若葉青葉をわたる風も快く感じらる季節となりました。
見渡せば新緑の鮮やかな景色。
深く息を吸い込めば、胸いっぱいにお茶の香が広がるような気がします。
さて、今月の展示品は…
【3Dアートと樹脂粘土、布絵】です。
先月は男性好みの木工工芸でしたので、今月は女性らしい布工芸です。
まずは細谷にお住まいの松井 安代さんの作品。
【3Dアート】の紹介です。
4年前に、とある展示会で出会った3Dアート。
観た瞬間
「私がやりたかったのはこれだ!!」とビビビッ!と来たそうです。
凹凸をつけることで、よりリアルな作品になり、観る角度によって表情を変える3Dアート。
そんなアートにどんどんのめり込んでいったそうです。
布からクマの画を切り抜きます。それも、一枚ではなく同じ画を何枚も。
そして、特殊コートをし画を固くします。
その画を少しずつずらしながら、間にワイヤーやシリコンを挟んでいくことで立体的に仕上がるそうです。
そんな地道な作業を続けると、このような↓大作が出来上がります!!
因みにこちらの「藤」は、6枚のハンカチを使用したそうです。制作期間は約半年。(驚
先にいくほど小さな蕾になる藤。小さな蕾も一つ一つカッターやハサミで切り抜いたそうです。
半年もかかるはずだと納得しました。
そして、松井さんの作品はもう一種類あります。
【樹脂粘土(クレイの花)】-
樹脂粘土作品のことを「クレイの花」と呼ぶそうです。 本物の花とみ間違えてしまいそうな粘土のお花。
個人的に好みなつゆ草は、その茎から花にかけて青みがかるところなど本物そっくりです。
このような籠に入っていると、ちょっとした飾りにいいですね♪
3つ目の作品は北門にお住まいの山本 日出子さんの作品で
【布絵】。
今まで色々習いごとをしてきたけれど、最終的に布絵で落ち着いているとおっしゃる山本さん。
これらの作品の特徴は、古木綿を使うこと。
しかし、この古木綿、なかなか入手が困難だそう…
骨董市へ出かけたり、知り合いのお宅の改修をした時に出てきた古布を譲ってもらったりと、素材集めに奔走しているそうです。
貴重な古木綿にこだわっていると、なかなか作品もできないので、普通の布も使うのだとか。
「こだわっている方に見られると恥ずかしいワ… 色んなハギレを使っているから…」とおしゃっていましたが、そんな色んな布を使って作品にしてしまうのだから、それはそれで才能だと思います!!
最後に“のれん”の話をしてくれました。
「家にあった何の変哲もない、白いのれん。だんだん、頭が通る部分が汚れてきてね…」
汚れたところに、黄色の布を縫い付けて…それだけじゃ寂しいから萩と桔梗も…
家にあったハギレたちで作った即席のれん。
それが、とても素敵で… 汚れたから捨ててしまおうかと思っていたのれんが、一枚の作品に生まれ変わったエピソードを教えてくれました。
黄色にも何十種類とありますが、この白いのれんに合う黄色を見つけ出すのもセンスだと思います。
色々な思いで作られた数々の作品、是非おいでぇ家でお楽しみください。
【おいでぇ家】
肴町1-13 連絡先:080-1567-2165
営業時間:10時~17時(天候等で変更になることもあります)
定休日:第二・第四水曜日(5月8日・22日)