市民記者コーナーの「あの家からもスズムシの声」
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あの家からもスズムシの声
【閲覧数】682
2010年09月07日 16:07
文部省唱歌”虫の声“♪「・・・あれ鈴虫も鳴き出した リンリンリンリン リインリン 秋の夜長を鳴き通す・・・」にもあるように、掛川市遊家・家代区の三十川自治会では、多くの家庭から鈴虫の声が聞こえてきます。


(鈴虫のオス(左)とメス。メスにはお尻の中央に黒い棒のようなものがあり、これが卵を産む卵
管です。オスが羽をすり合わせて鳴きます(右写真)

この地区では、3~4年前から、鈴虫を飼うお宅が増え始めました。
市内城北に在住の松浦さんから数匹の鈴虫のつがいをいただいたのがその始まり。鈴虫は野山や草むらからも聞こえますが、じょうずに管理すれば、翌年卵を孵化することもそう難しくなく、毎年続けて家庭で飼うことができます。
昨年から飼い始めて、今年初めて孵化できた方は、「自分では孵化できるとは思っていなかったので、孵化してケースの中で小さな虫を見たときは感激でした。」と言っていました。

  
(左から孵化した6月中旬ころ、孵化後2週間(7月上旬)、鳴き始めのころ8月中旬)

○次に鈴虫を飼っているお宅を数件訪問しましたので画像でご紹介します。
●原田さん「発砲スチロールの箱を改良して屋根を創り屋外で飼っていました。夜、庭先から鈴虫の声が風流に聞こえてきます。」
●山本さん「玄関先に置いておき夜中も日中もよく鳴くということです。」
●川村さん「玄関先に置きご夫婦で管理していました。」

   
(左から原田さんの屋外飼育(2画像)、山本さんの玄関先での飼育、および、ご夫婦で管理の川村さん))

次のお三方は、お孫さんが楽しみで飼っていました。
●岡本さん「お孫さんが大事にしていました。おじいちゃんが生き物を大事にする教えをしてくれるそうです。」
●小澤さん「発砲スチロールの大形の箱で数百匹孵化していました。お孫さん兄弟が、エサやりも手伝うそうです。」
●山本さん「二人のお孫さん姉妹が、大変かわいがっておりました。」

     
(左から岡本さんの飼育箱とお孫さん(左上2画像)。小澤さんの飼育ケースとお孫さん兄弟(右2画像)。仲良く姉妹でえさやりの山本さん(左下2画像))。

●小柳津さん「やはりたくさん孵化したそうです。主な飼育者は奥さん」
●山崎さん「玄関先に2ケースを置いて、布をかけておくと昼間も鳴くと、喜んでいました。」
●取材のAnnさん。「3つのケースで越冬、2,000匹くらいを孵化させ、市内外の20人以上に飼育をお願いしました。」

    
(左から、小柳津さんはケース2つを屋外で飼育。山崎さんは玄関先で二ケースに分け布をかけていました(次の2画像)。最後にAnnさんでは、夜は縁台、昼間は室内で寒冷紗をかけ昼間も鳴かせています(次の2画像)。)

まだ多くの方が飼育していますが全部は回りきれませんでした。

【スズムシメモ】
鈴虫の飼い方はいたって簡単です。毎年6月上・中旬に孵化します。

(ケース)長辺25~30cm前後のプラスチックケースに川砂を2~3cm敷き(この中に産卵します)、このケースの中にはがき半分ぐらいのベニヤ板(この板につかまって脱皮を繰り返します)と、炭(乾燥を防ぎ、止まり木になります)があれば一緒に入れます。

(エサ)は、2種類与えます。野菜エサと、粉エサです。
野菜エサは鈴虫の成長に大きく左右します。種類は、キュウリ、ナス、レタス、ニンジンなど、人間の好むものなら同じようによく食べます。
粉エサは、共食いを防ぎます。カルシウム分を含むものは何でもよいのですが、一例として、合わせ(米ぬか3.魚分2、市販のエサ1)エサを使っていますが鳴き声に効果があります。 

(孵化の仕方)9月末ごろ、鈴虫に寿命が来たら、ケースの上部を清掃し、多めの水で砂を湿らしビニールで覆い完全密封します。(完全でないと砂が乾燥し孵化できません)あとは、凍らない場所(土間とか天井裏)に翌年6月ごろまで置いておくだけ。

○取材した皆さんからの感想。
 ◇ 毎日、気持ちの良い音色で鳴いていて楽しいです。
 ◇ 日中も夜中も泣いているが、いい音で苦になりません。
 ◇ 子供がエサをやるのが楽しみで、生き物を育てるいい勉強になります。
 ◇ 住人調査のお巡りさんや新聞屋さんから、この町内ではどこのうちからも鈴虫の声がするといっていましたよ!
などの感想が聞かれました。

○記者の感想です:
毎日エサの管理で手間がかかりますが、今年のように猛暑が連続すると、スズムシの声が暑さを忘れ、気持ちも収まって毎日の行動に活力が出るようです。小さな虫も大切にと思った夏の日々でした。
取材:撮影 by Ann⑧

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