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地元の将棋ファンは?[王将戦レポート3]
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2010年02月12日 14:27
地元の将棋ファンは、王将戦が掛川で実現することを、どんな気持ちで見守っているのだろうか。
ひょんなことから知り合った、五明の松浦敬喜さん(67歳)と上西郷の池田重夫さん(73歳)にお話を伺った。



将棋版の上は自由。いくつになっても将棋を指したい。

西郷小学校「将棋クラブ」の講師として、子どもたちに将棋を教える松浦敬喜さん(67歳)と池田重夫さん(73歳)。現在、西郷小学校の将棋クラブには8名の子どもたちが所属している。
「将棋の面白さは、自分の指したいように指せること。将棋版の上では自由なことを感じ取ってもらいながら、将棋の面白さを伝えられたらと思います」と松浦さんは語る。
「5、6年生になると考えて指すようになりますね。負けるとくやしくて泣いてしまう子もいるけれど、“勝負”というものを感じ取ってくれているんだろうと思います」と話すのは池田さん。松浦さんも「あんまりくやしがるものだから、ときどきは負けてあげることもありますよ(笑)」と笑顔で語る。

二人は、お互いの家を行き来して将棋を指す将棋仲間でもある。「電話があればすぐに飛んでいくよね」と笑い合う。
「月に2回、たまり~なで将棋の集まりがありますが、毎回15名くらいの参加があります。年に1度は60歳以上の将棋大会もあり、前回は50名程の参加がありました」と松浦さん。90歳で参加された方もいるということだ。「バスに乗ってたまり~なに来て、将棋を指すなんて、本当に立派だなと思いました。それだけ将棋が好きなんでしょうね。私もそういう90歳になりたいですね(笑)」と池田さん。



「将棋の面白さは?」の質問に、松浦さんはこう語った。
「将棋を指していると、頭がぼおっとしてくるときがあります。よく『将棋盤の上は宇宙』ということをいいますが、それだけ深い世界なんだと思います。勝っても負けても追い詰められるときの感じは、普通の生活ではなかなか味わえないもの。勝負の奥深さを感じますね」



負けたときはやっぱりくやしくて、「この次は勝とう!」と意欲を燃やして研究するという。頭の活性にもなると、松浦さんは笑う。「王座戦が袋井市の葛城北の丸で行われたときも見に行きました。将棋には、真剣勝負の独特の雰囲気があり、今回もぜひ見に行きたいと思っています」
池田さんも「テレビもいいけれど、やはり生(なま)で見てみたいですね。解説も非常に勉強になりますから」と、大盤解説会に期待を寄せる。
「将棋に向かう静かな時間は、独特のものがあります。掛川で王将戦が実現するなんて夢のようです。心から楽しみにしています」
お二人は、将棋盤に向き合いながら、笑顔で語ってくれた。


池田さんと松浦さん(左から)

※今回の取材のため、将棋盤に駒も配置して待っていて下さったお二人。急な取材申込みにも関わらず、本当にありがとうございました。

[取材レポート:河住雅子]


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