イノシシ猟を始めて、今年で２シーズン目を迎えた。
昨年は１頭も獲れず、猟の諸先輩や、檻を置く土地を提供くださった方には申し訳ない思いをさせてしまった。
猟は４人でチームを組み２機の檻をかけている。
檻の設置場所は、飛鳥地域。ここは銃猟禁止区域である。
今年はトリガーを見直したり、餌づけをキッチリ行い、確実に檻の奥のエサを捕食するまでじっくり待ち、一気に捕獲できるかの実証実験をした。
こう書くと、大層なことをしているようだが要は簡単。
通常は仕事をしているため、扉を落とさず、早朝か夕方にエサを補充するだけ。
イノシシは自由に檻を出入りし、たっぷりエサを食べ安心する。
週末土日にかけて扉を落とすよう、トリガーをセットするという簡単な理屈である。
これは、有害鳥獣アドバイザー研修での講義内容を実践しただけ。
先シーズンは獲物を取ることに躍起になり、やたらエサを入れ、常時セットしていた。
これでは警戒心の強いイノシシが入るわけも無く、結果ボウズという惨憺たる結果に終わったというわけである。
というわけで、今シーズンの結果を知らせすることにした。
今シーズンは、わな猟に関して猟期が延び、１１月１日（銃猟は１５日）から翌年２月２９日（銃猟は１５日）となった。
１１月の中旬に檻を設置し、餌づけを始めた。
　

今シーズンのわな猟も、２月末日で終了しました。
今シーズンの狩猟頭数は５頭。
昨年のボウズに比べれば、格段の上達といえます。
一度に２頭捕獲した時には、チームのい誰もが驚嘆しました。
ともあれ、けがも無く無事終了し、獲物を美味しくいただけたことには感慨ひとしお！！
さて、これが新しい地場産業を考える一歩となるか・・・

＜なんと親子での捕獲＞
２月４日８時に見回ると、狩猟チームのメンバーが青い顔をして待っていた。
なんと、８０ｋｇあるいはそれ以上かと思う程の大きな♀（４～５歳？）と３０ｋｇ程度の♀の親子で檻にかかっていた。
これにはビックリ！！加えて、あの巨体で暴れたため、扉のストッパーの溶接が取れてしまい、鼻先で持ち上げると半開きになってしまう。
至急仲間を呼び、止め刺しをおこなったが、今回は恐怖を感じた。
たとえわな猟であっても、一つ間違えればこちらの命取りであることを認識した。
こんなのが人里に出ているのである。夜歩いていてこんな巨体と遭遇したらと思うとゾッとする
この時点でなんと５頭も獲ったが、今回の大きさは少々ビビッたことも事実。
猟期も残すところ２０日間で、あと何頭獲れるか楽しみだ。

＜３頭目の捕獲＞
１月１５日７時半に見回り。１頭かかっていた。
今回も４０ｋｇ程度の♀（１歳半程度）
今シーズンは抜群の成績である。
止め刺しをし、欲しいという人の元に届けた。

＜２頭目の捕獲＞
１２月２２日に翌日２３日からの３連休に合わせてセットした。
朝７時半に見回ると、１頭かかっていた。４０ｋｇの♀（１歳半程度）
今回は解体までし、肉として使えるのか、を試した。
お願いした二人の料理人からは、放血も上手く臭みがないこと、個体も小さきので柔らかく脂の乗りもいいことの報告があった。
　

＜１頭目捕獲＞
餌づけの結果イノシシが入っていることを確認し、いよいよ１２月２日トリガーをかけた。しかし、土日はイノシシが捕食に来ず、不発。その時、トリガー解除を忘れてしまった。翌朝７時に捕獲されたとの連絡。出勤前でもあり困ってしまった。
３５ｋｇ程度の♀（１歳半程度）
この日は地元の先輩猟師に止め刺しと処分を任せた。