>ダイヤモンド・オンライン >ジャニーズ性加害問題、「国連が動いたからには…」と期待しても失望が待つ理由 >窪田順生 の意見 >17 時間 >国連「メディアが加担」と指摘、スルーするマスコミ >「数百人が性的搾取と虐待に巻き込まれるという、深く憂慮すべき疑惑が明らかになったほか、日本のメディア企業は数十年にわたり、この不祥事のもみ消しに加担したと伝えられている」 > 8月4日、国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会の専門家2人は、日本のメディア企業の前でそのようにぶちまけた。
不名誉の至りですね。
>「人類史上最悪の性虐待事件」(元ジャニーズJr. 石丸志門氏の言葉)と呼ばれる、ジャニーズ事務所創業者・ジャニー喜多川氏の性加害が、ここまで表沙汰にならなかったのは、テレビ局、新聞社、レコード会社、芸能事務所、広告代理店など、あらゆるメディア企業が「共犯」だったと指摘したのである。 > ついに国連まで動いたとなると、「これでマスコミとジャニーズ事務所の腐敗した構造が明らかになるぞ。 >ジュリー氏も“知らなかった”で逃げきれない」と淡い期待を抱く方も多いだろう。 > だが、残念ながら、そういう核心的な話になる可能性は低い。
そうでしょうね。他力本願・神頼みですからね。 自己の意思を表明すれば当事者・関係者になる。表明しなければ傍観者にとどまる。日本人には意思が無い。だから、常に高みの見物にとどまっている。
> 確かにここまで大事になれば、「ジャニーズ」という屋号を変えざるを得ないだろう。 >また、被害者に対して慰謝料など具体的な条件を提示していかなければいけないはずだ。 > ただ、被害者たちが主張している、ジャニーズ事務所の組織的隠蔽やジャニー氏の犯罪の容認、アシストしていたエンターテイメント業界の悪習、メディア企業との癒着関係という深い話はスルーされ、トーンダウンしていくはずだ。 >「国連が問題視して世界が注目しているのにそんなワケないだろ」とあきれる方も多いだろうが、実は日本では“国連が問題視したことは国民的議論が盛り上がらない”と相場が決まっているのだ。 > なぜかというと、メディア企業が積極的に取り上げないからだ。 >今回のように会見を開けばその日くらいはトップニュースで扱う。 >しかし、それだけだ。
‘喉元過ぎれば熱さを忘れる’ ですね。
> 国連などから指摘を受けて、マスコミがキャンペーンを始めたとか、調査報道をするということはほとんどない。 >ひどい場合、「こんなもんは被害者ヅラする連中が国連に働きかけて騒いでいるだけで、報道する価値などない」という感じで、完全無視をする。
我が国には加害者面が少なく、被害者面が多いですね。実に恨めしい社会ですね。
(略) >「そんなのは貴様の勝手な妄想だ」というお叱りをマスコミ関係者から頂戴しそうだが、マスコミの皆さんが都合のいい「ストーリー」以外の話を黙殺するという問題を、わかりやすく示した実例がある。 > 記者クラブだ。 > ご存じない人も多いだろうが、記者クラブとは世界でも珍しい日本独特のシステムで、政治や行政の取材を、特定のメディア企業の記者だけに限定できるというものだ。 >海外からは「癒着と不正の温床」と批判されてきた。 >たまに報じられる官僚のセクハラや、記者の過労死はこの閉鎖的な「ムラ社会」が影響している。 > なので、ご多分に漏れず、記者クラブを国連も問題視していた。 >2016年、日本のマスコミを調査した国連の特別報告者、デビッド・ケイ氏が外国特派員協会で会見を行って、このような苦言を呈して「記者クラブ廃止」の必要性を訴えた。 ><もし日本のジャーナリストが独立、団結、自主規制のためのプロフェッショナルなメディア横断組織をもっていたなら、政府の影響力行使に容易に抵抗することができたであろう。 >しかし、彼らはそうしない。 >いわゆる「記者クラブ」制度はアクセスと排除を重んじ、フリーランスやオンラインジャーナリズムに害を与えている> > だが、テレビや新聞で「記者クラブ」問題が扱われないことからもわかるように、マスコミはこの問題をスルーしている。 >なぜかというと「記者クラブは権力の不正を監視する素晴らしい制度」という自分たちの「ストーリー」と矛盾するからだ。 > ジャニー氏の性加害も、もともとマスコミが望んでいた「ストーリー」ではない。 >だから、何十年もみんなで協力をして闇に葬ってきた。 >BBCという海外メディアが騒いだから渋々やっているだけで、できれば触れてほしくなかった。 > ジャニーズという巨大なエンタメで稼ぐマスコミにとっては、この問題は本音を言えば今でも「報道する価値がない」「どうでもいい」ことなのではないか。
日本人には現実があって非現実がない。事実があって、考え (哲学) がない。処世術 (損得勘定) があって、夢と希望 (あるべき姿) がない。正に現世に生きるですね。 我々日本人は日本語と英語の両言語を良く学び、思考における時制の大切さを十分に理解する必要がありますね。英語にある時制 (tense) を使った考え方を会得すれば、我々は自己の意思 (will) を明らかにすることも可能になるし、自分自身の世界観 (world view) を持つことも出来ます。さすれば我々は国際社会において相手の理解も得られ、未来社会の建設に協力することも可能になります。かくして、我々日本人は、人類の進歩に一層の貢献が可能になるでしょう。
>(ノンフィクションライター 窪田順生) .
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