今日のご案内は、遠州森駅と遠江一宮駅の駅舎と太田川橋梁の3件です。
旧国鉄二俣線時代から70年余の歴史を誇る「
天竜浜名湖鉄道」、今年1月に36施設が
国登録有形文化財に登録されました。
路線は、掛川駅から浜名湖の北部を通り東海道本線新所原駅までの67.7kmを結んでいます。
前回(7月21日)に掛川市内で文化財に指定された施設3か所をご案内しましたが、市外で指定された施設も掛川駅発の列車が通過する関係が深い施設なので引き続きご紹介することにしました。
この機会にどこの施設が登録されたのか画像でご覧ください。またその施設へご自身で足を延ばしてみるのもいかがでしょうか。
今日ご紹介する三つの施設のうち最初は、「
遠州森町本屋および上りプラットホーム」です。
遠州森駅は、昭和10年4月17日に開通した最も早い開業の駅の一つで、当時の駅舎がほとんど改変されずに残った貴重な建物です。木造平屋建て、待合室と駅事務室からなり、正面には車寄せもついています。窓の木製建具には、当初の歪ガラスが嵌められているのも特徴。開通当初の駅名は「遠江森」であった。
上りプラットホームは、改札口に直結。そのすぐ前に下り線へ渡る線路横断用の階段がついています。

(画像は左から駅舎、待合室、上りプラットホームです。)
次は、「
遠江一宮駅本屋」です。
木造平屋建て、切妻造り、正面に片流れの車寄せが吐出し桟瓦を葺き降ろしています。待合室には切符売り場が突出し西側に当初のベンチが残存しています。
背面の上りホームに桁行の下屋があり、外壁は縦板張り。今は食堂を併設。

(画像は左から駅舎、待合室、上りホームです。)
三つ目は「
太田川橋梁」です。
戸綿駅のすぐ西に架かる192mの鋼製橋梁で、河川部にかかる11連の上路鈑桁と道路部に架かる下路鈑桁1連で構成され、緩やかに左へカーブしています。
上路鈑桁は昭和9年日本橋梁(株)製、下路鈑桁は昭和8年川崎車両(株)製。

(画像左からカーブする橋梁、真下からの画像、一番奥が道路上の下路板桁です。)
朝夕の通勤通学時に多くの人が利用するローカル鉄道「天浜線」。イベント列車の運行も数多くあるようです。国登録有形文化財となった天浜線。いつまでも走り続くようみんなで多いに利用しましょう。
(一部、天竜浜名湖鉄道の資料による専門用語が含まれています)
取材・撮影 市民記者( Ann)⑳