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消防士の仕事 ~掛川市中央消防署の皆さん~
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2011年05月17日 11:40
火災現場で消火活動を行うだけでなく、様々な災害現場で人命救助にあたる消防士。いつの時代も子どもたちの「将来なりたい職業」の上位にランクされる「消防士の仕事」を、実際に働く方々から直接お話を伺ってみたい。今回、その思いが掛川市中央消防署の皆さんのご協力で実現しました。消防士の仕事、消防士という職業を選んだ理由など、現役で働く皆さんの声をお届けします!

消防士の仕事
掛川市中央消防署 戸塚篤義さん、大角達也さん、五島寛さん、後藤成吾さん

まず、消防署には3つの役割があり、役割ごとにそれぞれの隊が構成されていることをご存知でしたか?
①火災を消す消防隊
②病気やけが人を病院へ搬送する救急隊
③事故や災害があった時に救助活動をする救助隊

そして、それぞれの隊で制服の色も違うんです。
①消防隊は
②救急隊はグレー
③救助隊はオレンジ

今回の取材では、消防隊から戸塚篤義さん(勤続25年目)と後藤成吾さん(2年目)、救急隊から五島寛さん(18年目)、救助隊から大角達也さん(20年目)と4名の方ご協力をいただきました。戸塚さんは消防学校の教官をされた経験もあり、教官から見た消防学校を、また19歳の後藤さんには卒業したばかりの学校の様子を、生徒の目から語っていただきました。
では、ふだん取材慣れしていない消防士さんたちにインタビュー開始です!


戸塚さん、五島さん、後藤さん、大角さん(左から)

まずは、3つの隊のそれぞれのお仕事をお聞かせ下さい。
○消防隊の仕事
(戸塚さん)
市内で火災が発生したとき、火災現場へ向かい消火活動を行うのが主な仕事です。その他にも、救急隊だけでは怪我人や急病人など収容が困難な現場や、心肺停止が疑われる現場などにも救急隊と一緒にペア出動します。また高速道路での火災や事故、ドクターヘリの離着陸の支援なども行っています。
昨年、掛川では年間60件の火災による出動がありました。消火活動だけでなく、火災原因の調査や類似火災の予防、火災予防を訴えていくための資料づくりも行います。「消防隊=消火活動」を連想されますが、火災を予防するのが私たちの重要な目的なんです。奉仕者の理念のもと、「安全、確実、迅速」を一番の基礎として毎日の仕事を行っています。



○救急隊の仕事
(五島さん)
救急隊員は、消防本部の通信指令室からの指令によって出動し、けがや病気の人に応急処置をしながら医療機関に搬送します。119番通報は、急病、交通事故、労災事故など状況が様々です。外傷、病気など、どんな患者さんにも対応できるようにしなければなりません。「痛い」「苦しい」といった症状を少しでも楽にしてあげて、病院に搬送することが自分の役割だと思っています。

平成3年に救急救命士制度が創設され、心肺停止傷病者に対して医師の具体的な支持のもと、特定の救急救命処置の実施ができるようになりました。救急隊は3名1組で1台の救急車に乗りますが、3名中最低1人は救急救命士の資格を持つ隊員が必要です。私も救急救命士の国家資格を取り、仕事をしています。搬送した患者さんから「元気になりました」とお礼の手紙をいただいたときは、とても嬉しいですね。

○救助隊の仕事
(大角さん)
救助隊は、事故や災害の起こった現場で、自力でその場を出られない人を救助するのが主な仕事です。
交通事故で車から出られない人、火災現場に取り残された人、仕事中に機械に挟まれた人など、ケースは様々です。その現場現場で「安全、確実、迅速」な判断が求められるわけですが、差し迫った状況の中、細かい説明をしなくても「今回はこの方法で」というのが以心伝心で伝わるような隊員同士のコミュニケーションが非常に大切です。
2年目の新人であろうと20年目のベテランであろうと、けがをされた方にとっては同じ救助隊員です。いろいろな救助方法がある中で、あうんの呼吸でわかるようなチームワークが求められます。

日常業務の中ではどのような訓練をされているのですか?
(戸塚さん)
消防士は、いつ起こるかわからない火災や災害に備えなければなりません。消火や人命救助のための技術習得や、現場で迅速に動けるような連携の確認など、様々な事例をシュミレーションしながら訓練をしています。救急隊と救助隊が一緒になっての訓練などもあります。



(大角さん)
そうした訓練のほかにも、消火や救急活動に役立つよう、普段から水がどこにあるのか、また車が入っていける道かどうか確認するなど、実際に市内を見てまわり、地図に書き込むことも日常の大切な仕事です。

消防士さんの勤務体制を教えて下さい。
(戸塚さん)
24時間勤務をして、他のチームと交代する勤務体制です。
消防隊、救急隊、救助隊の3部隊が一つのチームになっていて、これが3チームあっ、て24時間で交代するローテーションをしています。朝8時30分に出勤し、前日の部隊から申し送りを受けて、その日の勤務が始まります。
様々な日常業務をこなしながら、緊急時にはいつでも対応できるようにしています。119番通報を受ける通信指令室には、常に人が待機しています。

今回の取材も伺う時間を決めてありましたが、「急な出動になったら延期して下さいね」と言われていましたものね。ところで、消防士さんというのはどうしたらなれるのでしょう。
(戸塚さん)
消防士になるには、各地方自治体が行う消防士採用試験に合格することが必要です。採用されると消防学校で半年間、防火や防災に関する基礎知識や技術を学び、卒業後に各自治体の消防署などに配属されます。

後藤さんは、昨年消防学校を卒業されたばかりですよね。学校はいかがでしたか?
(後藤さん)
はい、とても厳しかったです(笑)。「学校」と名前が付いていますが、厳しい消防訓練所です。
早朝からの体育に始まり、午前中は座学で午後からは厳しい訓練が待ってます。テストも20科目ほどあって、体力だけでなくテスト勉強も大変でした。
一番印象に残っているのは、野外訓練で登山をしたことです。15キロの荷物を背負い、丸一日競歩で歩くのですが、チームワークが大切ですから列を乱してはいけません。すぐ横が崖のこともありますし、道なき道を行くこともあります。今まで生きてきた中で体験したことのない、過酷な体験でした。



戸塚さんは消防学校の教官をされていましたが、教官の立場からはいかがですか?
(戸塚さん)
ホースの巻き方も知らない新人隊員を、半年後には現場に出さなければいけないわけです。座学、訓練など、半年で800時間を履修します。
消防士はいつ緊急事態が発生するかわかりませんから、非常呼集の訓練もあります。指令があれば、いつでも、真夜中でも飛び起きて集合しなければならないわけです。週に2~3回、教官が「今やるかな」と思えば、いつでもやります(笑)。
全寮制で6時起床。週に一度の外出以外、外出は許されません。

厳しいですね~(笑)
(五島さん)
18年前は、週に一度の外出もありませんでした(笑)。

(戸塚さん)
消防士といっても、その前に一人の社会人として通用することが非常に大切ですからね。
教官として嬉しいのは、そうした座学や訓練を重ねていくうちに、新人隊員たちの顔つきが変わってくることです。声の出し方や目つきが変わり、身体が変わってきます。厳しい訓練をやり遂げた自信から来るのでしょうかね。そういうとき、新人隊員たちの成長を感じますね。

皆さんは、どうして消防士になろうと思われたのですか? 順にお聞かせ下さい。
(後藤さん)
ぼくの場合は、幼稚園の施設見学で消防署に行ったとき、一番前でヘルメットをかぶってホースを持ち、放水体験をしたのがきっかけです。「カッコいいなあ」と、そのときから消防士になりたいと思いました。

(五島さん)
私はメカが好きで、中学くらいまでは車の整備士になりたかったのですが、高校に入り進路を決めるとき、「身体を使うことが好きで、料理が好きだったら、消防士がいいんじゃない?」と親から勧められました。掛川の消防署は今は自炊はしていませんが、今も自炊する消防署もあり、消防士は実は料理上手が多いんですよ(笑)。

(大角さん)
ぼくは、何でだっけなあ~(笑)。

(戸塚さん)
私の場合は、消防士になりたいと思った記憶はないのですが、先日久しぶりに小学校の同窓会がありまして、担任の先生から「そういえば、消防士になりたいって言ってたね」と言われ、自分でびっくりしました。でも、人の役に立つ仕事がしたい、というのはありましたね。

消防士の資質とは何だと思われますか?
(戸塚さん)
協調性と順応性ですね。

消防士になりたいと思っている子どもたちに、何かアドバイスがあれば。
(後藤さん)
元気に遊びまわって丈夫な体を作ってください(笑)。

では最後に、消防士ならではの道具があれば、ぜひ見せていただければと思います。
(戸塚さん)
これは「空気呼吸器」です。
火災現場では有毒な煙やガスが発生します。呼吸器は必需品です。



「熱画像探査装置」は、濃煙の中でも人を探し出すことができる装置です。熱に反応して、人がいれば画面に白く写ります。



「ビデオスコープ」は、人が入れないところでも入れる小型のカメラです。胃カメラ(内視鏡)みたいなものですね。先端が右に曲がったり左に曲がったり、細い隙間でもその先を映し出すことができるんです。





「携帯警報機」は、出動のとき、隊員が腰につける警報機です。携帯している隊員が25秒動かないと警報機が鳴るようになっています。どんどん大きな音になり、隊員に何かあったことを周囲の隊員に知らせます。



取材を終えて
消防士、消防署といえば「厳しい職業」「屈強な男たちの職場」というイメージがあったため、かなりドキドキしながら伺ったのですが、皆さん、とても優しくにこやかに取材に応じて下さいました。
とはいえ、消防学校のエピソードや使われる道具のお話の端々から、実際の現場の厳しさが垣間見えるようでした。「携帯警報機」を身につけ、現場に向かう消防士さんたちの姿を想像すると、頭の下がる思いです。
皆さん、本当にありがとうございました!



取材レポート:いいじゃん掛川編集局/河住雅子

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Re: 消防士の仕事 ~掛川市中央消防署の皆さん~
【返信元】 消防士の仕事 ~掛川市中央消防署の皆さん~
2011年05月19日 16:57
掛川消防署の前の国道1号線をよく通るのですが、その度に職員の方が訓練を行っていたり、消防車が車庫にないことが多く(出動しているんだと思います)大変なんだなと思います。みなさんの頑張りで掛川市民が守られているのだと思うと頭が下がります。これからも私たちのために頑張ってください。応援しています。
Re: 消防士の仕事 ~掛川市中央消防署の皆さん~
【返信元】 消防士の仕事 ~掛川市中央消防署の皆さん~
2011年05月17日 17:11
掛川消防の方々はやさしい心遣いができる気持ちを持っています。
これも日々の厳しい訓練をしているからだと思います。
活躍を期待しています。がんばってください。
Re: 消防士の仕事 ~掛川市中央消防署の皆さん~
【返信元】 消防士の仕事 ~掛川市中央消防署の皆さん~
2011年05月17日 13:19
保育士時代。
子どもたちとお散歩で通りかかった消防署で 隊員さんたちの訓練と遭遇。
キラキラした目で声も出さずに見入っていた子どもたちの姿を思い出しました。