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2019年06月13日(木) 

この、ネジバナ。この鉢に種を蒔いたのでもないのに、昨年、知らないうちに生えて育って咲いてくれた。今年は数を増やしてまた咲いてくれたよ!また来年もと頼みたくなる。

 

<捩花(ねじばな)はねぢれて咲いて素直なり>青柳志解樹(しげき)。ネジバナは夏の季語。まっすぐ天に伸びた緑色の細い茎に、小さな小さな桃色の花が、らせん階段のように並ぶ、野生のランだ。こんな句もある。<捩花のもののはづみのねぢれかな>宮津昭彦

▼それにしても、ネジバナの花々はなぜ、あれほど見事ならせんを描いているのか。富山大学の石井博教授らは、そのねじれ具合と、花粉を運ぶハチとの関係を調べた。ねじれが強いものと弱いものでは、どちらが生存に有利なのか

▼ねじれが弱いと、小さな花々が縦に並ぶから、ハチはたっぷり花粉を運ぶが、同じ個体の中で受粉される「自家受粉」を起こしやすい。ねじれが強いと、ハチが花粉を運ぶ量は減るが、すぐ他の個体に飛ぶので「他家受粉」となりやすい。量の面ではねじれが弱い方がよく、質の面では強くねじれている方がいい。一長一短。どっちもどっちというわけだ

▼ネジバナには右巻きと左巻きのものがあるが、これも半々。石井教授は「ねじれの強弱、右巻き左巻きで、どちらかが有利なら淘汰(とうた)が起きるはずですが、そうなっていない。そもそもなぜらせんなのかも、実は分かっていません」と解説する

▼強も弱も、右も左も。どっちつかずのねじれ方こそ、可憐(かれん)なネジバナのしたたかな生存戦略かもしれぬ

▼<まっすぐに生きてるつもりねじれ花>たかはしのぼる

 

↑↑(平成29年7月22日中日新聞朝刊コラムです)昨年6月5日載せたものをまたコピーしました。また来年も咲いたら載せようと思う。

 


閲覧数920 カテゴリ日記 コメント2 投稿日時2019/06/13 14:40
公開範囲外部公開
コメント(2)
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  • 2019/06/13 16:35
    ターコさん
    今年もネジバナの投稿が出来て
    良かったですね~♪

    我が家のネジバナは1本だけ
    ヒヨロ、ヒヨロ生えて来ましたが
    咲くかな?
    次項有
  • 2019/06/13 18:47
    ターコさん
    ありがとうございます。

    ネジバナは多年生なので数年は大丈夫と思います。
    私の日なたぼっこ する芝のところには、年ごとに増えて今年は100本余り咲きました。大きくなる草ではない ので邪魔にはなりません。
    次項有
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