市民記者コーナーの「「掛川を未来へ語り継ぐおばあちゃんズ」」
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「掛川を未来へ語り継ぐおばあちゃんズ」
【閲覧数】1,689
2011年08月23日 13:36
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以前、掛川市立中央図書館に勤務されていた市の職員の方から、「岡田淑子さんという女性で、掛川の昔話を語る方がいらっしゃる」という話を聞いた。なんでも、頭の中でお話を組み立て、自在にお話ができてしまうという。

この辺りのお話を語り継いでいる方がいるなんて!!実際の様子を知りたい!!という思いが湧きあがり、いいじゃん掛川編集局の河住さんを巻き込んで、取材に向かった。

とても暑い日の午後。外気温が35度もありそうな中でも、みなさん練習のために足を運んでいるのだ。練習の場は掛川城近くの竹の丸。入口に近づくと、中から歌声や琴のような音色が聞こえてきた。「これは、昔話を語る練習ではないのだろうか?」2人でそっと中に入れてもらった。

部屋に入ると、まず目に飛び込んできたのは、ロープで縛りつけられた方々と腰に刀をさして切りかかろうとしているおばあちゃんたち。よく見ると床には手作りの布製のお手玉のようなどんぐりまで広がっている。周りでは出番を待って、台本を片手に演技を見守るおばあちゃんたちがいる。読み聞かせの練習を椅子に座ってみんなでしているのだろうと、静かな練習風景を想像していただけに、その予想外の光景に少し圧倒された。


休憩に入り、先程あたたかく出迎えてくれた「掛川歴史教室」の脚本家であり、ストーリーテラー(ストーリーテリング=正確に覚えて、本なしで伝える)であり、素話(自分の感覚でもって昔話をする)もできる、岡田淑子さんがお話を聞かせてくれた。

■みなさん、はっきりとした、とても聞きとりやすい大きな声ですね。
(本当にお腹から透き通る声なのだ。)

「声が出なくなったら終わり。」と、笑顔で岡田さん。岡田さん自身は高校の演劇部で発声練習の経験もあるそうで、その頃から演劇が大好きだったそうだ。そんな岡田さんが、この「掛川歴史教室」というグループを仲間と一緒に発足したのは昭和53年。ほとんどが主婦で、もちろん人前で劇をした経験などない人たちばかりだったという。それから30年とちょっと。今では人前で演じる度胸もついたそうだ。平均年齢も80歳で、最高齢は90歳というから驚く。みなさんとてもそんなふうには見えない。

■岡田さん
生まれて、嫁いで、そして死んでいく土地である掛川。その土地のことを、「知りません」と言いたくありません。歴史の中に自分がいる。過去のことを知って、歴史の中で自分が生きている場所を知って、死んでいきたいのです。
それに、若いころに経験した太平洋戦争がもう昔話になりつつあるでしょう。今回の津波もいずれそうなります。(長い歴史の中では忘れられてしまう。)それと同じで、口伝えで語り継がれてきた地域の話も子どもたちに伝承していかない限り途切れてしまいます。「伝えていかなければ!!」という義務感もあります。そして「子どもに語るのが好きです。」

初めて会う私たちに対しても、真剣に思いを伝えてくださった。2日後に本番を迎えるという「山伏塚」という劇を、通しで見せてくれた。掛川市の旧大須賀が登場する話で、全部で30分もある劇だ。台詞を言い、演技も披露し、セットチェンジまでもこなしてしまう皆さん。パワフルだ。

皆さんは、教室発足当時、地域のお年寄りから聞き取りをし、残っていた書物と照らし合わせながら、掛川の昔話をまとめていったという。「みんな読みやすいって言うの」と岡田さんが見せてくれた台本は、縦書きの日本語で綺麗に書かれた、まるで和紙でできた昔の書物のようで、味がある。自由にシンセサイザーを操り即興で音色まで流してしまう音響担当もいる。台本にはない台詞でも、演技にのめり込んで、おもわずアドリブを入れて表現してしまう方もいる。作詞もしてしまう方もいる。お話から台本から、何から何までみんなの力と愛情がいっぱい。


それぞれにいろいろな人生を生きてきたあばあちゃんたちが表現するからこそ、伝わってくる何かがあるようにも感じた。自分たちの生きがいのため、掛川の未来の子どもたちのため、それぞれに目標を持って、そして何より楽しんで活動を続けている皆さんはとても生き生きとしていて素敵だ。

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取材レポート:市民記者Marumaru

書き込み数は7件です。
[ 日付順 ] [ 投稿者順 ]
Re: 「掛川を未来へ語り継ぐおばあちゃんズ」
【返信元】 「掛川を未来へ語り継ぐおばあちゃんズ」
2013年06月03日 22:10
 こんばんは。


 何とか続けたいという構成員が多いことや、出前の要望が多いことで、台本を見ながらの「朗読劇」の形で、再開することになりました。

 今後も、宜しくお願い致します。
Re: 「掛川を未来へ語り継ぐおばあちゃんズ」
【返信元】 「掛川を未来へ語り継ぐおばあちゃんズ」
2013年04月22日 08:07
 Marumaruさん、おはようございます。

 掛川歴史教室の代表の鈴木敏子に確かに伝えさせて頂きました。
Re: 「掛川を未来へ語り継ぐおばあちゃんズ」
【返信元】 「掛川を未来へ語り継ぐおばあちゃんズ」
2013年04月19日 10:30
ちゆきさん

掛川歴史教室の民話劇部が解散されたとの情報提供をありがとうございます。

取材をさせていただいた時、みなさまあたたかく、親切に迎えてくださったことを思い出します。
ほんの数回しかお会いする機会はありませんでしたが、とてもすてきなみなさまにお会いできたこと、お話を聞かせていただけたこと、記憶に残るいい経験になりました。
解散されるとのことは寂しく感じますが、みなさまが今後もそれぞれに楽しまれ、ご活躍されることをお祈り申し上げます。記事作成後、直接お礼をお伝えできないままとなり、申し訳なく・・・。今回もこの場をお借りし申し訳ないのですが、お礼を伝えさせてください。
本当にありがとうございました。

市民記者Marumaru
Re: 「掛川を未来へ語り継ぐおばあちゃんズ」
【返信元】 「掛川を未来へ語り継ぐおばあちゃんズ」
2013年04月18日 21:40
 こんばんは。

 構成員の高齢化のため、掛川歴史教室の民話劇部は、昨日4月17日をもって解散いたしました。

 これまで、ありがとうございました。

P.S.私の体調の都合で最後の演目「おべにうなぎ」を記録できなかったのが残念です。
Re: 「掛川を未来へ語り継ぐおばあちゃんズ」
【返信元】 「掛川を未来へ語り継ぐおばあちゃんズ」
2013年01月04日 18:35
 こんばんは。

 URLを変更しました。

    http://www.isozu.jp/minwageki/
    → http://www.isozu.name/minwageki/
Re: 「掛川を未来へ語り継ぐおばあちゃんズ」
【返信元】 「掛川を未来へ語り継ぐおばあちゃんズ」
2011年08月23日 16:58
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今回いっしょに取材に行ってくれたいいじゃん掛川編集局の河住さんが、「掛川歴史教室」の取材レポートを書いてくれています。
こちらからご覧ください。↓

私たちの暮らすこの土地の歴史とともに ~「掛川歴史教室」の活動とその想い~

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Re: 「掛川を未来へ語り継ぐおばあちゃんズ」
【返信元】 「掛川を未来へ語り継ぐおばあちゃんズ」
2011年08月23日 14:13
○●○●○●後日談(「山伏塚」のお披露目の日)○●○●○●

■公会堂にあつまった地域の子どもたちやお年寄りを前にして岡田さんのお話から始まった
                  
うまいものを見せようと思っていません。昔の人は知ってるけど、このお話をみんな子どもに伝えていかないと「そんなお話あったかな?」ってそのお話、終わっちゃう。仲間が大勢できたので、民話劇にしました。みんなは俳優さんじゃないから、へたくそだけど、お話を伝えようとみんな一生懸命の人たちばかり。だから聞いてて見ていって。

■横須賀本源寺の咳きの神様(ぜんそくの神様)の「山伏塚」というお話、と、子どもにも分かりやすく解説がはいる。そして・・・

さてさて、どんなお話になりますか。はじまりはじまり。

■練習とは違って、衣装に身を包んだみなさんの劇はまた全然違って見えた。

                                当日の様子は動画でも見ることができます。
http://www.isozu.jp/minwageki/

■台詞を忘れてしまっても自分で作ってつなげちゃったり、というハプニングの披露から、自己紹介まで、劇のあとも会場は和やかな雰囲気だった。それと同時におばあちゃんたちには、また1つやりとげたという達成感も漂っていたように感じた。              
今回お客さんとして来ていた人から、「みなさんに元気をもらいました」というお礼の言葉があった。「うん!その通りだ!」
                                                 
今年は、京都府で行われる国文祭にも出演する予定だという。11月6日には、掛川の民話を披露しに、京都に向かう。

「掛川歴史教室」のみなさんはこれからもますますお元気で楽しみながら活動を続けられることだろう。そして、掛川の昔話もこれからもずっと語り継がれていくだろう。

【第26回 国民文化祭・京都2011(文芸のまちづくり・全国交流プロジェクト 民話の祭典)】
http://kokubunsai-kyoto2011.jp/sanka/shusai/author/…st-54.html