このほど発表された南海トラフの連動地震によって、掛川市の海岸には13.2メートルの津波が押し寄せる予想が出ていると報道されています。海岸付近にある私が住む地区では、万が一地震が発生し津波が押し寄せる危険がある場合は、北方の山に避難するように呼びかけられていて、何度か住民が参加して避難訓練が行われています。
こうした中3月23日(土)に掛川市沖之須にて、『いのちを守る希望の森プロジェクト』の一環として沖之須砂防林に9,000本の植樹をする植樹祭が行われました。沖之須砂防林は近年松枯れがひどく、多くの倒木や樹木の勢いを無くしており、裸の山同然の格好になってしまっています。この砂防林を再生させることにより津波からの被害を軽減させるとともに、森づくりを通して命や森の大切さを感じてもらうことを目的として、今年は掛川市内全5ヵ所にて植樹祭が開催されます。
その第1弾として行われたこの日の植樹祭は、発表によると1,200人もの市民や企業、団体の方々が参加されたということです。
午前10時前から開会式の会場である旧沖之須体育館前には、参加者が10チームに分かれて式の開始を待っていました。松井三郎掛川市長や大石與志登掛川市議会議長などが挨拶された後、横浜国立大学名誉教授の宮脇昭先生が登場すると、一同がワーッと沸きました。宮脇先生は森づくりの大切さを訴えて日本各地をまわっており、この先一年は一日も休みなく活動していくようです。宮脇先生は掛川市が大変お気に入りのようで、昨年6月にも浜野地区の植樹祭にもお越しになっていました。

植樹説明の中で宮脇先生が今回植樹する樹木名を来賓の方々に連呼させて会場を沸かせました。シラカシ、ウラジロガシ、タブノキ、アラカシ、スダジイ、ヤマモモの6種類の樹木を3回言い、参加者の掛け声を誘っていました。

式典が終ったあと、各チーム毎にそれぞれの会場へ。私が参加した1チームは会場の一番西の端っこになりました。会場に向かう途中では樹木が無くなっていたり、樹木の勢いのない木々が多く立っていました。

チーム毎に植栽位置に着いてからは、造園業者の方々が植樹の説明にあたりました。
まず樹木の根っこを水に浸けて水分を十分に含ませます。

水に浸けた後は植栽を行います。ここでは樹木の間隔はシャベル2個分を開ける、同じ種類の樹木を隣り合わせにしないなどです。万が一樹木が病気にかかってしまうと、同じ種類の場合は隣にも伝染してしまう可能性があるからだそうです。

間隔に気を付けながら植栽を行った後は地面一面に藁を敷きます。皆さんは手渡しリレーで藁の束を渡していきます。そして地面一面に敷き渡った後に、竹に縄を張って藁が風で舞わないようにしておきます。
これで一連の植樹は完了です。こういった作業は1チーム100人程度で行うのですばやく進みました。

開会式では、「掛川市の荒廃森林は予想以上に広い面積で、再生までには相当な時間がかかる。掛川市民の命を守るため、環境にやさしい街づくりを行うため、市民と行政が協働で森づくりを通した街づくりを行っていきたい。」という言葉が印象的でした。
今後は今年の9月に1回、10月に2回植樹祭が計画されています。宮脇先生の講話を聞けば、森林の大切さを実感すると思いますので、参加してみてはどうでしょうか。