ついに梅雨入りとなりました。
まずこの季節に入って最初の話題は例年通り「亀さんの産卵」です。
実は掛川城のお堀に生息している「亀」の出産場所は二の丸御殿のお庭なのです。
彼らは庭に穴を掘って産卵し、小さな砂利でその上を覆います。
日光で温められた砂利の下で孵化した子亀たちは、やがてお掘りの母親の下に戻って行くというシステムが継続されています。

ところがそこに思わぬ天敵が待ち受けています。
その最初はカラスたちです。
せっかく産み落とされた卵は、カラスさん達の餌食になってしまいます。
以前はそのような光景はほとんど見られませんでしたが、今年はやけにカラスが集まってきていることで気づきました。

産卵を終えた母亀は後足で砂利を掛けていきます。
その行為が終わるか終わらないうちにカラスたちは襲っていきます。
母亀は抵抗する術もなく呆然とその光景を見つめているだけです。
その後、運よく残った卵から孵った子亀の天敵は「野良猫」です。
やがて孵化してヨチヨチと堀に戻っていく子亀たちは野良猫たちに見つけられると、その餌食になってしまうのです。

掛川周辺に生息する亀は全て「ミシシッピ-アカミミガメ」、いわゆる子供が喜ぶ「ミドリガメ」なのです。
やがてミドリガメは成長していくので、より大きな水槽が必要になってきます。
食欲は旺盛、性格はどう猛で、幼児の小指くらいは噛み切ってしまう力があるそうです。
大きくなると甲羅の長さが30㎝にもなるので、手に負えなくなった亀さんを川や池に放流してしまう飼い主が多いようです。
しかし、彼らは日本古来の生態系を破壊してしまう問題児なのです。

今回発見した出来事は一見するとカラスや野良猫による“亀さんいじめ”と思いがちですが、実は危険な亀さんたちの繁殖を彼らがコントロールしていることが分かってきました。

これも自然の治癒力なんでしょうか?