場は、遠い印象があった。
・会場の協力はできる。
◇森町
・今はチラシを庁舎内に置くだけの協力しかできなかった。
・反応としては、関連領域でないと興味をもたれない場合が多い。
・職員参加を促すなら、平日や土曜日の午前中にするなど、開催日時の検討必要。
■協働事例集の持ち寄りについて
◇各市町の意見
・各市町のホームページに掲載して、誰でも見ることがのできるようにした方がいい。
・プレゼント講座の一環でやっているのは理解するが、予算がつくかわからない運営者のページでやるよりも、各市町に任せた方がいいのではないか。
・情報の共有が最優先。図書館にファイルにしてお置いてもらうのもいい。
・まず各市町のホームページに掲載し、来年度予算がつけば、まとめればいいのではないか。
■来年度の方向性について
◇運営者の意見
・プレゼント講座が近隣市町のネット―ワークづくりに役立ったことは大きな成果。
・去年今年とジャンルごとに実施したが、来年度は「ジャンル」ではなく「市ごと」に各市の課題に合わせて実施してみるのもいいのではないか。
・掛川市では、協働元年として「防災」「安心安全」をテーマにシンポジウムが実施された。自治会の抱えている課題を市民活動団体が入ってみんなで考えよう、という内容。自治会が市民活動団体に声をかけるのはなかなか難しいので、そこを打破するきっかけになればと考えた。良すぎる事例はやめて、真似がしやすいフレッシュな団体を選び、共感を得られる形にした。課題をどう共有していくか、組織をどう作ったか、組織としどう動いたか、などが議論された。
・中東遠地域は自治会組織がしっかししているし、社協もボランティア団体も充実しているので、そのすぎまをぬって、市民活動団体がどう活躍していけるのかが課題。このプレゼント講座も3年がすぎて、【テーマごと】から別の枠組みに組み替えていく必要があるかもしれない。そもそも、NPOのスキルを上げていくことと、各種団体とのネットワークづくりが目的。運営側も、これまでの流れを検討しつつ、来年度のことを議論していきたい。
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【第2回レポート】子どもたちとともに育ちあう活動から
https://e-jan.kakegawa-net.jp/bbs/bbs_list.php?root_key=705594&bbs_id=177475&res#1392605269
2014-02-17T11:47:49+09:00
中東遠地域づくりシンポジウム実行委員会
台風で延期になっていた第2回NPOプレゼント講座。講座当日は、大寒波の中の開催となりました。<br />講座のテーマは「子どもたちとともに育ちあう活動から」。アットホームな雰囲気の中、講師の皆さんの印象的な言葉をレポートします!<br /><br /><br /><strong>【1】ミニレクチャー</strong><br /> <strong>「子どもたちとともに育ちあう活動から ~子どもたちをとりまく現状と課題~」</strong><br /> <strong>講師:NPO法人ポレポレ事務局長 神谷尚世 氏</strong><br /><br /><a href="/img/image/bbs_data/i/75615_705479_1392...
講座のテーマは「子どもたちとともに育ちあう活動から」。アットホームな雰囲気の中、講師の皆さんの印象的な言葉をレポートします!
【1】ミニレクチャー
「子どもたちとともに育ちあう活動から ~子どもたちをとりまく現状と課題~」
講師:NPO法人ポレポレ事務局長 神谷尚世 氏
■子育ての活動に関わるようになったきっかけ
NPO法人ポレポレは、遊びや情報の提供によって、子どもの育つ力や親の育てる力を引き出す事業を行っています。
こうした活動をしようと思ったきっかけは、私自身が長男を生んだ後に麻疹にかかったことです。麻疹にかかったことで下半身が麻痺し、3ヶ月間入院、その9ヶ月後には職場復帰しましたが、子どもと離れたくないと思うようになり、退職しました。
そこで気づいたのは、ずっと働いてきた自分には地域の中に友だちがいないということでした。子どもをちょっと預ける知人もいない。自分一人では育てられないと痛感しました。
また、2人目、3人目、4人目と子どもを産むたびに、自分が丈夫になっていくのがわかりました。吸引分娩だったのも、4人目は自然分娩で産むことができました。
そんなふうに、自分自身の経験から「子育ては親だけの問題でないこと」「子どもは育てるものではなく、一緒に育つもの」という意識も生まれました。
■参加者の発言から「子育て」について考えてみよう
参加者全員に、①~④について発言してもらい、そこから「子育て」についてみんなで考えてみる時間を作りました。
①子どものころ、あなたは何と呼ばれていましたか?
②子どものころ、好きだった遊びは?
③今の子育てで気になること
④こんな子育て支援があったらいいなと思うこと
【神谷さんのコメントより】
●子どもの遊びについて
・子どもの頃、遊びこむことが必要。
・五感を大切にしたい。匂いや味は記憶に残る。
・ポレポレが親子活動にこだわるのは、親が楽しいと子どもも楽しいから。
・気仙沼にボランティアに行き、おもちつきをしたとき、「もち米を水に浸す」ことを知らない子が大勢いた。最初から最後まで経験させることの大切さを感じた。
・気仙沼では電波が入らず、携帯もつながらないときがあった。すると、いつも使わない時間の使い方ができる。いつもと違う時間、人間関係が作れると感じた。
・子どもの人数が減り、ライフスタイルも変わり、公園に行っても子どもが遊んでいない。そんな状況では、親も安心して「外で遊びなさい」とは言えない。
●お母さんたちに必要なこと
・お母さんたちが苦手なのは、叱られること。70代80代のおばあちゃんたちは褒めてくれれる。多世代交流の機会を作りたい。
・お母さんが欲しいのは「うちだってそうだよ」という共感の場。同じ失敗をしている仲間がいるとほっとできる。気軽なやりとりができる場がほしい。
・「居場所づくり」と盛んにいうけれど、必要なのは「場所」ではなく「人と人がつながること」。ここに行けばこの人に会える、この人が気にかけてくれる、そうした人づくりが大切。
・お母さんたちは結婚し、母親になると、名前で呼ばれなくなる。今日、自分の小さいころの呼ばれ方を話してくれたとき、皆さん笑顔だった。こうした呼ばれ方ひとつで違う関係性が生まれる。
●施策やまちづくりについて
・いっぱい産んだら「得」になる施策はないのか。4人産んだ自分は、イベントに参加すると参加費が高くなる。だから、ポレポレでは「一家族500円」で、家族全員、おじいちゃんやおばあちゃんも参加しやすくしている。
・子育てしながら「家事」も「仕事」も「お付き合い」もするお母さんたちの能力は高い。時間短縮でやる。そうしたお母さんたちの能力を生かせないのか。お母さんたちの能力をまちづくりに活かしたら、すごい力になると思う。
・1人目の子育てでコントロールできなかったことでも、2人目3人目になるとできるようになる。その支援が地域でできるといい。
【2】事例紹介①
倉真まちづくり委員会「パンダひろば」(掛川市)所長 戸塚修子 氏
■「パンダひろば」とは
掛川市倉真地区は、山と川があり、田園風景の広がる田舎ですが、新幹線駅から車で15分という利便性の高い場所にあります。しかし、幼稚園が廃園になるなど、過疎化が進んでいます。「パンダひろば」は廃園になった幼稚園を活用して、開園しました。
平成24年度の利用者は、のべ12,000人、1日の平均利用人数は50人です。
今は、自然遊びを知らないお父さんやお母さんも多くなっているので、子どもと一緒に自然体験ができるということで、大勢の親子が訪れるようになっています。せみとりやたんぽぽのかんむりなど、子どもの笑顔を通じて親も育っていくのを感じます。
親が楽しいと、子どもも楽しいんですね。
■パンダひろばの特徴
「外遊びが思い切りできる」「地域の自然を生かした自然体験ができる」ことが特徴です。
地域の皆さんが先生になり、様々なプログラムを用意しています。
野菜作りでは、地域の88歳のおじいちゃんが先生です。「野菜を育てることは、子どもを育てるのと同じ」という言葉をいただきました。
川遊びを教えてくれるおじいちゃんや、クッキングを教えてくれるおばあちゃん、お茶つみやいちご狩りなども、地域の皆さんの協力をいただいています。
大豆を石うすでひいてきなこも作りました。匂いがよかったですね。「伝統の味」や「本物の味」や「おばあちゃんの知恵袋」的なものも、伝えられていると思います。
■パンダひろばの運営から気がつくこと(支援センターに求められること)
情報があふれている時代に、「あれもこれもやって、でもうまくいかなくて悩む」というお母さんがとても多いのを感じます。パンダひろばの相談件数も増加しています。
支援センターに求められる機能として、
①実際の成功や失敗談を話し合える仲間づくり
②信頼できる相談者との出会い
③安心して遊べる場所の提供
④子ども同士の触れ合いの場
⑤成長にあった身近な子育てモデルとの出会い
が必要です。
そのための取り組みとして、相談の多かった子育て講座を実施したり、先輩ママの体験談を聞いたり、悩んでいるママの話を聞いたり、そんな「答えを出さない」講座の機会も作っています。お母さんたちは、一緒に悩み、考えてくれる仲間が必要だと感じます。
■地域の課題として
自然豊かできれいなところ、という印象で来た親子が、耕作放棄地を見てがっかりすることもあります。畑の管理や環境整備も考えていかなくてはいけないと思います。
また、このパンダひろばは学童保育もかねているので、通ってくる子たちと「つなぐ」ことも考えています。キーワードは「つなぐ」ですね。地域とも、学童の子たちとも、他の団体とも連携していきたいですね。
【2】事例紹介②
みんなでうさぎ山を楽しむ会(磐田市) 副会長 兼子孝宏 氏
■「みんなでうさぎ山を楽しむ会」とは
兎山公園には、かつて「兎山児童館」がありました。老朽化が進み閉館しましたが、自然豊かなこのうさぎ山を「子育て、親育て」の場として活用したいと私たちは考えました。うさぎ山周辺は、春夏秋冬の美しさがあり、いろいろな生物がいて、古墳群もあり、歴史的にも素晴らしい場所だからです。「命の大切さ」を伝える場所として、「生きる力」や「命を見守るあたたかい心」が育つ場所として、みんなでその環境を作っていきたいと、活動をスタートさせました。
平成22年に立ち上げたばかりですが、一緒に携わっている私たちも成長していきたいと思っています。
■活動について
自然と触れ合うことで「たっくましく生き抜く力」や「命を大切に思う思いやりのある心」を育む場となるよう、活動しています。
①青空ひろば
ネイチャーゲーム、ザリガニつり、水鉄砲、葉っぱスタンプ、焚き火カフェ、冒険キッズ、宝島
②ジュビロマラソン給水所運営
活動を知ってもらう場として
③各種イベント
他団体と交流できる「ぷらすフェスティバル」などに参加し、活動の広報やネットワークづくり
今後も、様々な課題をクリアーしながら、楽しみながら活動していきたいと思います。
【3】質疑応答より
■質問①
支援を求めている人たちへの発信は、どのようにしていますか?
戸塚
お知らせは、HPやブログでの発信と、通信(印刷物)をスーパーに設置しています。
目に留まるように努力していますが、「自然遊びができるところ」と口コミで増えているのが一番多いかもしれません。
こうした施設は求められていて、実は予想以上に多くの人が利用してくれるようになったので、今は駐車場が足りないのが悩みです。
それだけ、こうした支援センターが求められているということだと思います。
■質問②
自然遊び体験してほしいけれど、どうしたら上手なPRができ、人が集まってくれますか?
神谷
最近、「遊び」だけだと人が集まらないということがあります。私たちは、防災とつなげることを考えてみます。
今の子は、マッチを使えない子が多いです。燃えるものを見たことのない子もいます。いざというとき、困るので、防災とからめて「炊き出し練習」とか「避難所練習」とか、やっていくといいかもしれません。そうしていつもやっていれば、マッチやライターや毛布などの備品管理にも目が行き届きます。
あえて「火」を使ってみる、火を起こす体験をしてみるなど、防災や減災につながる「遊び」を計画してみてはいかがでしょうか。
そのとき、市の子育て支援課とかだけでなく、危機管理課などいろいろな課と連携していくことが大切です。
■まとめ(神谷)
パンダひろばもうさぎ山をたのしむ会も、目指すことがわかりやすいから参加する人が多いのだと思います。「見える化」がされていることが重要です。伝わりやすいし、スタッフにも浸透しやすい。
今、「協働」や「プロボノ」ということがいわれています。プロボノは、会計士や行政書士など、まちの専門家たちにも協力してもらう体制です。私たちは「豆腐屋さんに学ぶ豆腐づくり講座」なども実施していますが、まちの専門家とお母さんたちがつながると、お母さん自身のネットワークが広がります。豆腐屋さんの知り合いができることで、それまでスーパーでしか買ったことのなかった豆腐を、豆腐屋さんに買いに行くようになります。行く場所や知り合いが増えます。プロボノを活用することで地域とのつながりが増えるということです。
そんなことも、これから考えられるといいのではないでしょうか。]]>
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【第2回講座】ご意見・ご感想コーナー
https://e-jan.kakegawa-net.jp/bbs/bbs_list.php?root_key=704034&bbs_id=177475&res#1391767735
2014-02-07T19:08:55+09:00
中東遠地域づくりシンポジウム実行委員会
第2回NPOプレゼント講座「地域とともに暮らす活動から」のご意見・ご感想コーナーです。
当日の講座で「質問できなかったこと」「こんなことを感じたよ」など、コメントをお寄せ下さい。
また、当日参加できなかった方も、後日アップするレポートをご覧いただき、ご意見、ご質問等をお寄せください。
皆さんの【意見交流】の場になれば嬉しいです。(*^_^*)
当日の講座で「質問できなかったこと」「こんなことを感じたよ」など、コメントをお寄せ下さい。
また、当日参加できなかった方も、後日アップするレポートをご覧いただき、ご意見、ご質問等をお寄せください。
皆さんの【意見交流】の場になれば嬉しいです。(*^_^*)]]>
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【第2回講座のご案内】「子どもたちとともに育ちあう活動から」
https://e-jan.kakegawa-net.jp/bbs/bbs_list.php?root_key=704033&bbs_id=177475&res#1391767673
2014-02-07T19:07:53+09:00
中東遠地域づくりシンポジウム実行委員会
<strong>第2回NPOプレゼント講座</strong><br /><strong>「子どもたちとともに育ちあう活動から」</strong><br /><br />■日時 平成26年2月8日(土) 13:30~16:30 <br /><br />■会場 掛川市22世紀の丘公園コミュニティセンター「たまり~な」多目的ホール<br /> <br />■内容<br />①【ミニレクチャー】<br /> 「子どもたちとともに育ちあう活動から ~子どもたちをとりまく現状と課題~」<br />講師:NPO法人ポレポレ事務局長 神谷尚世 氏<br /><br />NPO法人ポレポレ(湖西市新居町)<br />妊婦、乳幼児、小学生...
第2回NPOプレゼント講座
「子どもたちとともに育ちあう活動から」
■日時 平成26年2月8日(土) 13:30~16:30
■会場 掛川市22世紀の丘公園コミュニティセンター「たまり~な」多目的ホール
■内容
①【ミニレクチャー】
「子どもたちとともに育ちあう活動から ~子どもたちをとりまく現状と課題~」
講師:NPO法人ポレポレ事務局長 神谷尚世 氏
NPO法人ポレポレ(湖西市新居町)
妊婦、乳幼児、小学生とその親、家族に対して、あそびや情報などを提供することによって、子どもの育つ力を助け、親の育てる力を引出、子どもの発達、親の育児力の形成を支援する事業を行い、子どもたち、親たちが暮らす地域の福祉向上をめざしているNPOです。
☆ 親子体験事業
☆ 親子体験発表事業
☆ 多世代交流事業
☆ 情報提供事業
☆ 親子あそび場事業
☆ 親学習事業
☆ あらいっこあそび虫協議会運営事業
☆ 福祉プログラムマネージメント事業
☆ 青少年ボランティア育成事業
☆ ポレポレネットワーク構築事業
②【事例紹介1】
倉真まちづくり委員会「パンダひろば」(掛川市)所長 戸塚修子 氏
平成17年度より、廃園となった幼稚園を有効活用して子育て支援事業所「パンダひろば」を展開しています。
☆自由あそび(親子体操・親子クッキング・季節の行事など)
☆発育・発達、食事・栄養相談
☆保育支援(手遊び・リトミック・読み聞かせなど)
③【事例紹介2】
みんなでうさぎ山を楽しむ会(磐田市) 副会長 兼子孝宏 氏
郷土磐田の発展に尽くされた諸先輩の多くが、「うさぎ山」で遊び、学んできました。
「うさぎ山」は、森や池や広場などの自然豊かな場所です。ここでは、子どもたちが戯れ、それを静か見守るお母さん、お父さんの姿があります。
子どもたちが、自然の中で「生きる力」「あたたかい心」を育み続けられるよう知恵を出し合いながら活動しています。
また、それを発信できる拠点づくりを含めて
「うさぎ山」の意義を再度見つめなおす場でもあります。]]>
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【第4回レポート】地域課題解決のロールモデルを考える
https://e-jan.kakegawa-net.jp/bbs/bbs_list.php?root_key=702475&bbs_id=177475&res#1390979433
2014-01-29T16:10:33+09:00
中東遠地域づくりシンポジウム実行委員会
第4回NPOプレゼント講座は、パネルディスカッション「地域課題解決のロールモデルを考える」です。<br />講師の皆さんの印象的な言葉をレポートします!<br /><br /><strong>【1】ミニレクチャー</strong><br /><strong><font size="+1">「市民活動による地域課題の解決に向けて」</font></strong> <br /><strong><font color="FF3399">●</font>講師/静岡大学人文社会科学部教授 日詰一幸 氏</strong><br /><br /><a href="/img/image/bbs_data/i/64063_702460_1390978553.jpg" target="_blank"><img src="/img/image/bbs_data/v_20...
講師の皆さんの印象的な言葉をレポートします!
【1】ミニレクチャー
「市民活動による地域課題の解決に向けて」
●講師/静岡大学人文社会科学部教授 日詰一幸 氏
■日本は地方分権の時代に
・1993年6月の「地方分権の推進に関する決議」から、日本は地方分権の方向に進んだ。
・2000年4月の「地方分権一括法」施行により、国から地方へ権限移譲が進展し、地方の裁量の幅が広がった。静岡県は市町への権限移譲に積極的な県だった。
■地方自治体をめぐる環境の変化
・2000年以降、国・都道府県・市町の関係は、上下・主従関係から「対等」「協力」の関係に。
・市の裁量や自由度が増し、自らの判断と責任により、市民の意思に基づいた自治体運営が可能となった。
・「新しい公共」という枠組みが提示され、自助、共助、公助を通じた主体間の役割の認識がされ、地域生活者が担う領域が広がった。
■地域社会が抱える課題
・地域社会を複雑な課題が堆積し、行政だけでは解決できなくなっている。
・政府の財政危機の深刻化により、従来の行政サービスの内容や提供方法の見直しが不可欠。
・人々のニーズの多様化により、「行政主導型社会」」から「地域生活者の創意と主体性が発揮できる社会システム」への転換が期待されている。
・明るい兆しとして、市民活動の活発化により、市民が地域課題解決に乗り出すケースが増えてきた。
■地方分権時代の地域課題解決方法
・「古い公共」と言われる官が主導して解決する方法から、官民連携による地域課題解決へ。協働関係構築の時代となった。
■市民活動が主体となった地域解題解決
・まちのにぎわいを取り戻すため、自分の店だけでなく、地域全体で元気を取り戻した松崎町の事例を紹介。
築150年の蔵造の民家を改築した「蔵ら(くらら)」は、高齢者だけでやっている食事と地域の地場産品が買える店。3年前にスタートし、現在は「高齢者の居場所づくり」の事例として全国的に有名。
地場産の新鮮食材を使ったワンコインランチの提供や、手作り品の販売のほか、多彩な作家展や各種体験などを展開。町内のワンコインメニューを集めたマップを制作するなど、地域を巻き込んだ活性化の取り組みを積極的に進めている。
・クリエイティブサポート・レッツ(浜松市)は、障害者支援とアートの結びつきと、寛容性のある地域づくりを展開。(公財)アサヒグループ芸術文化財団の支援を受けているが、アートを活用した市民活動を支援する企業も増えている。助成金などを活用するのも大事。
■地域の主体が相互につながることの必要性
・近年、フェイスブック、ツイッター、ラインなど、SNSの急速に発達し、双方向のコミュニケーションが可能となった。
・地域の様々な主体が情報媒体を通じてつながることが大事。行政が情報媒体を活用して、市民活動と連携することも可能になった。
・市民活動、行政、議会議員が地域課題解決をめぐり、一堂に介する円卓会議等も有効。
・ネット上のSNSを使いながら、面と面で会って信頼関係を築くことも、同時に大切。
■むすび
・様々な立場の人(市民、自治会、市民活動団体、各種団体、専門職、企業等)が、地域課題の解決に関わる仕組みを築き上げていくことが大事なので、その仕組みの構築を目指すべき。
・そのためには、このNPOプレゼント講座のように、中東遠(磐田、袋井、掛川、菊川、御前崎、森)での事例のパワーアップが不可欠。。
・地域の課題解決を自分のこととして受け止め、「参加することで実現しよう」という心意気を持つ市民の啓蒙や啓発が必要。それが、住みやすい地域社会の創出につながる。
【2】パネルディスカッション
「地域課題解決のロールモデルを考える」
●コーディネーター
静岡大学人文社会科学部教授 日詰一幸 氏
●パネラー
・NPO法人みらいアース副理事長 長島康男 氏
・倉真まちづくり委員会「パンダひろば」所長 戸塚修子 氏
・東遠学園組合 東遠学園 園長 大石明利 氏
①それそれの活動紹介
長島
■NPO法人みらいアース
NPO法人みらいアースは、山が荒れ、河川の状況が悪化している中で、自然・生き物と共存する永続可能な農と食を目指すNPOとして、平成成24年11月に設立しました。今は「生産者」と「消費者」という相反するものをつなげ、農業の本質を追及していくような活動に力を入れています。それは、生き物が多様な場は、「食」をつくる農業的にもいいからです。
今、問題なのは茶園の荒廃なので、オリーブ畑に再利用する活動をしていますが、地域の人たちに関わってもらえる形を模索しています。
戸塚
■倉真まちづくり委員会「パンダひろば」
倉真地区は、新幹線掛川駅から7キロ、15分で着ける場所にあるにも関わらず、過疎化が進んでいます。パンダひろば''は、平成15年に倉真幼稚園が廃園となったのをきっかけに、平成17年子育て支援事業所として生まれ変わりました。10年前はまだ子育て支援事業所が少なく、「こういう場所がほしかった」という声をたくさんいただきました。週3日だった開所日も、現在は週5日となり、一日20~30組の親子が利用しています。
少子化や核家族化が進む中で、子育て事業所の必要性を強く感じます。時代時代で様々な問題がありますが、一昔前は「どう育てていいかわからない」お母さんが多かったのが、今は高学歴化で何でも知っているお母さんが増え、逆に「子どもらしい生活をさせてあげられない」という問題が出ています。田園風景や川や山が美しいこの倉真地区で、子どもらしい遊びを経験させてあげたいし、「私たちも一緒に子どもを育てるよ」と伝えたいと思っています。
同時に、お母さんたちは様々な特技を持っています。パンフレットのイラストを頼んだり、講座の講師をやってもらったり、利用している人の資源も引き出せるような活動をしていきたいです。
大石
■東遠学園組合 東遠学園
東遠学園は、東遠地域3市1町(森町、掛川市、菊川市、御前崎市)地域の発達支援や障がい福祉を必要とする人たちに対して、ライフステージに応じた支援を行っています。
【乳幼児期】こども発達センターめばえ、こども発達センターみなみめばえ
【学齢期】東遠学園児童部
【成人期】東遠学園青年部、島川ホーム
少子化にも関わらず、特別支援学校に通う子どもは年々増えている状況で、こども発達センターへの通園者も、定員を超えています。また、東遠学園児童部には、ネグレストやDVなど社会的養護が必要な子どもたちが増えています。
文部科学省の調査によれば、今、日本全体で「比較的障がいが重い子が2.7%」「知的障がいのない発達障がいの子が6.5%」で、合わせると9%の子が、地域の中にいます。
今、社会の中で、
・ひきこもりの3割に発達障がい
・虐待の5割弱に発達障がい
・刑務所人口の3割が経度知的障がい
・ホームレスの3割が経度知的障がい
ということがわかっている。特に50~60代の人たちは、小中学校と学校に通わず、学習支援を受けていない時代に育っていて、そうした社会的背景もあります。
差別や偏見は「知らない」ことから起こります。障がいのある人とない人が、どれだけの「時」と「場所」を共有し、当たり前に理解していくことが大事であり、これからの課題でもあります
どの地域にも居場所や支援の必要な人たち(「障がい者」「障がい児」プラス、「高齢者」「乳幼児」「不登校・ひきこもり」など)がいます。
現在、高齢者・障がい者・障がい児を同一施設で福祉サービスを行う富山発祥の「富山型デイサービス」に注目が集まっていますが、「高齢者」や「乳幼児」、そして「プラスα」の「不登校・ひきこもり」の人たちが一緒にいられる施設ができたらいいなと考えています。
地域で支え合い、地域で見守り、地域で解決していける「共生社会」が実現できたら嬉しいですね。
②地域とのつながり、連携
長島
農業の場合、新規就農がなかなか難しいのですが、補助金など行政支援によって以前よりも参入しやすくなっているのは事実です。ただし、行政は「経営という視点」でのアドバイスはしてくれないので、「農業で飯(めし)が食えている」人の経験談が聞けるような機会も作っていきたいと思っています。
あと、オリーブの活動をしていく中で、若い人が興味を持ってくれたことに驚きました。これからは、若い人も関わりやすい「キーワード」や「場の提供の仕方」も考えていきたいですね。
戸塚
地域の食推協の女性たちや、経験豊富なおばあちゃんたちを講師に招いて、地域密着の様々な講座を実施しています。
あと、掛川市内の子育て支援センター同士で連携し、情報交換や学びの機会を作っています。
ハード的な支援は行政と連携していますが、今後、資金面やハード面、本質的なソフト運営について、地域や民間や企業と連携する必要性を感じています。
企業の子育て支援と倉真パンダひろばの活動が連携できたらいいですね。そんな中から協賛してくれる企業が現れたら嬉しいです。
③行政への政策提言
大石
知的障がい害を持つ子どもについては、「特別支援学校から地域の作業場へ」という流れができていますが、発達障がいを持つ子どもたちの支援については、まだまだ仕組みが整っていません。
また、ひきこもりの子どもは、小中学校と学校に通っている時期は学校や教育委員会のバックアップがあるのですが、卒業と同時にサポート体制がなくなります。中学校卒業後のサポート体制の構築が必要だと感じています。
あと、児童虐待の問題は行政だと後手後手に回ってしまうのが現状です。情報を持っている関係機関の情報共有が不可欠で、そのためのネットワークづくりと連携の仕組みの構築も必要です。
戸塚
今、国はしきりに「待機児童の問題」を言いますが、でも「仕事をすために預ける」というスタンスの前に、もっと根本となる「子どもを大事に育てる」ことを大事にしてもいいのではないか思います。お母さんと赤ちゃんが向き合う時間を大事にできるような、そんな仕組みがほしいと思います。
長島
今、お二方のお話を聞いていると、「土にふれる」ことは小さな子どもも障がいを持つ子にも必要です。農業と連携できたらいいですね。
④まとめ
日詰
大石さんのお話の中で、「グループホームを作ることは賛成だけど、自分の家の近くでは困る」という地域の人の言葉が紹介されましたが、地域地域課題の解決には、まず現場の人の理解が大事だと改めて感じました。地域の人を巻き込む仕組みを作り、活動に共感してもらうための発信も大事です。
長島さんからは、オリーブの活動によって、これまで活動に興味を示さなかった若い層の人たちが関わってくれるようになったというお話がありました。様々な立場の人を巻き込む新たな仕組みや、惹きつけるキーワードが大事だと感じました。組織と組織をつなぐ役割も果たしています。
今、学生にNPOボランティア論を教えているのですが、授業の中でゲストスピーカーを招き、それぞれの活動を紹介してもらっています。すると、その活動に参加する学生が意外といるんです。きっかけを与えることで、関わってくれるということです。
今回のNPOプレゼント講座でも、「環境」「福祉」「子育て」と、あえて領域の違う人たちがつながる場を設定していただきました。様々な立場の人と関わることで、知恵や新しい発想が生まれ、ネットワークも生まれます。
専門的な人をどんどん巻き込むことも必要です。資金面で支える関わりでもOKです。いろいろな形で関われる仕組みを作ることが重要なのです。
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【第4回講座】ご意見・ご感想コーナー
https://e-jan.kakegawa-net.jp/bbs/bbs_list.php?root_key=701473&bbs_id=177475&res#1390536919
2014-01-24T13:15:19+09:00
中東遠地域づくりシンポジウム実行委員会
第4回NPOプレゼント講座「地域とともに暮らす活動から」のご意見・ご感想コーナーです。
当日の講座で「質問できなかったこと」「こんなことを感じたよ」など、コメントをお寄せ下さい。
また、当日参加できなかった方も、後日アップするレポートをご覧いただき、ご意見、ご質問等をお寄せください。
皆さんの【意見交流】の場になれば嬉しいです。(*^_^*)
当日の講座で「質問できなかったこと」「こんなことを感じたよ」など、コメントをお寄せ下さい。
また、当日参加できなかった方も、後日アップするレポートをご覧いただき、ご意見、ご質問等をお寄せください。
皆さんの【意見交流】の場になれば嬉しいです。(*^_^*)]]>
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【第4回講座のご案内】地域課題解決のロールモデルを考える
https://e-jan.kakegawa-net.jp/bbs/bbs_list.php?root_key=700499&bbs_id=177475&res#1390200670
2014-01-20T15:51:10+09:00
中東遠地域づくりシンポジウム実行委員会
<strong>第4回NPOプレゼント講座</strong><br /><strong>パネルディスカッション「地域課題解決のロールモデルを考える」</strong><br /><br />■日時 平成26年1月25日(土) 13:30~16:30<br />■会場 菊川市総合保健福祉センター「プラザけやき」(菊川市半済1865)0537-37-1111<br />■内容<br />「市民活動による地域課題の解決に向けて」 <br /><br /><font color="007927">●</font>講師/コーディネーター<br /> 静岡大学人文社会科学部教授 日詰一幸 氏<br /><font color="007927">●</font>パネラー<br /> NPO法人みらいア...
第4回NPOプレゼント講座
パネルディスカッション「地域課題解決のロールモデルを考える」
■日時 平成26年1月25日(土) 13:30~16:30
■会場 菊川市総合保健福祉センター「プラザけやき」(菊川市半済1865)0537-37-1111
■内容
「市民活動による地域課題の解決に向けて」
●講師/コーディネーター
静岡大学人文社会科学部教授 日詰一幸 氏
●パネラー
NPO法人みらいアース副理事長 長島康男 氏
倉真まちづくり委員会「パンダひろば」所長 戸塚修子 氏
東遠学園組合 東遠学園 園長 大石明利 氏
【講師・パネリスト紹介】
≪講師/コーディネーター≫
静岡大学人文社会科学部 教授 日詰 一幸 氏
1955年 長野市生まれ。
名古屋大学大学院法学研究科博士後期課程中途退学
現在、静岡大学人文社会科学部法学科教授
専門は行政学、地方自治論、NPO論
2000年4月から2001年9月までニューヨーク市立大学都市調査セン
ター客員研究員として大都市における政治行政の実態調査に従事。
静岡県社会福祉審議会委員、静岡市市民自治推進審議会委員、
静岡市情報公開個人情報保護審議会委員など。
≪パネリスト≫
東遠学園組合 東遠学園
園長 大石 明利 氏
乳幼児期から学齢期を中心に据え、児童福祉法に基づき発達支援、家族支援、地域支援の実践。
≪パネリスト≫
NPO法人MIRAI EARTH
副理事長 長島 康男 氏
「市民活動による地域課題の解決に向けて 」
農村環境に対する再認識を踏まえて、これからの農村環境保全活動や景観保全活動について、評価するしくみづくりと地域の健全なコミュニティづくりを推進。
≪パネリスト≫
倉真まちづくり委員会「パンダひろば」
平成17年4月より、肺炎となった幼稚園を有効活用して子育て支援事業所を展開。地域と関わりながらお母さんたちがイキイキと過ごし、子育てが楽しいと感じられるような場所を提供。]]>
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【第3回レポート】地域とともに暮らす活動から
https://e-jan.kakegawa-net.jp/bbs/bbs_list.php?root_key=692647&bbs_id=177475&res#1386033668
2013-12-03T10:21:08+09:00
中東遠地域づくりシンポジウム実行委員会
第1回NPOプレゼント講座のテーマは「地域とともに暮らす活動から」です。<br />講師の皆さんの印象的な言葉をレポートします!<br /><br /><font color="006699"><strong>【1】レクチャー</strong></font><br /><strong>講師:東遠地区生活支援センター 相談支援専門員 鈴木克則 氏</strong><br /><br /><font size="+1"><strong>障がい児者の地域生活支援</strong></font><br /><br /><a href="/img/image/bbs_data/i/70967_692480_1385961287.jpg" target="_blank"><img src="/img/image/bbs_data/v_200x200/70967_692480_1385961...
講師の皆さんの印象的な言葉をレポートします!
【1】レクチャー
講師:東遠地区生活支援センター 相談支援専門員 鈴木克則 氏
障がい児者の地域生活支援
■障がい児福祉の動向(抜粋)
1979年(昭和54年)養護学校義務化
それまでは、障がいを持つ子どもは学校に行かなくていい、の状態が続いていた。だから、40歳以上の障がいを持つ人は、学校に行ったことがない人がいる。日本は遅れている状況。
2000年(平成12年) 介護保険制度(福祉分野における契約制度の導入)
2003年(平成15年) 支援費制度(障がい分野での契約制度導入)
この世界にも、ようやく契約制度が入った。
2005年(平成17年) 発達障害支援法
2006年(平成18年) 障がい者自立支援法(応益負担、日割制等の導入)、国連「障害者権利条約」(私たちのことを、私たち抜きで決めないで)
障害者の権利を守っていこうという動きが始まった。天下の悪法といわれた。障がいの重い人ほど負担が置くなり、使えない状況になった。
2010年(平成22年) 国と自立支援法違憲訴訟 弁護団との「基本合意」
日本国憲法の法律違反になるのではないかということに対して、国が「違憲」だと認めた。その後、改正の動きになった。
■東遠学園組合の構成
森町、掛川市、菊川市、御前崎市の3市1町=「東遠地域」
東遠地域の人口 約21万人
手帳所持者(平成24年 3市1町の合計)
・身体障がい者手帳 7,098人
・療育手帳(知的) 1,499人
・保健福祉手帳(精神) 756人
年間600件ほどの相談を受ける中、手帳を持っていない人も多いので、実際はもっと支援が必要なのではないかと感じる。
■ライフステージと東遠学園組合の事業
【乳幼児期】こども発達センターめばえ、こども発達センターみなみめばえ
【学齢期】東遠学園児童部
【成人期】東遠学園青年部、島川ホーム
■基本理念
組合構成市町で暮らし、発達支援や障がい福祉を必要とする人たちに対して、ライフステージを通じて豊かな育ちを支え、健康で安心ある施設支援や、充実した地域生活支援に努め、地域の自動福祉、障がい児・者福祉の発展を目指す。
■運営方針
①適切、且つ良質な支援
②支援の一貫性と継続性、機関連携
③職員の研鑽
④組合としての役割
東遠学園組合は、障がい児・者福祉に特化した地方自治行政の一部を担っている。特に乳児期、児童期の支援を主な役割とし、発達支援、家族支援、さらに関係機関との連携の中核的な役割を担う。また、構成市町の支援バランスの調整を図り、公平性のある支援に努める。
■実際のサービス
・外出支援サービス
(行動支援、移動支援)
土日に映画に行くとか、浜松に買い物に行くとか、プールに行くとか、土日の要望が多いため、現在、回数等の制限があるのが実情。
・訪問支援サービス
(居住介護、訪問支援)
・お預かりサービス
(支援センター内で一時的に預かるレスバイト、放課後等デイサービス)
■相談事業
・各市町、県から委託
・電話、来所相談だけでなく、家庭訪問、地域の学校訪問、福祉事務所等の訪問、手続きの同行、書類作成支援、障がい特性に応じたアセスメントや支援の検討等も行う。
・相談件数は、平成24年度は227人(内新規相談は122人)
・年代別では学齢期と20代が多い。
■啓蒙・研修事業
・保護者向け研修会
・一般、支援者向け講習会
・当事者の集まりの場
・各種研修会への講師派遣
■各種会議
・東遠地域自立支援協議会
・中東遠圏域実利支援協議会
・3市1町各市要保護児童ネットワーク会議
・特別支援教育 専門家チーム会議
■地域における居住支援のニーズ
・地域での暮らしの安心感の担保
・親元からの自立を希望するものに対する支援
・病院・施設からの退所・退院等、地域以降の推進
・医療的ケア、行動障害支援等、専門的な対応を必要とするものへの支援
・医療の連携等、地域資源の活用
・夜間も利用可能なサービス、緊急対応体制
・障がい特性に応じた施設整備
■ニーズから求められる機能の分類
・相談(地域以降、親元からの自立)
・体験の機会・場(一人暮らし、グループホーム等)
・緊急時の受け入れ・対応(ショートステイの利便性・対応力向上等)
・専門性(人材の確保・養成・連携)
■まとめ
今後、障がいの者の重度化・高齢化や「親亡き後」を見据え、上記のような機能をさらに強化していく必要がある。その際、相談支援を中心として、学校からの卒業、就職、親元からの独立等、生活環境が変化する節目を見据えた中長期的視点に立った継続した支援が必要である。
【2】事例紹介①
講師:袋井特別支援学校磐田見付分校 特別支援教育コーディネーター 小島秀子 氏
地域の力を借りて地域で働く ~働く人を育てるために~
■袋井市特別支援学校 磐田見付分校
平成22年4月開校
軽度の知的障害の生徒を対象に職業教育の充実を図っている
高等部普通化(1学年9人×2学級18人、計54人)
通学範囲は、磐田市、袋井市、掛川市北部(旧掛川市)、森町
基本方針 学校で学ぶ 地域で学ぶ
教育目標は「職業自立」で100%の企業就労を目指す
※平成24年度は100%達成
■就職が決まるまで
一般の高校では、企業からの【求人票】に、学校から【応募】し、【採用試験】を行い、【内定通知】で【就職決定」となる。
特別支援学校では、【現場実習】そのものが【採用試験】となる。現場実習を重ねながら、働く力の土台となる部分の評価をしてもらう。企業側には「まず3ヶ月やらせてください」とお願いしている。評価ランクがAまでいっても断られることもあるが、そのときは潔くあきらめる。可能性のあるところでD実習から
■障がい者雇用に関する社会の目
・立ち仕事は難しいだろう
・危なくてさせられない
・自分で通勤できないだろう
・一日続けて働けないだろう
・ついて指導できない
・障がい者雇用で失敗している
■「働く力」を大事にする教育
普通の高校生に勉強は負けてもいい、でも、
【安全な通勤】【休まず勤務】【健康な心身】【誠実な勤務態度】【好ましいマナー】【好ましいコミュニケーション】【自己管理】【8時間の立ち仕事と体力】【作業遂行力と持続力】【危険察知と安全な作業】【あいさつ、身だしなみ】【正確性と生産性】など
は、絶対負けないという教育を行っている。
実際の働く姿が、後輩の道をひらくと考えている。だから、大事なのは「離職をさせてはいけない」ということ。
■社会の教育
障がいを持っていても、社会で生きていることが大事。本物の場で本物の教育をすることが大事であり、社会の力なくして社会自立はありえない。
障がいには「見える障がい」と「見えない障がい」がある。どこが弱いのかがわかれば、理解しようと人の心は動く。
健常者が「一人一人みんな違う」ように、障がい者も「一人一人みんな違う」。
「特別支援教育」という発想ではなく、「一人一人の困難性への教育支援」へ。
特別な人だから、特別なことをしてあげなくてはいけないのではない。すべての人に必要なこと。
自立とは、持っている力を100%発揮すること。支援は最小限で。
ナチュラルサポートは、自然な支援が自然にできること。すべての人がナチュラルサポートができるといい。そのためにも、知り、感じることが大切。そうしてはじめて行動することができる。
障がいの有無に関わらず、人として当たり前のことを、正しいことを正しく。社会で生きる土台となる「愛される人」に育てることが大切。
【3】事例紹介②】
講師:「ピチャカマジカ」代表 白畑礼子 氏
障がい児の余暇活動支援
■ピチャカマジカとは
スペイン語でドラえもんのポケットという意味。
■していきたいこと
障がい児は毎日の中で生きにくい経験をしている。スーパーで冷たい目で見られたり、「しつけがなってない」と思われたり、学校でも友だちと関わりをもてなかったり。
親も、小さい時期につながりを持ちたくて子育て支援センターなどに行っても、つらい経験をする。壁にぶつかることが多いから、壁を作ったり必死になってしまう親もいる。
なんとか、地域とつながり、楽しめるもの、打ち込めるもの、支えになるものを持ってもらいたい。
専門家や地域の人の力を借りながら、いろいろな体験、当たり前の体験をしてもらいたい。
■さまざまなワークショップを実施
・月見の里探検(壊れても大丈夫なカメラで写真を撮る)
※ふだんしゃべらない子が「こんなものを見ていたんだ」と写真を通して知ることができた。
・ゼリーで遊ぼう
・ハンバーグ&ピザを作ろう
・元気に身体を動かそう
・額づくり
・お話をデザインしよう
・あかりを作ろう! あかりをともそう!
・たいこで遊ぼう
・パラシュートを作って飛ばそう!
・化学実験遊び
※学校ではまずやらせてもらえない理科の実験。「人工イクラを作る」「色を分解する」「スライムづくり」など
・街歩き
※駿遠線の跡地を歩く、街歩きと地図づくり、自分たちが普段通っている道の素晴らしさを再発見。
■ワークショップの感想
こんないい笑顔を見たことがなかった、という親の声。
一緒に活動することで、障がいを持つ子も持たない子も、仲良くなる。
■今後の活動の予定
・平成23年度は袋井市協働まちづくり事業として「なんでもやってみよう!」を実施したが、今年は回数を減らして、自分たちでできる範囲で行っている。
・こうした活動を中東遠のほかの団体とも連携したり、交流できたらいい。今回の事例紹介で、新たな出会いができ、他地域のたくさんの人と知り合いたい。
■活動の様子を見てください
◎ブログ「なんでもやってみよう」は こちら
◎ユーチューブ
YouTubeのページの【検索】に「なんでもやってみよう」を入力すると、ピチャカマジカの様々な活動の様子を見ることができます。
動画は300本以上アップ。みんなでCMを作ったり、料理の様子をアップしたりしています。]]>
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【第3回講座】ご意見・ご感想コーナー
https://e-jan.kakegawa-net.jp/bbs/bbs_list.php?root_key=686071&bbs_id=177475&res#1385011238
2013-11-21T14:20:38+09:00
中東遠地域づくりシンポジウム実行委員会
第3回NPOプレゼント講座「地域とともに暮らす活動から」のご意見・ご感想コーナーです。
当日の講座で「質問できなかったこと」「こんなことを感じたよ」など、コメントをお寄せ下さい。
また、当日参加できなかった方も、後日アップするレポートをご覧いただき、ご意見、ご質問等をお寄せください。
皆さんの【意見交流】の場になれば嬉しいです。(*^_^*)
当日の講座で「質問できなかったこと」「こんなことを感じたよ」など、コメントをお寄せ下さい。
また、当日参加できなかった方も、後日アップするレポートをご覧いただき、ご意見、ご質問等をお寄せください。
皆さんの【意見交流】の場になれば嬉しいです。(*^_^*)]]>
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【第3回講座のご案内】地域とともに暮らす活動から
https://e-jan.kakegawa-net.jp/bbs/bbs_list.php?root_key=685979&bbs_id=177475&res#1385000818
2013-11-21T11:26:58+09:00
中東遠地域づくりシンポジウム実行委員会
<strong>第3回NPOプレゼント講座「地域とともに暮らす活動から」</strong><br /><br />■日時 平成25年11月30日(土) 13:30~16:30<br /><br />■会場 菊川市中央公民館(菊川市下平川6225)0537-73-1114<br /> <font color="990033">※会場地図は<a href="http://e-jan.kakegawa-net.jp/modules/topic/topic_view.phtml?id=661295&grpcd=177475&o=&l=20" target="_blank"> こちら</a>をご覧ください。(コメント3です)</font><br /> <br />■内容<br />【講師】東遠地区生活支援センター 相談支援専門員 鈴木 ...
第3回NPOプレゼント講座「地域とともに暮らす活動から」
■日時 平成25年11月30日(土) 13:30~16:30
■会場 菊川市中央公民館(菊川市下平川6225)0537-73-1114
※会場地図は こちらをご覧ください。(コメント3です)
■内容
【講師】東遠地区生活支援センター 相談支援専門員 鈴木 克則 氏
【事例紹介1】 袋井特別支援学校磐田見付分校
特別支援教育コーディネーター 小島秀子 氏
【事例紹介2】 「ピチャカマジカ」代表 白畑礼子 氏
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【台風のため延期】第2回NPOプレゼント講座
https://e-jan.kakegawa-net.jp/bbs/bbs_list.php?root_key=679764&bbs_id=177475&res#1382512550
2013-10-23T16:15:50+09:00
中東遠地域づくりシンポジウム実行委員会
10月26日(土)に予定していた第2回NPOプレゼント講座は、台風のため、延期することになりました。
予定をして下さっていた皆さま、ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。
尚、今後の開催につきましては、決定しだいお知らせしますので、お待ちください。
どうぞよろしくお願いいたします。
予定をして下さっていた皆さま、ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。
尚、今後の開催につきましては、決定しだいお知らせしますので、お待ちください。
どうぞよろしくお願いいたします。]]>
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【第1回レポート】自然を守る活動から
https://e-jan.kakegawa-net.jp/bbs/bbs_list.php?root_key=675786&bbs_id=177475&res#1380681252
2013-10-02T11:34:12+09:00
中東遠地域づくりシンポジウム実行委員会
第1回NPOプレゼント講座のテーマは「自然を守る活動から」です。<br />講師の皆さんの印象的な言葉をレポートします!<br /><br /><font color="000099"><strong>【1】ミニレクチャー</strong></font><br /><strong>「地域資源の有効活用で生まれる地域循環」</strong><br /><strong>講師:NPO法人みらいアース副理事長 長島康男 氏</strong><br /><br /><strong><font color="808000">■はじめに</font></strong><br />・自然とはそもそも何か。山、川、海などもともとあるもので、人工物でないもの。では、田んぼや植林された森など...
講師の皆さんの印象的な言葉をレポートします!
【1】ミニレクチャー
「地域資源の有効活用で生まれる地域循環」
講師:NPO法人みらいアース副理事長 長島康男 氏
■はじめに
・自然とはそもそも何か。山、川、海などもともとあるもので、人工物でないもの。では、田んぼや植林された森など、人の手が加わったものは自然とは言えないのか。いや、私はそれも自然だと思っている。
・人間の都合で物事が進んでいく時代に、人間と植物が共生していく方法を模索したい。
■みらいアースの活動
(1)農地、道路、河川周辺の除草
・草刈りは危険で重労働。地域住民の高齢化や「草刈りは農家の仕事」という見方もされている中、草刈りが環境を整えるということを、多くの人に知ってほしい。
(2)耕作放棄地の解消
①土地や周辺の状況調査(従前の作付状況、土壌診断、用水等の施設整備の状況、隣接地の作付け状況)
②普通畑の取り組み
・草を刈ってみると、たくさんのゴミが捨てられていた
・正常な土に戻すため、土の中の微生物を増やす取り組み
・生産する植物にあった施肥
・土の力を戻すため、何度もすき込みをして土づくり
・「この土地をよみがえらせよう!」の看板設置
・周囲の草も管理
③茶畑の取り組み
・荒れた茶園は大変
(茶の木はなかなか切れないので機械の力も借りる。茶園は酸性土壌であり、砂利もあるため、土づくりに時間がかかる。お金もかかる)
・水底土砂を入れることで、天竜川のミネラル豊富な土が入る
・オリーブを植えることに決定
・虫よけのためにアップルミントとマリーゴールドも植える
・害虫対策だけでなく、風対策も自然に沿う形でやりたい
(3)オリーブの里づくりプロジェクト
・オリーブの苗づくり。今年50本植えた。来年以降150本ずつ増やしていきたい
・オリーブの里親制度(苗木3,000円)をスタート
・苗木の植栽やマイオリーブでの搾油体験などを企画している
(4)草刈りは「地域環境を保全する活動」
・草刈りが価値のある仕事として認識され、雇用が生まれるよう、各方面に働きかけている
■おわりに
・自然と向き合う暮らしの中で、これからも「自然とは何か」を考えていきたい。
【2】事例紹介
「世界農業遺産となった伝統技術『静岡の茶草場』」
講師:静岡大学農学部教授 稲垣栄洋 氏
■はじめに
・江戸時代から日本では、「土づくり→植物を育てる→資源として活用→土に戻す→土づくり」という循環の中で暮らしてきた。自給率100%であり、昔の暮らしには学ぶべきことが多い。今、それを現代版にアレンジしていくことが必要。
・静岡県はその知恵をうまく使った事例がある。それが、世界農業遺産になった「茶草場」。我々には、茶畑のまわりに草が生えているのは「当たり前の風景」に見えるが、海外の研究者には「こんなすごいところがまだあったなんて!」と驚きの対象となる。
・茶草を茶畑の畝間に敷くメリットとして、①雑草をおさえる、②乾燥を防ぐ、③土がよくなり、お茶の味や香りがよくなる、ということがある。しかし、これらの作業は重労働。今は簡単で安い肥料もあるけれど、静岡県ではいいお茶を作ろうと茶草を続けてきた。「静岡のお茶は、てまひまかけていいお茶を作ってきた」ともいえる。
■自然との適度な関わりの中に、自然と共に暮らす人の姿が見えてくる
・昔は日本中どこにでも見られた風景。例えば、広重の浮世絵「日坂宿の夜泣き石」には、山を描いたところがあり、そこに木はあまり生えていない。それが茶草場。草地だったことがわかる。桃太郎の昔話には「おじいさんは山にしば刈りに」というフレーズがある。これは山に生えている草や背の低い木を刈りに行っていたということ。静岡県は、昔ながらの方法が21世紀になっても受け継がれている。
・昔から人は、山から草(肥料や動力源)、薪(エネルギー源)、木材(建築)などとして、暮らしに活用してきた。それが、1960年代のエネルギー革命によって使われなくなり、草地もなくなり、山はスギやひのきなどの人工林となった。しかし、静岡県はお茶のために残した。特に掛川市の東山地区では、茶園100に対して茶草場が71もある。
・草を刈った日当たりのよい草地には、里山の植物が見られる。300種類以上の貴重な草原性の植物がある。
カワラナデシコは大和撫子とも呼ばれ、ササユリは小百合という名に、ツリガネニンジンはカムパネルラとも呼ばれ、宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」の登場人物の名にもなっている。昔から日本人が親しんできた花が、茶草場の周辺にあるということ。
・秋の七草がすべてそろうのは、日本でも2ヶ所だけ。その一つが掛川市東山地区。
ヤマハギ、ススキ、クズ、カワラナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウのうち、カワラナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウの4種は絶滅が心配されている。
・「草を刈る」という昔からの方法が守られていることが、秋の七草を守ることにつながっている。これは不思議。刈ると自然を壊すイメージがあるが、「植物の種類は適度な自然との関わりで最大となる」という「中程度撹乱仮説」がある。
・「中程度撹乱仮説」がある。これは、人間が自然に関わり過ぎても、関わらなさ過ぎてもだめという説。まず、関わり過ぎると取りすぎてだめになる。逆に関わらなさ過ぎると、強いものしか残らない。たとえば田んぼが耕作放棄地になると、ヨシしか残らずヨシハラになってしまうし、ヨシハラに住めるものしか残らない。人の手が適度に加わることで、すみれ、ぺんぺん草など、小さな植物、弱い植物でも生育できるようになる。
そしてそこには、自然との適度な関わりの中で、自然と共に暮らす人の姿が見えてくる。
植物だけでなく、赤とんぼやめだかやホタルなどは、人の暮らし、里の暮らしの近くにある。
■「静岡の茶草場」が世界農業遺産として認められた理由
・茶草場という農業の技術、システムによって、生き物や文化が守られているのが素晴らしい。
・茶草場の価値
①良質な茶を生産するという「農業生産性」と「生物多様性」が共存
②近代化した先進国の農業の中で、生物多様性が守られている
③特別な場所ではなく、昔からの農村の土地利用
・生き物を守るために保存したり、農薬を減らす目的のためにこの農法をしてきたのではなく、昔から当たり前にやってきた農法が「いいお茶を作る」ことにつながり、農業を頑張れば頑張るほど環境にもいいという、その両方にいい仕組み、システムであることが素晴らしい。世界的にも例が少ない。
■各地の茶草場
①茶草場のハリウッド:掛川市東山地区
同じ一つの山(粟ヶ岳)に、人が手を付けない自然(阿波々神社周辺の古代からの森、鎮守の森、水源としての森)と、人が手を加える茶畑や茶草場の両方がある。
②茶草場バレー:掛川~金谷
JR東海道線の両側の山が両方とも茶草場になっている。
③棚田も世界農業遺産:菊川市
千框(せんがまち)の棚田にも茶草場がある。
④天空の茶草場:川根本町
日当たりがいい。
⑤茶草場の原点:浜松市水窪地区
傾斜40~50度。険しくて作物を育てるのに大変なところ。
寒い冬にはサトイモなどを保存する芋穴になる。草を刈ってあるから日当たりがいい。春には山菜、リンドウなどもとれる。
■おわりに
・「静岡の茶草場」は、地域循環のいい事例。
・人々の暮らしや近代化によって失われてきた当たり前の農法が、茶栽培のために守られた。
・そうした昔から営まれる農法によって、秋の七草に代表される生物多様性が守られている。
【3】現地研修:NPO法人みらいアース活動場所
耕作放棄地の茶畑がオリーブ畑に
虫よけのためにアップルミントとマリーゴールド
活動の様子を紹介]]>
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【第1回講座】ご意見・ご感想コーナー
https://e-jan.kakegawa-net.jp/bbs/bbs_list.php?root_key=673049&bbs_id=177475&res#1379641748
2013-09-20T10:49:08+09:00
中東遠地域づくりシンポジウム実行委員会
第1回NPOプレゼント講座「自然を守る活動から」のご意見・ご感想コーナーです。
当日の講座で「質問できなかったこと」「こんなことを感じたよ」など、コメントをお寄せ下さい。
また、当日参加できなかった方も、後日アップするレポートをご覧いただき、ご意見、ご質問等をお寄せください。
皆さんの【意見交流】の場になれば嬉しいです。(*^_^*)
当日の講座で「質問できなかったこと」「こんなことを感じたよ」など、コメントをお寄せ下さい。
また、当日参加できなかった方も、後日アップするレポートをご覧いただき、ご意見、ご質問等をお寄せください。
皆さんの【意見交流】の場になれば嬉しいです。(*^_^*)]]>
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【第1回講座のご案内】自然を守る活動から
https://e-jan.kakegawa-net.jp/bbs/bbs_list.php?root_key=671550&bbs_id=177475&res#1379052414
2013-09-13T15:06:54+09:00
中東遠地域づくりシンポジウム実行委員会
<strong>第1回NPOプレゼント講座「自然を守る活動から」</strong><br /><br />■日時 平成25年9月21日(土) 13:30~16:30<br /><br />■会場 磐田用水土地改良区(袋井市新池2225)0538-42-3175<br /> ※会場地図は<a href="http://e-jan.kakegawa-net.jp/modules/topic/topic_view.phtml?id=661295&grpcd=177475&o=&l=20" target="_blank"> こちら</a>(【コメント1】をご覧下さい)<br /><br />■内容<br />【講師】NPO法人みらいアース副理事長 長島康男 氏<br />【事例紹介】静岡大学農学部教授 稲垣栄...
第1回NPOプレゼント講座「自然を守る活動から」
■日時 平成25年9月21日(土) 13:30~16:30
■会場 磐田用水土地改良区(袋井市新池2225)0538-42-3175
※会場地図は こちら(【コメント1】をご覧下さい)
■内容
【講師】NPO法人みらいアース副理事長 長島康男 氏
【事例紹介】静岡大学農学部教授 稲垣栄洋 氏
【現地研修】NPO法人みらいアース活動場所
■講座参加費 各回 500円
■お申込・お問合わせ先 磐田市市民活動センター内
(NPO法人磐田まちづくりネットワーク)
電話&Fax:0538-36-1890/E-Mail:center@za.tnc.ne.jp
≪講師紹介≫
長島 康男 氏
NPO法人みらいアース副理事長(袋井市新池)
NPO法人MIRAIEARTH(みらいアース)
自然、生きものと共存する永続可能な農と食をめざすNPOです。
袋井市を中心に、国内外を問わず小さい農業、こだわりの農業をサポートしています。
本来の土作り、自然再生から地域活性化につなげていきます。
稲垣 栄洋 教授
静岡大学大学院農学研究科
付属地域フィールド
科学教育研究センター
「藤枝フィールド」
1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士。専攻は雑草生態学。農林水産省、静岡県農林技術研究所上席研究員、静岡大学客員教授を経て、平成25年7月より現職。著書に『雑草の成功戦略』(NTT出版)、『蝶々はなぜ菜の葉にとまるのか』(草思社)ほか多数。
≪現地研修≫
NPO法人みらいアース活動場所(磐田用水会場より車で10分)
みらいアースの活動の一つである「オリーブの郷づくりプロジェクト」の現場に行って、これまでの活動の様子や今後の計画について、話を聞きます。
≪世界農業遺産とは?≫
―伝統的な農業や文化風習・生物多様性を守り、未来へ継承していくために―
世界農業遺産は、正式名称を「世界重要農業遺産システム」といい、 世界の農林水産業の振興を司るFAO(国際連合食糧農業機関、本部:イタリア・ローマ)が認定し、農業のシステムを評価するものである。 『社会や環境に適応しながら何世紀にもわたり発達し、形づくられてきた農業上の土地利用、伝統的な農業とそれに関わって育まれた文化・景観・生物多様性に富んだ、 世界的に重要な地域を次世代へ継承すること』を目的として、2002年(平成14年)に創設された。]]>
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【レポート】第1回中東遠地域市町・市センター会議
https://e-jan.kakegawa-net.jp/bbs/bbs_list.php?root_key=662906&bbs_id=177475&res#1375322968
2013-08-01T11:09:28+09:00
中東遠地域づくりシンポジウム実行委員会
平成25年7月31日(水)菊川市役所にて、第1回中東遠地域市町・市センター会議が行われました。会議の様子をレポートします。(*^_^*)<br /><br /><font color="007927"><strong>■Win×Win=協働の講座</strong></font><br /><font color="007927"><strong>「ふじのくに協働ルールブック」の編集に携わって</strong></font><br /><font color="808000"><strong>◎ふじのくに西武NPO活動センター副センタ―長 今村哲郎氏</strong></font><br />・以前、発行したルールブックが発行から6年経ち、「協働を進めたいと考えるNPOが手に取ってくれ...
■Win×Win=協働の講座
「ふじのくに協働ルールブック」の編集に携わって
◎ふじのくに西武NPO活動センター副センタ―長 今村哲郎氏
・以前、発行したルールブックが発行から6年経ち、「協働を進めたいと考えるNPOが手に取ってくれるような、ノウハウの書かれたもの」を作りたい。
・全国から事例を集め、協働事業を進めるときの参考になるようなものを目指す。
・上から目線ではなく、市民団体、NPO側の視点に立ったもの。
・浜松市市民協働センターと中山間地域と浜松市がコラボレーションした事例を紹介。※「ふじのくに協働ブック」参考事例15(P70.71)
・現場を取材し、また実際に自分も関わる中で、「協働」はお金の話になりがちだが、自分たちの持っているものを出し合って、心を込めて取り組むことの大事さを実感した。
◎菊川市役所地域支援課 主任主査 岡田祐三氏
・新潟県のNPO法人まちづくり学校とMPO法人新潟NPO協会という2つのNPOが県を動かした事例を紹介。※「ふじのくに協働ブック」参考事例3(P46.47)
・NPO法人まちづくり学校は、NPOとして自立しようとしている。ノウハウを冊子にして活動資金にしたり、講師派遣などもきっちり金額を決めている。
・協働に対する行政職員の意識が大切だと改めて感じた。
・長岡市役所に行って驚いたのは、1階の外側から議場の内部がガラス張りで見えること。
・長岡市民の心に「米100俵の精神」(人を育てることの大切さ)が感じられた。
・冊子の編集に関わって、改めて「協働をやっていかなければ」と感じた。
◎参加者の感想
・上から目線をやめないと協働は推進できない。
・担当課によって、協働に対する意識はまちまち。認識の共有化が必要。
・事例を踏まえた説明など、市の職員に対する講座実施の必要性を感じた。
・協働は「システム」ではなく「マインド」なのだと、改めて職員に啓蒙することが大事。
■平成25年度中東遠NPOプレゼント講座事業の計画について
◎NPO法人磐田まちづくりネットワーク 三輪邦子氏
・他地域がNPOのスキルアップを目指すような講座が多い中、中東遠地域は第1回目から「事例紹介」や「ネットワークづくり」など、NPOや市民団体の視点に近いとろでの講座を実施してきた。今年度の他地域の講座を見てみると、中東遠地域にならうような、つまりは本来の事業目的に合うような講座にシフトしてきているのを感じる。
・先駆けて行ってきた中東遠としても、3年目はステップアップの年度だと考えている。
・本事業の柱は3つ。
①NPOプレゼント講座の開催(全4回)
②市町・市センター会議の開催
③地域SNS「e-じゃん掛川」を活用した情報発信・情報共有・情報交流
・事例集についても活用を促進するため、公開できる形で準備を進める。
■地域SNS「e-じゃん掛川」を活用した情報発信について
◎NPO法人スローライフ掛川 河住雅子氏
・昨年初めて地域SNS「e-じゃん掛川」を使い、記事数13、アクセス数969、拍手数166、コメント数18という数字を残した。
・今年度も、一方的に情報を発信するのではなく、情報共有、情報交流できる「場」として地域SNS「e-じゃん掛川」を活用する。
・例えば昨年のレポートを確認したいときなど、過去の情報を見るときはFacebook等より地域SNSの方がアーカイブ機能として活用しやすいので、基本は地域SNS「e-じゃん掛川」を活用。今年度は、さらに情報拡散などにはFacebook等を活用していく予定。
・一方通行ではなく、双方向の交流を目指し、インターネット上のやりとりが、実際の交流を促進するような形を目指す。
■「市民活動」「協働」に関する各自治体の取組み状況
【菊川市】
・行政全体として市民活動を応援。全庁的な組織を立ち上げ、職員の意識を上げていく。
・様々な事業の協働型への転換を目指していく。
・市民向けの講座も実施。
【掛川市】
・今年度4月から自治基本条例が施行された。協働のまちづくり元年。
・自治基本条例の下部条例として、まちづくり協働推進条例を来年秋に制定予定。現在、市民委員会や議会の委員会、庁内の検討会が動き始めている。
・中間支援組織についても、来年秋に立ち上げたいと考えている。
・NPOの認証が県から市に権限移譲された。設立の相談等も増えている。市民の意識が大きくなっているのを感じる。
【磐田市】
・昨年、市民活動団体の実態調査を実施。今年度はデータ化を進めており、どのように協働していくか検討をはじめる。
・協働のまちづくり提案事業が5年目を迎えているので、見直しをはじめたい。
【御前崎市】
・NPOを支援する課や職員有志が集まり、どのように市民活動を支援していくかの「軸」を作っていきたい。
・メンバーの高齢化など、様々な問題を抱える市民団体をフォローできるよう、こうした会議等をきっかけに、皆さんのお知恵をお借りしたい。
【袋井市】
・「パートナーシップのまちづくり」として、地域課題を地域で解決できるように動いていく。
・自治区ごとに担当職員を決め、綿密に連携を取ろうとしている。
・地域と市民団体が協働する場面として、「ふらっと」の防災マップの取り組みがある。共に連携して推進していきたい。
【袋井市協働まちづくりセンター】
・行政主導ではなかなかできない防災の「自助のすすめ」を市民の視点で進めている。
【大須賀市民交流センター】
・市民交流センターは、市民・市民団体の活動の拠点となる場。いかに活動しやすくできるか、支援していく。
【磐田市市民活動センター】
・今年度「みんなの活動応援講座」として、全4回の講座を実施。8月には助成金獲得のワークショップを開催する。
【ふじのくに西武NPO活動センター】
・菊川市や掛川市で「NPO出前相談会」を実施中。
・NPOの「心」や「思い」を大切にしながらも、経営基盤をどうフォローしていけるか。企業とのコラボレーションの仕方や助成金情報も含め、ボランティアの延長線上でない、経営指標をしっかりしてもらえるようお手伝いをしていく。
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全4回「講座概要と会場地図」
https://e-jan.kakegawa-net.jp/bbs/bbs_list.php?root_key=661295&bbs_id=177475&res#1374643312
2013-07-24T14:21:52+09:00
中東遠地域づくりシンポジウム実行委員会
<strong><font color="007927">【第1回】</font></strong><br /><strong>「自然を守る活動から」</strong><br />■日時 平成25年9月21日(土) 13:30~16:30<br />■会場 磐田用水土地改良区(袋井市新池2225)0538-42-3175<br /> <font color="990033">※会場地図は【コメント1】をご覧下さい</font><br />■内容<br />【講師】NPO法人みらいアース副理事長 長島康男<br />【事例紹介】静岡大学農学部教授 稲垣栄洋 氏<br />【現地研修】NPO法人みらいアース活動場所<br /><br /><strong><font color="007927">【第2...
【第1回】
「自然を守る活動から」
■日時 平成25年9月21日(土) 13:30~16:30
■会場 磐田用水土地改良区(袋井市新池2225)0538-42-3175
※会場地図は【コメント1】をご覧下さい
■内容
【講師】NPO法人みらいアース副理事長 長島康男
【事例紹介】静岡大学農学部教授 稲垣栄洋 氏
【現地研修】NPO法人みらいアース活動場所
【第2回】
「子どもたちとともに育ちあう活動から」
■日時 平成26年2月8日(土) 13:30~16:30
■会場 掛川市22世紀の丘公園コミュニティセンター「たまり~な」多目的ホール
※延期されていた第2回NPOプレゼント講座の日程と会場が決まりました。
※会場地図は【コメント2】をご覧下さい
■内容
【講師】NPO法人ポレポレ事務局長 神谷尚世 氏
【事例紹介1】 倉真まちづくり委員会「パンダひろば」所長 戸塚修子 氏
【事例紹介2】 みんなでうさぎ山を楽しむ会 副会長 兼子孝宏 氏
【第3回】
「地域とともに暮らす活動から」
■日時 平成25年11月30日(土) 13:30~16:30
■会場 菊川市中央公民館(菊川市下平川6225)0537-73-1114
※会場地図は【コメント3】をご覧下さい
■内容
【講師】東遠地区生活支援センター 相談支援専門員 鈴木 克則 氏
【事例紹介1】 袋井特別支援学校磐田見付分校
特別支援教育コーディネーター 小島秀子 氏
【事例紹介2】 「ピチャカマジカ」代表 白畑礼子 氏
【第4回】
パネルディスカッション「地域課題解決のロールモデルを考える」
■日時 平成26年1月25日(土) 13:30~16:30
■会場 菊川市総合保健福祉センター「プラザけやき」(菊川市半済1865)0537-37-1111
※会場地図は【コメント4】をご覧下さい
■内容
【講師・コーディネーター】静岡大学人文社会科学部教授 日詰一幸 氏
【パネラー】NPO法人みらいアース副理事長 長島康男 氏
倉真まちづくり委員会「パンダひろば」所長 戸塚修子 氏
東遠学園組合 東遠学園 園長 大石明利 氏]]>