市民記者コーナーの「葛の繊維にふれて親しむ~葛の和紙作り教室~」
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葛の繊維にふれて親しむ~葛の和紙作り教室~
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2011年08月26日 23:28
8月24日、達人に学び伝える会のみなさんによる「葛の和紙作り教室」が開催されました。
先月苦労してとり出した「葛苧」がどのようにして和紙になるのか、興味津々で見学してきたのでご報告します。

 

会場は満水の資源環境ギャラリー。
夏休みの親子向け教室ということで40名を越える参加者さんでにぎやか。

  

紙漉きを始める前に 葛苧のとり方を簡単に説明し要所要所を子どもたちにも体験してもらいます。
葛の蔓の皮を剥く、乾かした葛苧をハサミで細かく切る、袋に入れた葛苧を木槌で叩いて繊維をほぐす。
葛の長い繊維を爪を立てて引き剥がし、思いのほか硬くて切りにくい葛苧に悪戦苦闘し、重く持ち慣れない木槌を危なっかしい手つきで振るう子どもたち。
横で見ているお母さんたちは「それじゃ危ないよ」「ほら、こうやるんでしょ」とちょっぴり落ち着かない様子。
実際に紙漉きに使う葛苧は事前に用意されていましたが、「こちらが全部お膳立てしてしまったら葛苧作りの苦労が伝わらない。手間がかかる、切りにくい、根気が要る、といったことを感じて欲しいんです」と、会のスタッフさん。

  

葛苧ってこういうもの、ということを体感してもらったら、次は牛乳パックの繊維を使って紙漉きの練習です。
こちらもパルプは用意してありましたが、水に漬けた牛乳パックを3枚に剥がすところは全員で体験。するすると面白いようにめくれるフィルム層に、「へぇ、牛乳パックってこんなんなってたんだぁ」と驚きの歓声も。牛乳パックから上手にパルプをとる方法については、資源環境ギャラリーの職員さんから詳しい説明がありました。
牛乳パックからも「紙の素」が作れるということがわかったところで、さっそく紙漉き体験へ。
沈んでいるパルプを手でかき混ぜる子どもたち。最初はおそるおそる手を入れて、「なんかドロドロして気持ち悪~い」「へんな臭いがするみたい?」なんて言っていたものの、すぐその感触にも慣れて「なんかね、クラゲがいるみたい」「ツルツルしてて気持ちいい♪」と楽しそう。

  

スタッフさんによるお手本とアドバイスを頭に入れて、型枠をパルプ液に浸して初めての紙漉きが始まりました。
お話を聞いているようでしっかり聞いていなかった子もいて、「あれ?でこぼこになっちゃった」「どうやってはずすんだっけ?」「あ、さかさまだった」なんて声があちこちで。
ここでもついつい手を出し口を出したくなるお母さんたち。「子どもにさせてくださいね。何回でも失敗していいから」というスタッフさんの声に、ぐっと我慢で見守ります。
褒めたり 励ましたり さり気なくヒントを与えたりしながら、子どもたちのやる気を引き出すスタッフさんたち。
何度か失敗をくりかえすうちに、どの子も自然とコツをつかんで、あっという間に紙漉き名人に変身です。

  

余裕がでてきたら押し葉や色染めの葛苧を漉きこんで自分だけの和紙作りにチャレンジ。
窓ガラスに貼って半乾きになったら、アイロンをかけて完成です。もちろん、熱々のアイロンだって自分でかけます。
「アイロンに触るの初めて。うちだと危ないからっておかあさんが触らせてくれないんだもん」といいながら、嬉しそうにプレスしていた女の子が印象的でした。

  

パルプの紙漉きでコツをしっかり学んだら、いよいよ葛の和紙作りに挑戦です。
細かく切った葛苧の他に、すりおろしたトロロアオイを入れます。粘りを出して繊維をつなぐためかと思ったらそうではなくて、逆に繊維を均等に分散させるために入れるのだとか。これもきっと先人の知恵なのでしょうね。

 

葛の繊維はとても細いせいか、牛乳パックのときに比べてきちんと四角い紙に漉くのが難しい様子。薄くなりすぎてムラや穴あきができてしまいます。やっと上手に漉けたと思っても、型を外すときに破れてしまったり、アイロンをかけるときにしわが寄ってしまったり。
じゃあ、上手くやるにはどうしたらいいか?
自分で考えてやってみる、を繰り返してきた子どもたち、あきらめず創意工夫を凝らします。自分のアイデアで実行したことは、たとえ理想どおりの出来上がりじゃなくても満足度が違うんですね。「四角いはがき」にとらわれず、時間いっぱい、思い思いに、自分だけの和紙作りを楽しんでいました。
出来上がった素敵な和紙たちは夏休みの作品になるのかな?それとも気持ちのこもったお便りとして誰かのもとに届くのかな?

 

にぎやかで、あっというまの3時間。
至れり尽くせりのキット教材で「失敗しないための技術」を教わるのではなく、もっと大切なこと、たとえば「失敗は成功の元」という実体験や、そこから生まれる意欲や工夫に出会える、そんな素敵な教室だったと思います。

「葛苧作り」「葛の和紙作り」と続いた達人に学び伝える会のみなさんによる葛の体験教室ですが、次回は来年2月頃、葛苧の機織り体験を予定されています。初めてでも楽しく体験できますので、興味をもたれた方はぜひ参加してみてください。

また、達人に学び伝える会では随時新メンバーを募集しているそうですので、活動に興味のある方は、e-じゃん掛川「達人に学び伝える会」のコミュニティをご覧くださいね。
→ http://e-jan.kakegawa-net.jp/c.phtml?g=155881



 (市民記者 くれりん)


書き込み数は5件です。
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Re: 葛の繊維にふれて親しむ~葛の和紙作り教室~
【返信元】 葛の繊維にふれて親しむ~葛の和紙作り教室~
2011年09月01日 23:11
みなさん コメントをありがとうございます

ほんとうに子どもが自ら考えて体験できるよい講座でした
準備から片づけまでスタッフのみなさんは大変だったと思いますが
親も子も紙漉きだけでなくいろんなことを学べる場で
私も親としての自分を振り返るいい機会をいただきました

キャンディさんもおっしゃるように貴重な「葛の屑」が新しい命をもらって
すてきな作品になる工程はとても楽しく嬉しいものでした
葛苧の機織り体験もたくさんの方に参加していただけるといいですね(*^_^*)
Re: 葛の繊維にふれて親しむ~葛の和紙作り教室~
【返信元】 葛の繊維にふれて親しむ~葛の和紙作り教室~
2011年09月01日 13:23
くれりんさん、和紙づくりの様子記事にして下さってありがとうございます。
あの日の様子が手に取るようにわかって楽しく読ませていただきました。
丹誠込めて作った葛苧からでる葛の屑、捨てるのはもったいないといつも思っていました。
参加できてよかったです。
Re: 葛の繊維にふれて親しむ~葛の和紙作り教室~
【返信元】 葛の繊維にふれて親しむ~葛の和紙作り教室~
2011年08月30日 00:59
こういう親子の講座は、結果ばかり気にする親が、つい手を出し口を出して、子ども不在の学習になりますが、写真を見て、どの子も真剣に取り組んでいるのに感心しました。
Re: 葛の繊維にふれて親しむ~葛の和紙作り教室~
【返信元】 葛の繊維にふれて親しむ~葛の和紙作り教室~
2011年08月27日 21:17
さすが!付きっきりで3時間も取材をしていただきありがとうございました。
最後の写真のように紙漉だけでなくブローチとかミニ飾りや行灯などの作品も今後の活用の仕方でできると思います。新しいアイデアをまた教えてくださいね。
Re: 葛の繊維にふれて親しむ~葛の和紙作り教室~
【返信元】 葛の繊維にふれて親しむ~葛の和紙作り教室~
2011年08月27日 16:10
記事をUPしてくださってありがとうございました。