早朝、恐る恐る罠の仕掛けてある場所へ行きましたが、猪はかかっていませんでした。しかし園内は荒らされた形跡があります。
改めて猪の利口さを感じました。
がっかりする反面、ホッとするような気持ちもありました。
猪も必死なんだ…可哀相だという思い…

　　

11月15日、狩猟解禁ですが…
当栗園は、銃猟禁止区域内です。　
看板のすぐ横が、けものみちです。
放棄茶園、草深い杉林、大粒の栗(2ヶ月限定ですが）…イノシシの天国です！

　　

栗も終りになってきましたが、イノシシは相変わらず出没している様で、本日は急激に収穫が落ちました。
昨日最終が、3時頃でしたが朝8時に行っても1.5キロほどの収量。
前日の朝の収穫が、13キロほどでしたから、夜間の落果分を根こそぎ食べられたようです。

特派員さんのトピックより
”イノシシは意外と小食で、８０kgほどの大型でも杓子１杯の米ぬかで満腹となってしまう”
こんなに小食とは信じられません。多い時で一晩の栗の食べカスが、栗が８キロ入る籠に２杯から３杯集まりました。
仮に２杯としても、量的に２杯で２５キロ以上になると思われます。２家族、15頭位で園に来ていた･･････？

　8キロ程の栗　　　　　食べかす２籠
　

わな以前、何もしないよりはと言う事で、園の周囲にくいを打ち、鳥獣避けネットを張り２本のナイロンロープでガードしました。
しばらくするとネットには穴を開けて出入りするし、８ミリのナイロンロープは所々で食いちぎられてしまいました。
ネットの張りの弱い所では、くぐってしまいます。
外からの侵入を想定していますので、中へ入られると弱いです。出るのは簡単･･････

　　

今朝、わなを見に行った所入り口が閉じていましたがイノシシは居ませんでした。まんまと逃げられたのかと思い、猟友会の方宅へ行きました。
許可の期限切れで閉めてあるそうです。被害の当事者がお願いして許可を貰ってからでないと仕掛けられないとの事。
今夜荒らされるかも知れないのに、何とまどろっこしい仕組みでしょうか。
餌になる栗が無ければ、そこらあたり掘り返してしまいます。
人はミミズを探していると言いますが、栗が地面から生えてくると思っているような激しい掘り方です。

さすが２日続けでは掛かりませんでした。
それとも２頭だけだったのか？
雨天の為出てこないのかな？
山あいの為、イノシシも雨の日は滑るので苦手らしい…

確かに被害から想定して、まだまだ沢山のイノシシが居るはずです。引き続きわなを仕掛けました。
特派員さんの言うように、捕獲だけでは問題が解決しません。
荒廃した農地と山林の整備方法を考え、共存共栄していかなければならないと思っています。また、色々とご指導下さい。

わなをリセット。米ぬかと栗でおびきよせます。

　　

今まで収穫物を荒らされ、何のために農業をしているのか分からなくなっていたことと思います。
一度に２頭も捕獲でき、ゲンベエ農園さんもホッとしていることと思います。
でも、畑の周辺は荒廃した茶園や荒れた山林なので、１度に４～５頭出産するいのししは少なくとも３頭、親も含め５頭は残っているわけです。
引き続き対策を続けることも必要ですが、一番大切なことは荒廃した農地と山林の整備方法ですよね。
このトピックを読み、”残酷””可哀想”と思われる方もいると思いますが、地元で生活する者にとっては収入だけでなく、生命も脅かされることがあります。
里に出てしまった有害鳥獣は、山へ帰ることができないので捕獲するしかないのです。里に降りる前に食い止め、山へ追いやることが共存共栄に繋がります。
「地域力」が大切だと思います。これをきっかけに、捕りながら整備することを話し合ってみてはいかがでしょうか？

罠設置２日目で、イノシシが掛かりました(^_^)v
しかもかなり大き目のやつが、２頭まとめてです。
彼らに今まで翻弄されていたのかと思うと、感無量です。
この後、猟友会の方？に殺処分されたようです(合掌）