掛川城管理事務所では、忍者によるガイドサービスを受け付けています。
今まで小中学校の課外授業、外国人を受け入れたホストファミリー、静岡県の観光局、などから数多くの依頼が来ています。



1時間程度のガイド内容の半分くらいは、掛川城とそこに関連する周辺の歴史の紹介です。
そこまで必要ない方、時間のない方には天守閣前でたった5～10分くらいでもご案内すると、とても喜んで頂けます。
ところで、お城にいらっしゃる方はみなさん「歴史ツー」なのかというと意外や意外、99％以上の方はさほど歴史に興味のある方ではありません。
私たちにとっては「あの有名な山内一豊公」ですが、その名前すらご存じない方もいらっしゃるくらいです。

特に団体バスツアーの場合、顧客サービス（付加価値）の一環として旅行会社からガイドを依頼されますので、お客様の中には“好むと好まざるに関わらず”お付き合いをさせられるというケースが多々あります。



大人の方ですらそんな状況ですので、小学生の課外授業や遠足の案内となると尚更です。
それでも6年生になると日本史の授業があるので、割と注目して聞いてくれるのですが、低学年になるにつれ、おしゃべりや勝手な行動が目立ってきます。
当然話の内容は年齢に合わせ、やさしくしているのですがなかなか興味を持ってくれません。



そこで思いついたのが忍者姿での案内「忍者deガイド」です。
3年ほど前から依頼を受けて行っていますが、これは大成功でした。
お子様たちの大半は「忍者さん大好き！」ですから、忍者がしゃべれば全員が注目して聞き入ってくれます。



そして本日(11月14日)は市内のM幼稚園からの依頼で「忍者deガイド」を行いました。
実をいうと幼稚園からの依頼は初めてではなく、過去に数回あります。
このM幼稚園も過去に市内のN幼稚園の案内をした噂を聞きつけ、依頼してきました。
幼稚園児へのガイドはさぞ大変だろうと思われるかもしれませんが、この年齢だと“本物の忍者”と信じ切ってくれるので、ノリよくできます。

　　

ところで、幼稚園児にどんな案内をするかとお思いでしょう。
先ず忍者の呪文「ニンニン」を全員にやってもらったら、もう「つかみはOK」です。
注意事項にもしっかり耳を傾けてくれます。
あとは一般のお客様のガイド内容とあまり変わりません。


（ニンニンの練習）

当然、戦国史の話をしても理解できないので、「お城の秘密を探しに行こう」ということで引っ張っていきます。
霧吹き井戸伝説、鯱（しゃちほこ）の由来、天守閣の仕掛けの数々、そして忍者の仕事、忍者の武器などについて紹介していると、一般対象のツアーと同じくらいの時間が経過していきます。
ツアー最後には、紙の手裏剣を全員にプレゼントし“ニンニンポーズ”でお別れ、という流れです。

　
（手裏剣プレゼント）

こちらが今や掛川城独自のユニークなサービスとなって、リピート依頼も来るようになりました。
子供たちにも楽しんで頂いていますが、実をいうとやっている本人も結構楽しんでいるんですよ！



ちなみに、この企画の対象者は子供たちだけではありません。
一般のグループ、そして外国からのお客様を受け入れているご家庭、事業所、公共団体などからも依頼を受けて行っています。



なお、2011年度から掛川城施設管理が「利用料金制」に移行することに伴う増客対応策の一環として、このようなサービスが始まりました。

ガイド料は無料ですが最低催行人数は4名様以上でお願いします

掛川城休館日：なし
掛川城入館料：大人410円　小中学生150円　（団体20名様以上2割引き）

動画で掛川城を案内する「掛川城ガイドwith 忍者」が、「カケレコ編集部」の皆様のおかげで出来上がりましたので、こちらに添付しておきます。
http://e-jan.kakegawa-net.jp/modules/topic/topic_vi…pcd=171897

ゲストさん

その通り、無料のことです。
ローカルな業界用語ですみません。

よろしくお願いします。

減免って、無料って事ですか？

8月を除く毎週土曜日は、お子様（小中学生）は減免で入館（天守閣～二の丸御殿）できます。

学校の課外授業及び行事などで事前に申請し受理された場合は、土曜日以外でも減免でご入館できます。

是非ご利用ください。

心・元気ですさん

本日も米軍横須賀基地の慰安旅行の御一行様が朝一で訪問され、大喜びでした。
単に見て回るより、聞いて回る方がずっと印象に残ると思います。
その上、忍者姿ですから3倍楽しんで頂けます。

実は2月中旬くらいまで、忍者deガイドの依頼は8件ほど来ています。
学校関係、外国人のホームステイなどが殆んどですが一般のツアーからも依頼があります。

shinobiさん　あけましておめでとうざさいます。
「忍者deガイド」すごいですね、全国的に注目されていますね。
今年は巳年だけに白蛇が掛川城で盛り上がると思います。
色々な取材がくるのではないでしょうか。
　心・元気です。

最終日（29日）城めぐりをされているご夫婦から、次のようなお話がありました。

松本城でも、熊本城でも戦国衣装を着た方たちがお城の説明をしてくれた。
以前はパフォーマンスしたり、一緒に写真を撮ったりするだけのイケメンの武将さんたちのいるお城が多かったけど、最近はちょっと下火になってきているようだ。
私たちにとっては、こってりしたガイドではなく、このように簡単な説明をしてもらった方がありがたいです。

ということでした。

今月は、30日午前中に県内Y市から中学生のグループ研修ガイド、そして午後は静岡県観光協会から、静岡で行われる国際会議（BIOCOMP）のエクスカーションとして、忍者でガイドの依頼が掛川城に来ています。

少しずつ、需要が伸びつつあります。