市民記者コーナーの「夏山シーズンが来ました」
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夏山シーズンが来ました
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2012年07月06日 14:26
富士山も山開きとなり、夏山シーズンが到来しました。
山を楽しむには、どのようなことを心掛けたらよいか、
山岳ガイドでご活躍の内海廣治(うつみひろじ)さんに伺いました。
(H24.2.1 御在所岳)

内海さんは日本山岳ガイド協会認定登山ガイドの方で、掛川市下垂木にお住まいで
す。

○夏山の日帰り登山、山小屋登山の心得はなんでしょうか。
 安全登山の三種の神器と言われる、レインウェア、水筒、 ヘッドランプは日帰り
登山でも持って行って欲しいです。
 最悪、足の怪我で、動けなくなり、山の中にいなければ ならない事態が発生した
時、レインウェアは保温、ランプは合図、水が有れば最低でも一晩は過ごせます。

○富士山へ初めて登る人へアドバイスをお願いします。
 頂上まで登れる人は80%と言われています。
 5合目は既に標高2,500m。最低でも2時間は、体を高度に慣らしてからの出
 発が鉄則です。
 そしてポイントはゆっくり登ることです。
 更に水分補給も重要。少しずつ飲むのがコツです。
 リーダーの方にお願いしたいのは、登っていて、吐き気や頭が痛くなった人は高山
 病が疑われます。その場合下山 すれば治りますので、体力を消耗しない前に下山
 をさせて下さい。
 吐き気とかの症状がなく、疲れで足が止まった時は少し休めば登れます。
 あきらめずにゆっくり・ゆっくりと頑張って山頂を目指しましょう。
 レインウェアはゴアテックス製(*)のものが良いです。
 下着は速乾性の素材のものを着ましょう。
 綿は厳禁、汗で濡れた体を一気に冷やし急激に体力を消耗させます。
  (*)水滴は通さず、蒸気を外に通過させる特殊な、テフロン樹脂製の薄い被膜

○初心者にお薦めの夏山はどこですか。
 泊りでしたら、八ヶ岳です。山小屋が整備されていて、登山道も、安全で分かりや
 すいと思います。
 日帰りでしたら、安倍奥の山々は年間通して楽しめます。
 身近な小笠山も、色々なルートが有って、意外と楽しめますので、出掛けてみてほ
 しいです。
 市役所に行けば小笠山ハイキングマップを頂けます。
(市役所本庁舎3階商工観光課)

○登山の魅力は・・・・・。
 計画から楽しみが始まり、下山後も楽しみが続く。
 ①ルートを考える
②トレーニングをする
③山で何を食べるか
④山の景色を楽しむ
⑤高山植物・動物に出会う
 ⑥山頂で、達成感・充実感を味わう
 ⑦下山となり、山を振り返る時、自分の足で登った事、山での思い出も・・
 他のスポーツでは味わえませんね。

○これから登山を始めたい方にアドバイスをお願いします。
 ①登山は自己責任です。
 ②登山はオールラウンドのスポーツですので、楽しみ方は様々です。ですから、
初心者でもベテランでも楽しめます。
  つまり、山へ行く人はそれぞれ目的があり、高山植物を、山での食事を写真を、
スケッチを・・・山は千差万別ですし、楽しみは無限にありますので、まずは
登ってみて下さい。
 ③単独登山はすすめません。
  統計的にも単独行者の遭難時の死亡率は圧倒的に高くなります。
  例えば富士山にある小屋の前で、1人で休んでいる人が眠っているのか、体調が
悪いのか、・・・・・小屋の人が気付いた時には手遅れでした。実際に有った話
です。
 ④ベテランでも体力が充分に維持できるのは行動時間7時間までと言われていま
す。
  体力は7時間を超すと急激に落ちるので、訓練した人も余力を持った行動をしま
しょう。
  疲れてくると注意力も散漫になり、周りの景色も見落とし、下ばかり向いて歩き
分岐を間違えて迷ってしまった、と言う事例も多々有ります。
 ⑤携帯電話は電池が・・・デジカメもそうですが、用具は確認をしましょう。
  携帯電話は常に電池を消費しているので、非常事態になった時、電池の残量を考
えて通話しないと、必要な時、連絡が出来ない状態に陥ります。
  また、万一のとき直接110番へ連絡すれば警察は逆探知で、遭難場所を確定出
来ます。

 内海さんとのお話しの中で、お薦めの山に「小笠山」の名前が出ました。
 私も小笠山はよく行くので、「小笠山は身近で、楽しめる、良い山ですよ」と言わ
 れた時は、改めて「山岳ガイドの方から評価を得た山」であることを嬉しく思い 
 「e-じゃん掛川をご覧の皆さんにもお伝えしなければ」と思いました。

 また、「皆さんから、何か山のことでお問い合わせが有れば電話でも、メールで
 も、気軽に連絡下さい」と、言って下さいました。

 ・・・・・市民記者 maka24

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Re: 夏山シーズンが来ました
【返信元】 夏山シーズンが来ました
2012年08月08日 14:56
今日の静岡新聞に富士山の「弾丸登山」についての記事がありました。

徹夜で五合目から登り始めて山頂で御来光を見てすぐ下山するスタイルを言うらしいです。

3776mの高所は夏とはいえ人間には過酷な環境です。

心にも体にも余裕をもって富士山を楽しんだ方がいいと思うのですが・・・。
Re: 夏山シーズンが来ました
【返信元】 夏山シーズンが来ました
2012年07月10日 11:32
五木寛之著「下山の思想」にこんなことが書いてありました。
 
 登山、といえば山に登ることだけを考えがちである。だが、登ることは登山という行為の第一段階に過ぎない。
 山頂をきわめる、そしてひと息入れたら下山にかかる。
 下山に失敗すれば、登山は成功したとはいえない。登って、下りる。両方とも登山であり、山は下りてこそ、次の山頂を目指すことができる。

 登山の本ではないが、「山に登ること」の意義を感じた。