大東の地形そのものが自然の造形です。

大東土方地区は、隆起したであろう「山」とも「丘」とも違う、「こんもり小山＝モコモコ」が象徴的地形をつくっています。これは、いわば自然の造形＝アートであり、住民はその上・中で生活（暮らし・商い・営農・生産・製造）をおくっています。歴史をひもとけば、この小山が城であり、水源であり、人の営みに大きな影響をもたらしています。里山ブームのなか、日本人のDNAにこの風景は懐かしさを憶え、五感に馴染みます。

モコモコにはこんな楽しみ方が

眺める・登ってみる以外にも、上に立ってみる・イスに座ってみる・花を咲かせる・旗を立ててみる・風車などを設置してみる・凧を揚げるなどなど、想像力しだいで無限の楽しみ方が考えられます。あとは自分で「こんなことやってみよう」が浮かんでくればすぐに実行。人には高いところと低いところに行きたいというDNAがあります。モコモコ巡りのミニトリップはそんな人間の体の中に潜んでいる欲求を満たしてくれます。

モコモコのススメ

永い年月をかけて多くの人々に関わり、記憶に残ってきたモコモコ。足を一歩踏み入れただけで、日頃の生活の中で感じている感覚とはまったく違った感触を味わえます。土と、腐葉土の柔らかい足裏ざわり。まさにモコモコとしていて、思わず「おお、そういうことか!」と納得。一歩踏み入れればその瞬間にすべてが解決。体は太古からのこの地形を記憶していたようです。ようやく出会えたような懐かしいこの感じ。このモコモコを巡るミニトリップを体験すれば、この地域ならではの地形のおもしろさや、この地域への愛情や、この地域にくらす人々への愛着がどんどん深まります。モコモコグランドアートでは東京学芸大学、城東中学校、土方小学校の方々に協力いただいてモコモコの楽しみ方を探り、みなさんに提案します。

モコモコは、旧くて新しいジオツーリズムの
大きなネタですね。たった数メートル登った
だけで「風」と「景」がいっぺんに変ります。

モコモコマップは搦手門の実行委員会事務所
(全国モコモコ連絡協議会本部)で好評配布中！

JR掛川駅からのアクセス

掛川駅北口西側のターミナルホテル向かい
３番のりばから
大坂線
所要時間約20分
井崎経由「土方」バス停下車　
スタート地点まで徒歩○○分

または
所要時間約20分
入山瀬経由「高天神入口」バス停下車　
スタート地点まで徒歩○○分
＊本数が少ないのでホームページなどで各自ご確認の上、お出かけください。

静岡鉄道バスの時刻・路線図・運賃はこちら
http://db.shizutetsu.co.jp/bus/

注意事項

・モコモコはそのほとんどが私有地ですので、近隣の住民の迷惑になる行為（ゴミのポイ捨て、器物の破損、草木を荒らす、火の使用など）は絶対におやめください。
・コースは公道です。道路交通法および交通ルール・マナーを必ず守り、安全は参加者の責任で確保してください。
・万一事故が起こっても、主催者は一切責任を負いません。
・自分の体力と相談しながら、無理のないようにコースを巡ってください。
・雨具・着替えなども忘れずにご持参ください。

モコモコの、ちょっと難しい、だけどタメになる話

小笠山一帯は昔の大井川のデルタ地帯が隆起したといわれています。
この地層を小笠層群といい、川原にある丸い小石が層になって形成されていま
す。そのため、モコモコをはじめとする山のてっぺんでも石は丸いカタチをして
います。
また、この隆起は、相良-掛川地域に分布する波曲型の地層の構造や、小笠層
群のドーム状曲隆（数多くのモコモコがそれにあたるようです）が、こうした大
地の構造運動によるものと思われます。
地球時間では「変わった地形」、人間時間では「変わらなかった地形」である
モコモコを通じて、古代に想いを馳せるのも、この地形だからこそできることか
もしれません。