まち本!の「タクシードライバーの仕事 ~安全で快適な時間と空間を提供する~」
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タクシードライバーの仕事 ~安全で快適な時間と空間を提供する~
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2011年05月09日 13:22
この春、小学校に入学した新1年生に聞いた「就きたい職業」、その男の子部門のナンバー3に選ばれたのが運転手さん。今回のお仕事アラカルトでは掛川タクシー株式会社のドライバー上田容啓(うえだやすひろ)さんに、タクシードライバーのお仕事についてじっくりと伺いました。
※「就きたい職業」の順位は、クラレのランドセルを購入した新1年生2,000人への調査による(4/6付の静岡新聞より)

タクシードライバー ~安全で快適な時間と空間を提供する~
掛川タクシー株式会社 乗務員 上田 容啓(うえだ やすひろ)さん

■タクシードライバーという仕事
入社6年目の上田さん。人と接するのが好きで、タクシーの乗務員になる前は、旅行会社の添乗員を9年、ホテルマンを2年、サービス業で接客の仕事を7年していたという。
「旅行の添乗員やホテルの仕事と違い、タクシーの乗務員がお客様と接するのは顔を合わせてから目的地に到着するまでの時間。その短い時間に、安全かつ快適にお客様をお送りすることが私たちの仕事です」



事前にいくつかの質問項目をお渡ししてあったのだが、なんと取材時にはA4のレポート用紙4枚分の回答が準備されていた。タクシードライバーはサービス業、おもてなしの心が大切、とおっしゃる上田さんの仕事への姿勢がこんなところにも表れていると感じた。



「タクシードライバーとして必要な資質は何ですか?」の質問には、
①安全な運転
②地理の学習
③清潔な車内
④良い身だしなみ
⑤親切な接客
をあげられた。
「できる限り横揺れの少ない運転を」「地理を勉強する人としない人では大きな差が出てきます」「ホテルマン等と変わらない接客業」「当たり前のことですが、第一印象が大切」などの言葉が添えられている。

「私たちはお客様があって生活することができます。ですから、例えば『近くて悪いね』と言って下さるお客様も中にはいるのですが、そんなときは『距離の遠いお客様も近いお客様も、すべてが大切なお客様ですから大丈夫ですよ』と答えるようにしています。お客様の状況に合わせて、『待ち合わせのお時間は大丈夫ですか?』や『車内の温度はいかがですか?』などの声をかけも、大切にしている点です。お客様によっては話をしたがらないお客様もいるので、その辺りは様子を見て判断しています」



ちなみに仕事は6日ごとのシフト勤務。日中だけでなく、夜間や泊まりの日もある。不規則な勤務形態であるだけに、安全運転のためにも体調管理は欠かせないと上田さんはいう。

■タクシードライバーとして自分なりにこだわっていること、こだわりの道具
「まずは地図(ゼンリン)ですね。掛川市内の飲食店や学校、病院、会社、アパート、公民館など、色別にマーカーをしています。地図は乗務員の教科書です。一日5ページとか一日10分とか、ページや時間を決めて地図を見るように心がけています。待ち時間などに見るようにもしています。地図を見るのが好きなんですね(笑)」



「そしてカーナビ。初めての場所に行くときなど、お客様に安心を与えるためにも、そして自分自身、責任を持ってお客様を送り届けるためにも必需品です」

「あとは携帯電話ですね。お客様の状況を見ながらですが、携帯に取りこんだ音楽をFMトランスミッターで流すようにしているんです。ケニーG(ソプラノサックス)やアールクルー(ギター)、ジャンクロードボレリー(トランペット)、小曽根真(ジャズピアノ)、ケビンカーン(ピアノ)などが入っています。私自身、中学、高校、大学と吹奏楽でトランペットを吹いていたので、そうした音楽が好きなんです(笑)」

「あとは、掛川市外からのお客様も多いので、背もたれのポケットに観光案内のパンフレットなども入れています」



■今まで経験したエピソード
まずは困ったこと。
「お酒を飲んでいるお客様を乗せるとき、眠ってしまいそうだなと思ったら、先に住所を番地まで聞くようにしています。そうすれば、ちゃんと送り届けることができますからね(笑)。以前、お客様が途中で寝てしまって困ってしまったことや、『おれんちまで言ってくれ』と言われて困ったことがありましたから(笑)」

嬉しかったこと。
「入社1~2年目に、会社へお客様から感謝の電話がありました。『親切な対応が嬉しかった』という内容でした。自分としては、特別なことをした記憶がなかったのですが、上司からは『普段から当たり前にやっているから思い当たらないんだよ。それがいいことなんだよ』と言われました。嬉しかったですね(笑)。これからも頑張ろうという気持ちになりました」



■一期一会の時間を大切に
「タクシーはサービス業。乗せているのは荷物ではなく大切なお客様です。これからも、常に笑顔で、親切な接客、そしてちょっとした心遣いなど、当たり前のことを当たり前にしていきながら、お客様との一期一会の時間を大切にしていきたいと思います。自分がしたことでお客様が喜んで下さると、自分も喜べますから。『また上田さんのタクシーに乗りたい』と言ってもらえたら嬉しいですね(笑)」



取材レポート:いいじゃん掛川編集局/河住雅子

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