[ホテルウーマン3(アミューズメント編)]お仕事アラカルト
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2010年02月17日 10:19
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ホテルウーマンの仕事ぶりを取材しようと、全3回(フロント部門、レストラン部門、アミューズメント部門)のシリーズでお届けしている株式会社つま恋さんへの取材。最終回となる今回は「アミューズメント部門」。
つま恋で行われる音楽コンサートを仕切るディレクターのもと、辣腕をふるうという噂(?)の女性と聞き、ドキドキしながら伺いましたが、いやあ~、柔らかな印象の、笑顔が素敵な女性でした。面白いお話がたくさん聞けましたので、どうぞお楽しみください! 『 自分で仕事を創り出す面白さ ~ホテルウーマン(アミューズメント編)~ 』 鵜藤祐里さん 株式会社つま恋 アミューズメント課 音楽・企画係(入社15年目) 今日はよろしくお願いします。 まずは……、これは皆さんにお聞きしているのですが、どうしてつま恋さんに就職をされたんですか? 15年前ですと(笑)、ホテルウーマンという職種自体もそんなに注目されていない頃ですよね? ええ、そうですね(笑)。もともと、大学を出たあと「就職もやめちゃおうかな」と思っていたくらいだったんですが、親に「一つくらい就職試験を受けてみなさい。つま恋なら近いし」と言われて(笑)。 それでつま恋? はい。運良くというか、採用されまして、今に至っています(笑)。 はじめから、このアミューズメント部門ですか? いえ、最初はレストランの配属でした。でも、レストランの仕事は私にはまったく向かず、嫌で嫌で(笑)。仕事をやめてしまおうかなとも思ったのですが、同じ職場の中に「この人の下で働いてみたい」と思う人がいまして、支配人に直談判しました。アミューズメント部門の木下ディレクターです。それ以来、アミューズメント課の企画にいます。 私は木下さんという方を存じ上げないのですが、その木下さんのどんなところが素晴らしかったのですか? とにかく他の人と違う感じがしました。会社にいながら自由な雰囲気があって……。自由人みたいな(笑)。「雑誌を読むのも仕事だ」と言っていたり、「仕事は自分で作るものだ」とも。とにかく木下さんのところに押し掛けていきました(笑)。 鵜藤さんは非常に柔らかな印象があって、そういう「押し掛け女房」みたいなイメージがあまりないので、ちょっとびっくりです(笑)。 実は「決めたらまっしぐら!」のところがあります(笑)。 それ以来、木下さんの言葉どおり「仕事を自分で作る」毎日です。やらないと仕事がないし、やると忙しいという日々の繰り返しですね。 具体的には、どんなお仕事をされているんですか? 鵜藤さん自身が今、楽しんでいる企画とか、力を入れている企画などあればお聞かせ下さい。 「つま恋婚活!きっかけシリーズ!」ですかね。ブライダルプロジェクトという女性8人のプロジェクトチームがありまして、自由に話し合っています。上司がいないので、ほんとにいろいろ出てきますよ(笑)。 今の時代、たくさんの結婚式場がある中で選んでもらうにはどうしたらいいのか、そんなところからスタートしました。ゴルフコンペや食事やゲームなどをきっかけに「出会いの場」を作り、楽しんでいただいています。出会ったきっかけとなった思い出の場所で結婚式が挙げられたら、嬉しいじゃないですか(笑)。自然な形で出会えればいいなあって。 それで「婚活」(笑)。 ええ。今はだいたい月に1度の割合で実施しています。 もう一つ、私が楽しみにしているのは「つま恋ランラン駅伝」です。 「つま恋ランラン駅伝」ですか! 毎年1月に実施していますが、今年で4年目になります。競技型の駅伝ではなく、つま恋らしい、遊び感覚の楽しめるものをと考えて企画しました。順位賞だけでなく、「ベストドレッサー賞」や「ナイスたすき賞」もあるんですよ。1年目のとき仮装して参加してくれたチームがあり、2年目以降も恒例のように続いています。今年も1月9日10日に開催し、2日間で64チームの参加がありました。 いやあ、それは面白そうですね! はい、今年の「ナイスたすき賞」は男性7名のグループでした。設定は「酔っ払い」です。たすきはどんな形でつなげてもいいのですが、このチームはお土産をたすきで結んで、酔っ払いふうにヨレヨレと走り、そのお土産でたすきでつないでいったんです(笑)。つま恋の敷地内21キロを3キロずつ7名で走ります。7名集まらなくても4名以上で参加できるよう、人数に幅を持たせてフランクにしてあります。 午前中に駅伝、お昼にバイキング、午後はチーム対抗のゲームで楽しみます。家族やご近所や仲間同士など、毎年、楽しみにしていてくださる方もいらっしゃるんですよ。 今のお話を聞くと、つま恋のイメージがとっても親しみやすいものに変わっていくような……(笑)。 ええ。つま恋は楽しむところですから。 つま恋といえば音楽イベントが有名ですが、鵜藤さんは、ap bank fesといった大規模な音楽イベントにも関わってらっしゃるんですか? はい。コンサート自体はイベンターの企業が企画運営をしますが、会場はつま恋ですから「あいだをつなぐ」仕事があります。私は食事やケータリングの手配も担当しているのですが、例えば「夜中にお弁当が必要になった」とか「手配違いがあって、ごはんだけすぐに100食分必要になった」とか、そんな緊急事態もありまして、そんなときには対応してくれる誰かを探さなくてはいけません。……無理を聞いてくれるつま恋スタッフや、地元の業者さんの協力があってこそ、こうした大きなイベントが支えられていると感じます。 つま恋というと「大企業!」という印象があって、少し「近寄りがたい存在」というイメージもありましたが、こうしてお話を伺っていると、思いのほか地域に根ざした感じがしますね。 はい。個人の方から業者さんまで、地域のたくさんの方にお世話になっています。 今、お仕事が楽しくてたまらないという印象ですが。 ええ、とても! つま恋には、自分で考えて自分で仕事を創り出せる風土があります。やってみたいことを実現できる場を与えてもらっていると感じます。ただ、20代のときのように仕事一筋ではなくなりました。当時は仕事が忙しいことが充実していることだと思っていたけれど、今は少しの時間を見つけてスポーツジムに通ったり、新しい世界を広げるようにしています。今はヨガに夢中かな(笑)。 ヨガですか。 はい。体がほぐれると、気持ちもほぐれていくような感じがするんです。同じような動作をしても、身体は毎日違うなあと……。そういう毎日違う自分に気づくのは嬉しいですね。 では最後に。 ホテルウーマンという仕事の醍醐味をお話いただければと思います。 醍醐味ですか……、いろいろなことが同じ時期に重なることがあって、一つの体では足りなくなるときも醍醐味といえば醍醐味かな(笑)。無意識のうちに、「怖いオーラ」「話しかけちゃだめオーラ」が出てしまうみたいです(笑)。 でも、何か一つのことに向かってみんなで頑張っているとき、そしてその集大成としてイベントがうまくいったときは本当に嬉しいです。私は頑張っている人や前向きな人を見るのが好きなんです。先日もファミリークリスマスパーティで、若いスタッフがメインの司会をすることになり、一生懸命練習していたんですね。見ていて幸せな気持ちになりました。 あと最近思うのは、企画会議で盛り上がり、突飛な話にまで飛躍したときほど企画としてはうまくいく、ということです。「そんなことできるわけない」なんて枠を作らない方がいいのかもしれません。できないと思っても、できることをやっていくと、知らないうちにできることが広がって、できる環境に整っていく。そんなふうに実感しています。仕事の醍醐味ですね(笑)。 さて、全3回シリーズでお伝えしたホテルウーマンシリーズ。3人の素敵な女性に出会えたことが、心からの収穫でした。 取材にご協力いただきました関係者の皆さん、本当にお世話になりました。ありがとうございました! 来年は、「つま恋ランラン駅伝に仮装して出場しよう~!」といいじゃん掛川編集局チーム内で盛り上がっています。運動オンチが一人いますので(私)、どうなることやらわかりませんが……。 取材の仕事を通じて、自分自身がたくさんのことを感じたり、学んだりさせていただいていいます。 取材とは、「材」を取ること。感動とは、「感」じて「動」くこと。これからも、たくさんの「材」に出会えるようどんどん外に飛び出し、たくさんのことを感じて、そして動いていきたいと思います。 どうぞお楽しみに! 【取材協力】 ヤマハリゾート つま恋 〒436-0011 掛川市満水2000 TEL 0537-24-1111(代) http://www.tsumagoi.net/ [取材レポート:河住雅子] |
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