原泉地域生涯学習センターの事務長さん、佐藤春美さんにご紹介いただいて、井尻の卵農家さんに取材に行ってきました。兵庫県出身の小林隼(しゅん)さんは、結婚して奥様のご実家(居尻)に同居されるのをきっかけに、養鶏をはじめられました。
原泉の地域の皆さんも応援しているという33歳。さあ、どんなお話が聞けるのでしょう~。
小林さんの発行している「おやま通信 その1」より~ごあいさつ~
はじめまして、掛川市居尻で養鶏をやっております小林といいます。
昨年(2010年)2月末に兵庫県から移り住み、5月末よりニワトリを飼い始めました。
なにぶん初めてのこと、試行錯誤でしたが、なんとか12月末より卵を産みはじめてくれました。
そして、2011年1月より皆さまに卵を販売させていただくことになりました。
安心して食べられる『元気な卵』を作っていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
2011年1月 小林隼、洋子
山の中で「自然の卵」を育てよう!小林隼(こばやし しゅん)さん(居尻)■「養鶏をはじめよう」と思われたきっかけを教えて下さい。もともと動物が好きで、神戸の花鳥園に勤めていたのですが、妻と知り合い、結婚が決まり、妻の実家であるこの居尻に来ることになりました。

こちらに来るにあたって、仕事を辞めなければいけないわけで、では辞めて何をしていこうかと考えたとき、せっかく、こうした山の中で自然の恵みがいっぱい受けられる場所に来たのだから、自分で何かをやってみようと思いました。そして、動物や鳥が好きでしたからニワトリを飼ってみようと(笑)。
■養鶏のことは、どんなふうに学ばれたのですか?前に勤めていた花鳥園でも鳥が好きで、いろいろ勉強していたのですが、養鶏を始めようと思ってからは、本やインターネット、それから実際に養鶏をされている人から話を聞いたりしました。昨年の5月に最初のヒヨコが来て、今ちょうど丸一年なんですが、まだスタートしたばかりという感じです。まだまだ勉強中です。
■今はどのくらいのニワトリを飼っていらっしゃるんですか?昨年5月に来た最初のヒヨコが80羽で、今年1月に卵を産みはじめました。
品種でいうと、地鶏として認定されている横斑プリマスロックとロードアイランドレッドを掛け合わせた雑種です。雑種は身体が強いですし、掛け合わせたいいところが出ていますね。この子たちの見た目は、オスの横斑プリマスロックの毛色が出ています。
次に来たこの子たちも交配種です。75羽くらいいるのかな。烏骨鶏(うこっけい)も少しいます。
あっちのヒヨコたち100羽くらいが卵を産み出すのはお正月くらいかな。

効率よく産んでもらおうとすれば、高カロリー高濃度のエサを与えて早く大きくして、半年目くらいから産む、という流れを作るのでしょうが、そうすると一個あたりの卵の質が落ちるし、それをぼくがやってもしょうがないと思ったので、この山の中だからできる自然な卵を産んでもらいたいな、という想いでやっています。
■具体的にはどのような育て方をされているのですか?ニワトリをゲージに入れず、土の上で自由に動き回れるようにする「平飼い」をしています。来年の春をめどにもう少しスペースを広げて、昼間は放し飼いのような形にできればいいなと思っています。
エサは発酵させたものを与えています。米ぬかが8割、その他はおから、そばぬか、玄米、茶がら、あとは遺伝子組み換えをしていないとうもろこし、蠣のカラ、野菜などです。
とうもろこしと蠣のカラ以外は、この辺のものですね。
うちの場合、野菜をたくさん与えています。ここにはたくさんありますし(笑)、人と同じで野菜が少ないと健康状態が悪くなりますからね。大根の葉やフキ、スギナ、イタドリなんかが好きですね。でも、同じものばかり食べさせるとニワトリも飽きるみたいです(笑)。人間と一緒ですね。
動物性たんぱく質を多く与えると黄身の味が濃くなりますが、うちのはあっさり系ですね。……といっても、食べ比べてみてもわからない程度ですが(笑)。
■小林さんの卵はどこに行けば買えるのでしょう?今は居尻の「ならここの湯」と、西郷の「しあわせ野菜畑」で販売しています。
6個入りで300円です。今後は、販売先を少しずつ増やしていこうと思っています。
そして、いずれは「ならここキャンプ場」に遊びに来たついでに(笑)、ニワトリの放し飼いも見てもらえるような、そんな見て楽しい施設にしていきたいなと思っています。
でも、まだまだスタートしたばかり。今はアルバイトもしていますが、この養鶏だけで食べていかれるようになるといいなと思います。
◆◇おやまの農園 ほーんびる◇◆ (「ほーんびる」は小林さんの好きな鳥の名前です)小林隼(こばやし しゅん)さん
掛川市居尻299
0537-25-2126
小林さんの卵を売っているところ◎ならここの湯
掛川市居尻179
0537-20-3030
◎しあわせ野菜畑
掛川市上西郷2454
080-1552-8877
取材レポート:いいじゃん掛川編集局/河住雅子