国民の物語 |
>現代ビジネス >戦後81年「あの戦争はいつ終わる」か … 日本における「国民の物語」の不在 >辻田真佐憲 (文筆家・近現代史研究者) によるストーリー >・3時間・ >戦後81年を迎えたいま、私たちは「あの戦争」をどう位置付けるべきなのでしょうか。 >他国は「あの戦争」の日本をどう見るのか。 >なぜ日本には「国立近現代史博物館」が存在しないのか。 >私たちは「あの戦争」をどう語ればよいのか—―。 >『「あの戦争」は何だったのか』(講談社現代新書)著者の歴史家・辻田真佐憲さんが、戦争を「われわれのもの」として捉えるために、これまでの「語り」を見つめ直します。 >(※本記事は、辻田真佐憲『「あの戦争」は何だったのか』の一部を抜粋・編集しています) >あの戦争はいつ「終わった」といえるのか >本書は、あの戦争がいつはじまったのかという問題から書き起こした。 >では、あの戦争はいつ「終わった」といえるのだろうか。 >日本では、1945(昭和20)年8月15日が終戦記念日として広く認識されている。 >この日は、昭和天皇の玉音放送がラジオで流れ、国民にとって戦争の終結を象徴する日となった。 >現在でも、この日が近づくと歴史認識をめぐる議論が活発になり、政治家などによる靖国神社参拝の是非がメディアをにぎわせる。 >当日ごった返す同社境内の光景は、もはや夏の風物詩と化している。 >しかし実際には、ポツダム宣言の受諾は前日である8月14日に行われており、玉音放送の録音もその深更に行われた。 >そして、正式な降伏文書への調印は9月2日、東京湾上の米戦艦ミズーリ号において行われた。 >国際的には、この日をもって戦争終結とみなすのが一般的であり、日本国内においてもこの日を重視すべきだという声が近年高まりつつある。 >とはいえ、ここで問いたいのは、こうした日付の問題ではない。 >われわれがあの戦争を特別なものとしてではなく、歴史上に存在した数あるできごとのひとつとして扱えるようになる日はくるのだろうか──言い換えれば、あの戦争をめぐる問題系が「終わった」と本当にいえる日はいつ訪れるのか、という問いである。 >国立近現代史博物館の「不存在」 >日本において、あの戦争が特別な位置を占めていることは、国立の近現代史博物館が〝存在しない〟というかたちで象徴的にあらわれている。
そうですね。日本の国民は自分たちのストーリーを描かくことができない。 我々は無哲学・能天気の国民であるから、’我々はどこから来たか’、’我々は何者であるか’、’我々はどこに行くのか’ といった哲学的命題に答えを出すことができない。だからその国民の物語を博物館に展示することもまた不可能である。
>世界の多くの国々では、首都や大都市の中心部に、大規模な国立の歴史博物館が設けられている。 >とくにその近現代史や軍事史の展示では、対外戦争や独立戦争など、国家の形成にかかわる重要なできごとが中心に据えられ、それぞれの国の「国民の物語」が明確に提示されている。 >こうした施設は、こども向けの教科書以上に市民教育の場として重視されており、老若男女問わず、歴史を現在と結びつけて学ぶための空間となっている。
日本人には世界観がない。過去・現在・未来を結び付けて考える習慣がない。我が国の歴史は受験生の暗記物のとして存在するばかりである。
>ところが日本には、こうした役割を担う施設が存在しない。
子供の勉強は激しいが、それが学問の発展に貢献することはない。
>その背景には、あの戦争をいかに描くべきかについて、いまだ社会的合意が成立しておらず、展示を試みればすぐに加害と被害のバランスなどをめぐって政治的な論争に発展するという特有の事情がある。
加害者意識と被害者意識のエンドレスの戦いですね。あるべき姿の結論には到底行き着かないですね。
>このため、国立機関が主体となって本格的な近現代史博物館を整備するという構想は、今日にいたるまで実現されていないのである。
日本人は無哲学・能天気で、どうしようもないですね。 我々日本人は日本語と英語の両言語を良く学び、思考における時制の大切さを十分に理解する必要がありますね。英語にある時制 (tense) を使った考え方を会得すれば、我々は自己の意思 (will) を明らかにすることも可能になり、指導力を発揮することもできます。自分自身の世界観 (world view) を持つことも出来るので、自己の見解を明らかにすれば我々は国際社会において相手の理解も得られます。未来社会の建設に協力することも可能になり、我々日本人は、人類の進歩により一層の貢献が可能になるでしょう。
>辻田 真佐憲(つじた まさのり) >1984年、大阪府生まれ。 >評論家・近現代史研究者。 >慶應義塾大学文学部卒業。 >政治と文化芸術の関係を主なテーマに、著述、調査、評論、レビュー、インタビューなどを幅広く手がけている。 >著書に『「あの戦争」は何だったのか』『「戦前」の正体』(ともに講談社現代新書)、『ルポ 国威発揚』(中央公論新社)、『防衛省の研究』(朝日新書)、『超空気支配社会』(文春新書)、『大本営発表』(幻冬舎新書)などがある。
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