市民記者コーナーの「鈍化してませんか?「防災」意識~『てんでんこ』の大切さ」
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鈍化してませんか?「防災」意識~『てんでんこ』の大切さ
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2011年09月11日 23:52

 9月7日(水)、市役所で開催された防災講座「あなたの命を守る防災講座 地震!津波!あなたの命」に参加してきました。
 県地震防災アドバイザーの郷隆志さんによる講話と、震災後の東北にボランティアとして入られた方々を交えたパネルディスカッションの2部構成で、たくさんの写真や映像資料を交え震災の怖さや悲惨さをあらためて感じさせられるひとときでした。

 充実した講座の中でも特に印象に残ったキーワードは…
 ・「津波てんでんこ 命てんでんこ」 ~自分の判断で自分を守る
 ・「ハザードマップを信じるな」 ~『想定外』も想定内
 ・「防災訓練≠避難訓練」 ~訓練慣れ・形骸化の危険 
 ・「誰かが助けてくれる」と思うな ~地域のネットワーク 女性のチカラ 
 これらについて簡単に要約と感想を記しておきたいと思います

●「津波てんでんこ」
 歴史的大津波の被災をくりかえす三陸海岸に伝わる言い伝え。
 津波のときは「てんでばらばらに」とにかく逃げる。自分の命は自分で守り、一人でも助かること。そうすることで一家全滅や共倒れを防ぐ、という考え。
 今回の津波災害をみても、他者に頼らず自分の判断・自分の責任で安全なところに避難できるよう、日頃からの訓練や確認が大切。子どもたちが自らの判断でより高いところへの避難をくりかえし全員助かった地域もあれば、学校の先生の判断と自治会の意見が合わずもめているうちに津波に呑まれたくさんの犠牲者が出た地域もある。

 私も「統率を乱さないよう上の指示に従って行動せよ」と教育されてきたけれど、最後の最後に頼れるのは自分の判断。その判断を誤らないための知識や訓練は大人にも子どもにも不可欠。自分が助からなければ家族は守れないし、地域に貢献することもできない。「てんでんこ」は自分勝手ではなく自分の命に責任をもつこと。高齢者や乳幼児など自助が難しいひとたちのためにも、健康な世代が要援護者になってはいけないと感じました。

●「ハザードマップを信じるな」
 群馬大学大学院災害社会工学 片山敏孝教授の言葉。
ハザードマップ上の数値は想定内。想定外は常に起こりうる。三陸沖でもいずれ大地震や津波が起きるという認識はあり訓練もしていたが、想定を超える規模だったため被害が甚大になった。情報を鵜呑みせず、目の前の状況を自分で判断し行動できる力が大切。

 「ハザードマップの数値は最悪の場合のはず。実際の被害はもう少し軽いんじゃない?」という希望的観測をしがちな我が家。東海地震の恐怖から無意識に眼を背けていたのかも。常に最悪の状況を考え、少しでも上の安全を得られるよう判断力を養っていかないと…。

●防災訓練≠避難訓練
 形式的な避難訓練だけでは「こんなものだろう」と緊張感を失いがち。校庭や避難所が安全とは限らない。学校や職場にいるとき地震が起こるとも限らない。どんなときどんな場所でも、身を守るために何が大切か自分で考えさせる教育が必要。

 これは親として同感。いつも予告され同じパターンで行われる避難訓練。実際の大地震の瞬間、子どもたちは身を隠すもののある場所にいるのか、先生は引率可能な状況か、校内放送は機能するのか、…心配したらきりがありません。先日の学校の引渡し訓練でも、我が子がどこに並んでいるか分からなかったり、出入り口が混雑して身動きできなかったりで、これが本番だったらパニックで被害が拡大するだろうと大きな不安が。日傘にサンダルで迎えに来る保護者もあり、訓練の軽視化や「慣れっこ」も気になりました。

●「誰かが助けてくれる」と思うな
 災害時の基本は自助と共助。公助を当てにしてはダメ。行政自体が被災して機能しないかもしれない。避難所の運営も行政やボランティアに頼らず被災者が主体的にすべき。そのためにも日頃からの地域のネットワークは必須。また自主防災では男性主導で女性は黙って従う立場になりやすいが、地域人口の半数は女性であり、日中地域家庭にいるのも女性が多いのだから、普段から女性ももっと自治会活動に参加し力を得たほうがよい。

 これも「なるほど」と納得するばかり。私も地区の防災訓練には毎年参加していますが、女性は炊き出し係と決まっていて、防災倉庫や消防ポンプなどは触れたこともありません。
訓練時には頼りになる男性陣も実際の災害時には地域に戻ってこれないかもしれない。そうなれば、女性が高齢者を援護したりケガ人を搬送したりということも必要です。大切な家族や隣人を守るため、女性にもできることはまだまだあるし、女性のほうが得意なことだってたくさんあるはず。女性だからと引っ込んでいないで、普段から積極的に訓練や町内会に参加し、防災技術はもちろん連帯感や発言権を得ておくことも大切だなと痛感しました。


 「誰かが助けてくれるはず」という甘えは捨てて、ひとりひとりがまずは自分の命を守ることに全力を注ぐこと。そのためにどうしたらよいか、常に意識し意思疎通を充分にしておくこと。「てんでんこ」が自分のためになり、家族のためになり、地域のためになる。
 そのことをいつも忘れずに暮らしていかなければと思います。


 来る来ると言われ続けてン十年の東海地震。
 みなさんも危機感が慢性化して鈍っていないか 今のうちにもっとしておけることはないか、今一度しっかり確認してみてくださいね。


 市民記者 くれりん

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Re: 鈍化してませんか?「防災」意識~『てんでんこ』の大切さ
【返信元】 鈍化してませんか?「防災」意識~『てんでんこ』の大切さ
2011年09月12日 17:22
続いて9月10日にたまりーなで開催された防災講座もレポートしましたので あわせてご覧ください

「地震だ!津波だ!どうなる掛川!?」
http://e-jan.kakegawa-net.jp/modules/topic/topic_vi…pcd=143838
Re: 鈍化してませんか?「防災」意識~『てんでんこ』の大切さ
【返信元】 鈍化してませんか?「防災」意識~『てんでんこ』の大切さ
2011年09月12日 12:09
同じ講座を聞きました。
改めてくれりんさんのキーワードがストン!ストン!と頭に入りました。
防災感覚のトレーニングが大切。今の所、家の中での被災ばかり想定しちゃってますけど・・・
Re: 鈍化してませんか?「防災」意識~『てんでんこ』の大切さ
【返信元】 鈍化してませんか?「防災」意識~『てんでんこ』の大切さ
2011年09月12日 00:50
東北の震災しかり・・
紀伊半島地域の台風12号しかり・・

そうですね。
自分から、動けるようにしないといけませんね。
どれも他人事ではいけません。