まち本!の「掛川がんばる人の輪[松下一徳さん編]」
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掛川がんばる人の輪[松下一徳さん編]
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2010年07月20日 10:10
42歳、夢はこれから! 教育を通じて「人づくり」「まちづくり」を
松下一徳(まつした かずのり)さん (下俣南)

「がんばる人」が「がんばっていると思う人」を紹介し、その紹介された人がさらに「がんばっていると思う人」を紹介し……、というように次々に掛川のがんばる人の輪をつなげていくシリーズ「掛川がんばる人の輪」。
美容室「uiui」の池ノ谷浩子さんから紹介されたのは、連雀で学習塾「名学館掛川校」を運営するライトハウスコミュニケーション株式会社の松下一徳社長です!


もともと松下さんは、お父様の会社で自動車関連のお仕事をされていたということですが、それがなぜまた学習塾を始めようと?

掛川市の教育委員を5年前から務めていることや、青年会議所(JC)の活動を通じて様々な人と出会ったことが大きな転機になりました。ちょうど青年会議所を卒業する40歳のときでした。
青年会議所のメンバーは、自分でビジネスをしたりまちづくりに関ったり、それぞれに頑張っているわけです。でも自分は、今にして思えば父の会社で甘えていたなと。
その頃、掛川市の教育委員をしてまして(今もしていますが)、教育の重要性と奥深さを感じていました。学校、先生、行政、親、それぞれ立場があり、それぞれの立場でみんなが一生懸命やっている。そんな中で、「教育は学校だけではない。では自分に何ができるのだろうか」と考え始めたのです。



ちょうどその頃、名学館本部の社長と知り合うきっかけがありました。その教育感に共感し、掛川でやってみないかと誘われ、今年3月に会社を立ち上げ、名学館掛川校を開校しました。



「とき」と「人との出会い」が重なって、つながった感じですね。

ええ、そうですね。青年会議所に関っている人たちは、みんなとても熱いんですよ(笑)。
まちのために、将来を担う子供たちのために、一生懸命活動している。そんな中、教育に興味のある自分はどうすべきか考えました。名学館の社長の「地元を愛している人にやってほしい」という言葉に後押しされたのもあります。
父は猛反対し、妻も大反対でした。それでも今しかない、と思いましたから、説得して意志を通しました。

やっぱり、奥様は反対されますよね(笑)。

もちろんです。いろんな意味で猛反対を受けました!
とはいえ、今は妻も協力してくれています(笑)。



40歳からの挑戦ですが……、今は仕事が楽しくてしかたありません。



どんなところが楽しいのですか?

名学館は、小学生から高校生までが対象ですが、みんな、来ると笑顔を見せてくれるんですよ。「ありがとう」という言葉もしぜんに言ってくれる。
前の仕事では、お金を出してくれたお客様に対して「ありがとう」と言うのが当然だったわけですが、ここでは来てくれる子たちが「ありがとう」と言ってくれる。はじめ、「ありがとう」と言われることが不思議な感じがしたくらいです(笑)。お客様ということを超えて、私の方が子どもたちに教えらることも多いのに。ほんと、子どもはまちの宝だなと実感します。

経営していく上でいろいろな悩みはありますが、私も勉強させてもらい、成長させてもらっています。

名学館はどんな特徴の学習塾なのですか? 松下さんが共感したというのは、どんなところだったのでしょう。

名学館では、「わかりませんは大歓迎!」を教育スローガンに揚げています。成績が一定以上ないと切り捨てる学習塾もある中で、どの子にも、どんな子にも教育を受ける権利があるのだと私自身考えていますので、その姿勢に非常に共感しました。

あと、名学館には「自習室」があり、近所の子たちは塾のない日でも気軽に立ち寄ってくれます。テストの回答を持ってもらい、その子に合った教え方を心がけています。少人数制のメリットですが、100人いれば100通りの教え方がありますから。
現在は11名の素晴らしい講師陣(人材)に恵まれ、一丸となって「すべてはこどもたちのために」と頑張っています。
私は講師ではないので勉強は教えられませんが、声をかけたり、あいさつをしたり、接する中でマナーや礼儀も含めて人として当たり前のことを伝えていければなと思っています。人間力とでもいうのでしょうかね。



人間力ですか。

はい、当たり前のことが当たり前にできるということですかね。人を敬うとか、感謝する気持ちを持っているとか。人間力が上がれば、知識を素直に吸収できますから。
子どもたちの未来を広げることが、人づくりであり、まちづくりにつながっていくと思います。

これからのことをお聞かせください。

繰り返しになりますが、教育は誰もが受けられる権利があると思っています。学校の勉強だけでは足りないと言われても、塾に行ける子ばかりではありません。ちょっと恥ずかしいのですが、いつの日か、寺子屋のようなことをしてみたいなあと思いますね。そうするためにも、会社を頑張らなくてはいけませんね(笑)。
私もまだまだ勉強中ですが、子どもたちと接しながら、また親御さんたちと接しながら、頑張っていきたいと思います。

あらためて、メッセージなどあればお願いします。

「自分がやりたい」という想いがあれば、必ず実現できます。手助けしてくれる仲間に出会えたり、新しいことにつながっていったり。
40歳を超えてますが……・、人生勉強、まだまだこれからです(笑)。

さあ、そんな松下さんの紹介してくれた次なるがんばる人は?
「掛川がんばる人の輪」、次回もお楽しみに!


名学館 掛川校
掛川市連雀1-5 みらいふ1F-A
TEL 0537-23-4119



取材レポート:いいじゃん掛川編集局/河住雅子

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