>東洋経済オンライン >「最初にどこに就職するか」ですべては決まらない 「違うな」と思ったら、また選び直せばいい >松岡 陽子 によるストーリー • 昨日 12:30 >グーグルXの創設や、ガレージベンチャーだったネストを成長させるなどの経験を積み、グーグル、アップルの副社長などの要職を務めた後、現在はパナソニック ホールディングスの執行役員兼ヨハナCEOを務める松岡陽子氏。 >これまで数多くの人生の選択をし、それを通じてたくさんのことを学んできたという。 >3月に発売した著書『選択できる未来をつくる』の中で、「真剣に考えて選択し、全力で打ち込むことが大事。 >でも、しばらくして『あっ、これじゃない』と気がついたら、また選び直せばいい」と語る松岡氏は、日米ともに今の若い世代は「最初の就職は重要」と深刻に考えすぎる傾向があると話す。
そうですね。我々は全知全能ではない。就職は結婚のようなもので、上手く行かなければやり直したらよい。
>人生は何章もある1冊の本のようなもの >カリフォルニア大学バークレー校で、6000人の学生に向けての卒業スピーチを頼まれたときのことです。 >ご存知のとおり、大学の卒業スピーチではこれから社会に出ていく学生たちにゲストがありったけの想いを込めてエールの言葉を贈ります。 >スタンフォード大学の卒業式で「Stay hungry, stay foolish」と締めくくったスティーブ・ジョブズの名スピーチが印象に残っている人も多いでしょう。 >ステージの上から偉そうに話すのは性に合わないので、私はカフェでたまたま隣り合わせた人とおしゃべりするように、ごくカジュアルに始めました。 >「今日は卒業式です。 >夜はみんなで飲みに行って、さんざん酔っぱらって楽しむことでしょうね。 >私のことも『ああ、ヨーキー・マツオカとかいう人がしゃべりに来たけど、内容は忘れちゃった!』となるかもしれません」 >学生たちからはどっと笑いが起きました。 >私はこう続けました。 >「でも、これだけは覚えておいてください。 >Life is like a chapter book. 人生は何章もある本のようなものなのです」 >大学を卒業して最初にどんな仕事に就くか。 >これをとてつもなく大きな選択だと思っている人は大勢います。 >「どんな仕事を選ぶかで、この先の人生が決まる」 >「いったん選んだ仕事はずっと続けなければいけない」
それはやくざの組員の心がけですね。
>新卒一括採用という日本の終身雇用を前提にしたシステムに比べたら雇用の流動性が高いアメリカでさえ、「最初の就職は重要だ」と、卒業後の進路について深刻に考えすぎる人はめずらしくありません。
何しろ初体験ですからね。緊張しますね。
>しかし「これで人生がすべて決まる」なんて考えたら、その選択はとてつもなく重いものになってしまいます。 >深刻になればそれだけ良い選択ができるというわけではありません。
緊張したら、それだけで間違いも多くなる。
>むしろ、考えすぎたり、情報を必要以上に集めたり、まわりの意見を聞きすぎたり、悩まなくていいことに悩んだあげく、何も選べなくなる危険すらあります。
そうですね。知識が邪魔をしますね。
>最初のキャリアですべてが決まることはない >現実には、最初のキャリアですべてが決まるなんて、ありえない話です。 >人生というのは本のようなものだとお話しししましたが、本であればチャプター(章)がありますね。 >生まれてから20歳すぎまで育ってきた日々がチャプター1からチャプター2に該当するとしたら、大学を卒業して就職する時期はチャプター3の始まったあたりでしょうか。 >その後にはチャプター4も5もあり、人生100年という時代には6も7も8もある。 >それなのに、チャプター3ですべてが決まってしまうなんてことがあるでしょうか? >もちろん、20代初めで社会に出てからの数年間は貴重な時間です。 >熱意はあるし、何ごとにも飽きないし、たくさん学ぶし、学んだことも定着しやすい。 >したがって、貴重なその時期を何に使うかの選択は大切です。 >大切だけれど、だからこそ「これが自分の人生を決める」と思い詰めると、肩に力が入りすぎて逆に上手に選べなくなる。 >その点に目を向けるべきだと私は考えています。 >まずは、最初のキャリアが肝心という思い込みをやめること。
そうですね。キャリアアップの一環として転職を前提とする市場であると考えるべきですね。
>そして「今」に焦点を当ててみることです。 >「今、自分が一番のめり込めるもの、夢中になれるものはなんだろう?」と考えてみてください。 >答えが出たら、次の日の朝起きたときに、また考えてみる。 >考えても考えても楽しくてたまらないこと、理由もなく夢中になれることを、まずはがんばって見つけます。 >抽象的なことでもかまいません。 >次に、それはどんな職業と結びつくのか考えてみてください。 >自分が楽しくて仕方ないことをできるのはどんな仕事を通じてなのか、どんな選択肢があるのか。 >考えて、調べて、考えて、見つける。 >そして仕事を選択します。 >選択したら、その仕事にしばらく打ち込みます。 >でも次のチャプターでは方向性を変えてもいいのです。 >真剣に考えて選択し、全力で打ち込んだとしても、しばらくして「あっ、これじゃない。違っていた」と間違いに気がついたり、「このスキルを使ってほかのことがやりたい」と変わったりしていくのは、とても自然なことです。 >最適な答えを選べるようにベストは尽くすべきだけれど、最初からベストの答えを選ばなくてもかまわないのです。 >違うと思ったら、また、選べばいいのですから。 >「めざせプロテニス選手」のはずが研究者に >私自身も、実にさまざまな選択をしてきました。 >テニスの世界トップ選手をめざして16歳で単身渡米しましたが、数度にわたるケガによって断念。 >数学と物理が好きでしたので、自分と互角に打ち合いができるパートナーのようなロボット「テニス・バディ」をつくれないかと、ロボット工学の研究の道に進みます。 >ずっとアカデミックな世界にいましたが、2009年にはグーグルの共同創設者であるセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジの2人に呼ばれ、グーグルXの共同創業メンバーの1人になりました。 >その後は当時まだ10人ほどのベンチャー企業だったネスト・ラボに入社。 >アップルのヘルスケア部門やグーグルのヴァイス・プレジデント(副社長)を経て、2019年からパナソニックグループに移籍し、新会社ヨハナを設立しました。 >今はヨハナのCEOとして、シリコンバレーと日本でサービスを立ち上げています。 >何が言いたいのかといえば、この1つひとつのチャプターは、あらかじめ周到に計画されたものではまったくなかったということです。 >すべてのチャプターは、その時点での私のすべてでした。 >テニスのプロ選手をめざしていたときは、「これは私のチャプター2だ。 >人生のほんの一部にすぎない」なんてまったく思わず、「テニスが100%、私の人生のすべてだ」と思って打ち込んでいました。 >テニス・バディの開発を夢見ていた頃も、朝から晩まで、ときには眠っているときでさえ、そのことしか考えていませんでした。 >最初に何か目標を決め、そこから逆算して段階を踏んでいくやり方もあるでしょう。 >ただ、私の場合は「チャプター5へ進むためにまず、チャプター4をがんばる。 >チャプター5に進んだら、チャプター6へ進むためにがんばる」というような計画性のある一筋のルートではなかったということです。 >最初からしっかりした筋書きは必要ない >スティーブ・ジョブズはかつて「一見関係ないような出来事も、あとから振り返るとつながっている(connecting the dots)」と言いましたが、まさにそのとおりだと思います。 >人生は1冊の本ではあるけれど、最初からしっかりとした筋書きを用意する必要はありません。 >のめり込めるものが見つかれば、おのずとパッション(情熱)を抱けるものが見つかり、のちにミッション(使命)を発見することになるはずです。
そうですね。現実は千変万化し続けていますからね。我々もそれに対応する心がけが必要ですね。
>まずは今のめり込めることに集中し、将来役立ちそうなスキルや経験を積んでいけば、次のチャプターは自然と開けていくものだとも思います。 >「違うと思ったら、また、選べばいい」のです。
そうですね。
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