近年では一番紅葉の進行が早いと思います。 それが掛川城二の丸御殿です。
お客さまから「二の丸御殿と本丸御殿の違いはなんですか?」とよく言われますが、二の丸に御殿があれば二の丸御殿、本丸に御殿があれば本丸御殿です。
では「二つも御殿があるのですか?」と言われるとそうでもないです。 掛川城では宝永地震(1707)で本丸御殿が倒壊したから、二の丸に再建したんです。
戦国時代は本丸が最重要地点なので、殆どの城では本丸に御殿がありました。
ところが平和な世の中になってくると、登城の利便性(上位武士は毎日出勤してきます)から二の丸の方が楽だからでしょう? 本丸御殿が何らかの原因で壊れると二の丸に移築するケースが多くなります。
中には本丸御殿は公邸として来客の応対や儀式のため、二の丸御殿は私的な住居として使われていたケースもあります。
御殿は全国で現存しているのは、二条城二の丸御殿、高知城本丸御殿、川越城本丸御殿と掛川城の4ヶ所です。 ちなみに現存天守は12ヶ所あります。
紆余曲折ありましたが、「掛川城御殿」を守ってくれた先人たちに感謝感謝です。
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