介護コミュニティの「講演会 「認知症の理解と援助」」
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講演会 「認知症の理解と援助」
【閲覧数】1,131
2009年03月17日 21:49
3月15日たまりーなで、講演会がありました。


講師は
社団法人認知症の人と家族の会副代表理事・神奈川県支部代表
NPO法人全国認知症のグループホーム協会顧問
川崎幸クリニック院長

杉山孝博先生

1、ボケてもこころは生きている

  認知症のかたがいつも自分を見失っているわけではない。
時々じぶんにもどる、そのときのつらさを知ってほしい。ということで認知症の方がじっさいに書いたり話した言葉の紹介がありました。

2、認知症の人を抱える家族の変化
 これは昨年、聞いた原田先生の講演で聞いた内容でしたので、こちらを見てください。

3、認知症についての説明

4、認知症をよく理解するための8大法則・1原則

  ここからが杉山先生の本題です。
いろいろな症例に対しての具体的な対策法です。
  
話したこと、見たこと、食べたことすべて忘れてしまう時。

例、会社を既に退職しているのに会社へ行くという。
無理に説得はだめ。 「事故で電車が止まったから会社休みだよ」というように。
本人は会社員のときに戻っているので、それに合わせる。

自分の物やお金が盗られたという。
それで介護していたお嫁さんが実家に帰ってしまう。

介護意欲が低下する。しかし、ウソ自体が症状ととらえる。
なかなかできいることではないが、「そういえば、この間新聞代取りに来たから借りたわ」と言うほうが、早く改善するそうです。かなり難度高いですが(~_~;)

印象に残ったのは、介護するほうもお話をつくる、ドラマをつくるということです。

例、手伝ってもらって(本当はちらかったただけでも)ありがとう、またお願いします。
ちがっていると思っても「そうですか~」
「よかったね~」を付け加ええるともっとよい。
謝る、事実でなくても認める、ウソをつく(悪役を演じる俳優の気持ちで)
ん~、どれもむずかしいとは思いましたが、長い経験を持つ先生が
そのほうが改善されると言うと説得力ありました。
認知症を診てもらうというと本人が嫌がるから、先生自身、役所の人だといって往診したこともあるそうです。

そして認知症の患者さんは衰弱の進行が早いので、長時間は続かないととわりきることだそうです。
また、認知症の人は食べても食べても太らないし、糖尿病にもならない。真冬に浴衣1枚で外にいても風邪をひかない。
だから、無理に食べさせないではなく、少しづつ小出しで何回も食べるとかしていいとのことでした。

とにかく、合わせるということが大事みたいです。
簡単ですが、むずかしいです。

またより身近な人に対して認知症の症状が強く出る。

介護する人からみたら、これでもかこれでもか、と出てくる難題ばかり。
やはり、家族、社会の協力なしではできないのでは、と思いました。



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Re: 講演会 「認知症の理解と援助」
【返信元】 講演会 「認知症の理解と援助」
2009年03月19日 23:09
3月14日の新聞に、「4月から要介護認定の方法が大きく変わる」と出ていました。

あくまで新聞によるとですが、今まであった認知症関連の項目がいくつか削除され、「認知症の人が軽く認定されるのでは?」という不安もあるそうです。

『「認知症の人と家族の会」代表理事の高見国生さんは「日常の様子を家族がメモしておき、調査時に本人の状態を調査員にきちんと伝えることが今まで以上に重要なると」と話している。』
と書かれていました。

知らない間に変わっていく制度、しっかり見ていきたいものです。