市民記者コーナーの「“時を告げる太鼓”⑤」
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“時を告げる太鼓”⑤
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2010年10月26日 17:59
『その伍・報刻のルール』

さてそれぞれの時刻はどのように呼んでいたのでしょうか?
「延喜式」「陰陽寮」の記載からみると、古くは12支名だけで表わしていたようです。
「子の刻」と言えば、現在の真夜中の0時を中心とした2時間(23時~1時)を表し、順次丑、寅、卯・・・と進み、午の刻と言えば現在の昼12時を中心とした2時間でした。

江戸時代には、これら12支と合わせて九つ・八ツ・七ツ・六ツ・五ツ・四ツ、と数字による呼び方が普及して来ました。
数字呼称はこの6つしかなかったので、昼と夜にそれぞれ同じ時刻数字が当てられました。
この6つの数字が、報刻の打刻回数の基本ともなります。

ではなぜ9つから始まるのでしょうか?

陰陽道では奇数を陽数(縁起の良い数字)、偶数を陰数と呼んで忌み嫌っていました。
その陽数の最大である9を尊重して、これを夜の真ん中(子の刻)と日中の真ん中(正午)に当て、順次その倍数の十の位を省略して打って行きました。

9×1=9  →9回
9×2=18 →8回
9×3=27 →7回
9×4=36 →6回
9×5=45 →5回
9×6=54 →4回
即ち打刻回数は減ったように見えますが、実際は幸運な数字は増えて行くのです。


これらを下の表に整理してみました。
呼び方時刻(午前)打刻回数呼び方時刻(午後)打刻回数
子(9ツ)0時9回午(9ツ)12時9回
丑(8ツ)2時8回未(8ツ)14時8回
寅(7ツ)4時7回申(7ツ)16時7回
卯(6ツ)6時6回酉(6ツ)18時6回
辰(5ツ)8時5回戌(5ツ)20時5回
巳(4ツ)10時4回亥(4ツ)22時4回

これらの打刻をする前に「捨て打ち」をしました、「今から叩くぞ!」という予令です。
例えば江戸に近い地域では「ドーン・・ドン・ドン」(3回)、関西の予令はたった一つだったとも言われています。

江戸城では“明け六ツの太鼓”で大門が開き、“暮れ六つの太鼓”で閉じるという決まりがありましたが、地方によってそのルールは異なるようです。

『次回へ続く!』

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