まち本!の「掛川がんばる人の輪[池ノ谷浩子さん編]」
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掛川がんばる人の輪[池ノ谷浩子さん編]
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2010年06月15日 16:04
「自分の部屋」のような美容室を
池ノ谷浩子(いけのや ひろこ)さん (南西郷)

「がんばる人」が「がんばっていると思う人」を紹介し、その紹介された人がさらに「がんばっていると思う人」を紹介し……、というように次々に掛川のがんばる人の輪をつなげていくシリーズ「掛川がんばる人の輪」。
「沖縄‐東海ヨットレース 2010」に出場したヨットマン石川哲浩さんに紹介されたのは……、行きつけの美容室「uiui」の池ノ谷浩子さんです!

美容室の名前「uiui」は、どのような理由からつけられたんですか?

独立して美容室をオープンしたのが平成元年の12月だったんです。その頃、同じ言葉を繰り返すフレーズの言葉がはやっていて、そういう時代にお店を出したことがわかるようにしたかったのと、「ういうい」という言葉の持つ響きが柔らかくて、家庭的な温かみのある店にしたいという私のイメージと合っていたんです。初々しい感じがするし、子どもでもお年寄りでも、寝ぼけていても酔っ払っていても「ういうい」なら言えますからね(笑)。



平成元年ということは22年目ですね。

はい。最初は掛川駅の南口付近のテナントに入っていたんですが、平成16年にこの場所に移転しました。

素敵な木の建物ですね。

最初から「木の建物」ということは決めていたんです。木のぬくもりは、温かな家庭的なイメージとも重なりますからね。「自分の部屋」のようなイメージにしたかったんです。建物を建て、形になってみて「私はこんなふうにしたかったんだ」とわかった部分もありました(笑)。



美容室「uiui」の特徴や、こだわっていることがあればお聞かせください。

店でこだわっているのは、水ですね。

水ですか?

ええ。髪を洗うのも、パーマ液などの薬品を洗い流すのも「水」ですよね。残留物を残したままでは肌に良くないし、匂いが残るのも嫌ですよね。でも、水道から出る活性酸素を取り除いた水では強すぎるんです。髪や肌に負担がかからないよう、またアレルギーのある方でも安心していただけるよう、一番に「水」を大切にしています。それが特徴かな。装置を水道管の元に取り付けてあって、店の蛇口から出るのは全部安心できる水なんです(笑)。



なるほど~。

やはり、帰るときには髪がつやつやになって帰っていただきたいですからね。
ですから、うちではパーマ液も顔につける化粧品のような弱いものを使っています。髪を傷める強いパーマはやりません。身体に負担がかからないように、と思っています。

そもそもの話になってしまいますが(笑)、浩子さんは、なぜ美容師さんになろうと思ったんですか?

まだ小学校に上がる前、5歳くらいのときですかね、母が美容院に行くのに着いていったことがあるんです。うちは農家だったので、母はいつもモンペやスラックスをはいていました。でも、美容院のお姉さんたちは、きれいで、オシャレだったんです(笑)。当時は農業の大切さとか大変さなどわかりませんから、とにかくその「きれい」で「オシャレ」な印象が目に焼きついてしまって(笑)。それで「こういう仕事をしたい!」と(笑)。
そうして、気がついたら美容師になることが自分の夢や目標になっていました。大きくなるにつれ、女性でも手に職があることが大事だと思ったし、美容師ならハサミ一つで生きていくことができますから。



そして、実際に美容師さんになって働き始められた……。

はい。働き始めると、今度は「自分だったらこうしたい」「自分の店だったらこうしたい」というカラーが出るようになり、「店を持ちたい」が新たな目標になりました。
今思えば、20代は夢に向かってひたすら努力したような気がします。20代後半から、「どんな店にしよう」「どんな客層にしよう」と考え、土地を探し、そんな中で建築家や工務店さんなど、いろいろな人と出会いました。必要な人が必要なときに現れて、手助けしてくれたように思います(笑)。
「いつも夢を口に出すこと」と「チャンスが来たときすぐ乗れるよう準備しておくこと」が大切なのだと思います。……20代後半は、本当に大きな変化の年でした。

不安などは?

壁にぶつかったら、そのとき考えればいいやって。進んでそのとき考えればいいと(笑)。

先ほど、「自分の部屋のようなイメージ」とおっしゃっていましたが、お店の中は、かわいらしい小物がいっぱいですね。まさに、自分の部屋みたい(笑)。

実は今、羊の毛で作るフェルトの小物やぬいぐるみづくりに夢中なんです(笑)。



浩子さんの手づくりなんですか?

ええ。
実はね、お客さまであるおばあちゃんに「3つの趣味を持ちなさい」と言われたのがきっかけなんです。
みんなでできる趣味。一人でできる趣味。そして、一生やれる趣味。この3つを持つと、人生を楽しくしてくれるよと。
実は私、それまではアウトドア派で、サーフィンやスキューバーダイビングをしていたんです(笑)。でも、そうした趣味は一生続けることはできません。
そのお客さまの言葉があって、それから興味のあった糸つむぎを始め、織りを習い始めました。そんな中で、今は羊の毛を使ったフェルトの小物やぬいぐるみづくりに凝っているんです。オリジナルの作品を作るのが楽しくて(笑)。本勝寺で行われる「紫陽花まつり」では、手づくり品として出店しているんです。買ってもらえるのが嬉しくて(笑)。



羊の毛って、しっかりした手触りなのに柔らかくてあたたかいんですね。

そうでしょう(笑)。こうして店に小物やぬいぐるみを置いておくと、お客さまの中には「作ってみたい」とおっしゃる方もいて、そういう方にはパーマ待ちの時間などを利用して、お教えしているんですよ。うちのスタッフは、2人とも作れますから(笑)。


美容室で雑誌を見たりおしゃべりするだけじゃなく、そうした手仕事ができるのも、何だか楽しいですね。

パーマ待ちの30分から1時間くらいの間に、一緒に楽しめるのがいいんですよ。ここで、きれいになって帰っていただくだけでなく、ものを作る楽しさも感じてもらえたら、嬉しいなと思いますね。



今日はお仕事中にありがとうございました!


さあ、そんな池ノ谷さんが紹介してくれたのは……。
次回の「掛川がんばる人の輪」もどうぞお楽しみに!

[取材レポート:いいじゃん掛川編集局/河住雅子

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