まち本!の「芋切り干し製造業の道具「べんべん」」
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芋切り干し製造業の道具「べんべん」
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2011年04月01日 13:25
遠州のからっ風が作る「切り干し芋」。
「1月末から2月初旬までこの加工作業は続くかな」と芋切干し製造業の大石靖恵さん(沖ノ須)。



朝4時半から仕事を開始し、7時過ぎに芋が蒸し上がる。
直径約1.2mの大きな釜に蒸篭は3段。まんべんなく蒸し上げるには、大きめの芋は下の段へ、上に行くにしたがって小さな芋を入れていくのがコツだという。
一度に蒸す量は約400kg。一段当たり130kg強の重さがある。
「今はチェーンブロックを使って積み上げているけど、昔は2人で担いで積み上げていたの。おじいさんとおばあさんで担いでたよねぇ……」
お手伝いに来てくれるご近所の方たちと、笑顔で語る大石さん。

芋が蒸し上ると、芋の皮をむく作業に入る。3段すべての芋の皮をむき終わるのに、8時から始めて約3時間かかる。
皮をむいた芋は“ぺんぺん”と呼ばれる道具を使い、細く切っていく。等間隔でピアノ線を張ったものだが、ときおりピアノ線についた芋の繊維をはじいて飛ばす「ぺんぺん」という音が鳴るためそう呼んでいる。



大量生産の芋切干しが出回る中、大石さんの芋切干しは、皮むきも、細く切るのも、並べるのも、干すのもすべて手作業。昔ながらの製法で作られる本当の手作りだ。
「リヤカーで運んでいたのが軽トラックになったり、人力で積み上げていた蒸し篭を、チェーンブロックで吊り上げたりという変化はあるけれど、薪と釜と蒸し篭という組み合わせは変わらないね。ボイラーで蒸すよりも、じんわり甘みを出してくれる。昔から使っている道具が、うちの味を出しているのかもしれないね」



いいじゃん掛川編集局/河住雅子

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